第一話 青い海・白い雲
注意___作品の一部(誤字・文法整理、及びワードチョイス)にAIを使用しております。
文というよりも世界観を共有したい想いで執筆致しましたが、微塵でもAIは許容出来ないという方はご覧にならないことをお勧め致します。
また、この注意書きは、この前書きのみに記載させていただきます。ご留意下さい___
典型的な人型ロボット兵器によるSF作品です。
もはや時代が時代ですのでね、何番煎じかわからないような展開もあるでしょう。
出来る限り長期を予定しておりますので、暖かい目で寛容に見守っていただけると幸いです。
では本編をお楽しみ下さい!
宇宙に出た人類は、思ったより早く喧嘩を始めた。
西暦から数えて百年と少し、暦がG.C.と改められた頃。
地球の人口が安定し、月への旅行が地球二周旅行より「少し高い」程度になった頃、地球上の国家はいくつかの大きな塊へと統合されていた。
ユーラシア大陸を束ねたユリス連邦、アジア圏をまとめたアイリース共和国、アメリカ大陸を中心としたアルドラ合衆国。この三つが地球の覇権を握り、表向きは協調しながら、水面下では常に牽制し合っている。
三国が喧嘩をやめない理由は、宇宙にある。
月の次、火星の次、もっと遠く——開発の余地がある限り、資源と領土と影響力を巡る争いは終わらない。
三国はそれぞれ軍事力を増強し、互いを睨み合いながら宇宙へ触手を伸ばし続けた。
その過程で生まれたのが、人型兵器”VMA”だ。
元々は宇宙調査用の作業機械として開発されたVMAは、軍事利用されるまでに時間はかからなかった。
宇宙空間での戦闘、惑星表面での制圧、大気圏内での空中戦。
どんな環境でも運用できるVMAは、三国にとって最も重要な兵器となった。
そして三国はそれぞれ、もう一つの切り札を持っている。
地球軌道上に浮かぶ、三基の衛星砲だ。
互いへの抑止力として建設されたそれは、今や地球上の全ての国家に向けられた脅しとして機能している。
三国に逆らえば、衛星砲から火が落ちてくる。そのことを、誰もが知っていた。
G.C.62年、天の柱事件が起きた。
大規模なテロ集団の壊滅を名目に、三国の衛星砲がアフリカの空から火を落とした。
標的は確かに撃ち抜かれた。
しかし同時に、三つの都市と、そこに暮らしていた二百六十万人の一般市民も、巻き添えになった。
世界は震えた。
怒り、泣き、それでも何もできなかった。三国の軍事力の前では、どんな怒りも無力だった。
しかし、動いた人間たちがいた。
同じG.C.62年、テロ組織アトラクトが結成された。
「このままでは地球が崩壊する」という確信を持つ者たちが世界中から集まり、六桁に及ぶ構成員を擁する組織となった。
目標は一つ——腐敗した三国を打倒し、地球を作り直すこと。
手段としてのテロ行為を肯定する彼らは、あらゆる方面からテロリストと呼ばれた。
それでも、組織は動き続けた。
そしてG.C.66年、初夏。
アトラクトの戦闘活動が、再び活発化し始めたのだ。
___17:27_ユリス連邦国_
夜が、終わろうとしていた。
東の空の端が、黒から藍へ滲むように変わっていく。その境界線はどこにあるとも言えず、ただ気づけば色が違っている。藍がオレンジに押されて後退し、やがて見慣れた青が顔を出す頃——空の片隅に、それはいた。
黒い粒が、浮いている。
一つではない。遠すぎて数えられないが、朝の青に馴染まない色をしたものが、確かにそこにある。地上の人間が気づいたとして、鳥だと思うだろうか。あるいは、見なかったことにするだろうか。
どちらにしても、空はいつも通りに明けた。
女性「あ、すみませーんタクシー!」
色とりどりのビルが建ち並ぶ市街地の真ん中で、一人の女性が腕を振っていた。スーツ姿で、手には薄型の鞄。足元だけが、ヒールではなくフラットシューズだ。急いで出てきた、という感じがする。
タクシーが止まった。
老運転手「はいはい、どちらまで?」
女性「ここです、24区の31番地」
老運転手「うーん……あぁあそこか、ほんじゃ行きますよ」
女性「お願いします!」
後部座席のドアが閉まり、車が動き出す。シートに体を預けた女性は、窓の外へ視線をやった。朝の街が流れていく。通勤の人波、開店準備の店員、走り抜ける配達車。どれも変わり映えのしない、いつもの朝だ。
いつもの朝に見えるだけで、空には黒い粒が浮いているのだが。
ラジオのMC「——次のニュースです。ユリス11区近海の上空に、所属不明の飛行体が出現しました。現在ユリス軍による調査が進められており、軍のインタビューによると『近頃活発になっているテロ組織が保有するVMAである可能性が高い』とのこと。近隣住民の方々は不必要な外出を——」
助手席のラジオのチャンネルが変わった。
流れてきたのは、軽快な音楽だ。老運転手が鼻を鳴らし、ハンドルを緩く握り直す。ここ最近のニュースは大体が「テロ」「VMA」もしくは「政治」で、勤務中ずっと聞いていれば飽きもする。気持ちは分かった。
老運転手「いやはや……お客さんはどう思いますかね。最近のジャーナリズムについて」
視線はミラー越しだった。女性は少し考えてから、窓の外へ目を向けたまま答えた。
女性「報道内容のことなら、正直、もう他に話題がないんじゃないですかね。4年前の"例の事件"から、地球圏のGDPは伸び悩んでますし。私はどちらかといえば、報道自体より……唯一GDPの支えになっているのがVMAと、空に浮かぶ衛星砲だということの方に、危機感を覚えます」
老運転手は浅く息をついた。
今日の天気は、どうしようもないほどの快晴だ。それなのに、この乗客の声には、どこか分厚い雲の重さがある。
老運転手「やはりそうですよねぇ。もはや地球連邦が機能しているかどうかなんて関係なしだ。連邦も、テロなんか起こす輩も、皆あのデカい筒の前じゃただのちっぽけな人間……お客さんのような若い子達が危機感を持ってくれているだけでも、まだマシってやつさね。まぁ、火星辺りに行くことも選択肢だと思えば、まだ気楽ですな。さ、着きましたよ」
タクシーが止まった。料金を払い、女性は一つのビルへ入っていった。
ビルの最上階、社長室。
扉の向こうは静かだった。
秘書の女性社員が顔を上げた時、すでに社長は椅子にもたれかかっていた。ため息の残り香だけが漂っている。
女性社員「社長!戻っていらしたのならお声掛けくださいって、いっつも言っているじゃないですか!」
女性「あ、うん、ごめんなさいねぇ……」
女性社員「……どうしたんですか。なんか元気ないですね」
部下に気にかけられた女性は、心底眠そうな顔を取り繕った。笑みを作ろうとして、うまくいかず、曖昧な表情のまま着地した。
女性「大丈夫大丈夫。ちょっと疲れちゃっただけよ。業務には怠りないから安心して?」
とは言いながらも、パソコンの前に座ってからのタイピングはいつもよりずっと遅かった。指が止まる回数が多い。頭がまとまらないのか、やがてニュース記事を開き、画面をスクロールし始めた。
女性社員「もぉ~そういうことじゃないんですけどね~……」
言いかけて、止まった。
社長の手が、止めていた。スクロールが止まり、画面の一点を見つめている。その目の色が、さっきまでと違う。眠そうでも、疲れていそうでもなく——何かを見つけた目だ。
女性社員「あれ、どうしたんです?」
返事はなかった。
女性「……すぐに出張の支度を」
それだけ言って、社長は椅子から立ち上がった。引き出しから手帳を出し、慣れた手つきでページをめくる。その動きに、さっきまでの重さはない。
画面に映っていたニュースの見出しを、女性社員はちらりと見た。
ユリス11区近海、所属不明飛行体出現。
窓の外に、今日も澄んだ青空が広がっていた。
一方その頃、ユリス11区近海の上空では。
空が割れるような轟音と共に、二機の軍用機が海上を低空で飛ぶ物体を追っていた。排気が白く尾を引き、波頭が乱気流で舞い上がる。
軍用機パイロットA「こちらユリス空軍第7哨戒隊、所属不明機に告ぐ。直ちに識別信号を送信し、針路を指定区域へ変更せよ。応答しない場合は撃墜と見なす」
応答はない。
波の上を滑るように飛んでいた機体が、次の瞬間、加速した。
軍用機パイロットB「速い!隊長、あの加速は——規格外ですよ!」
軍用機パイロットA「追えるか!」
軍用機パイロットB「無理です、離れていく——!」
ほぼ垂直に近い角度で上昇し、機体は雲の中へ消えた。軍用機二機は、しばらく同じ空域を旋回するだけだった。
軍用機パイロットA「……管制に報告しろ。所属不明機、逃走。追跡不能」
雲の上、成層圏の手前。
機体の内部は静かだった。
推進音がない。エンジンのような振動もない。あるのはQ-Driveの低い共鳴音だけで、それも慣れてしまえば静寂に近い。コックピットの計器が青白く光り、眼下には分厚い綿のような雲が広がっている。
青年——ユウ・イェスタは、計器を一瞥した。
端末通信「ユウ、追跡は振り切れたか?」
ユウ「はい。振り切りました、隊長。気づかれましたけど、データは全部取れてます」
端末通信「上出来だ。帰還ルートはナイトレスから送った、確認しろ」
ユウ「了、確認します」
通信が一時切れる。ユウは計器パネルの端に表示されたルートを目で追いながら、針路を静かに修正した。
それにしても、と思う。
ユウ「・・・あの哨戒のパターン、前の情報と全然違う。向こうが動いた、ってことか」
追ってきた軍用機の反応速度は、悪くなかった。装備も新しい型に見えた。ユリス軍が近頃動きを速めているのは、偵察のデータからも読み取れる。
隊長の通信が戻ってきた。
端末通信「そのことも含めて持ち帰り案件だ。ブリーフィングは帰還後、全員集合で行う」
ユウ「了。機体は問題ないです、予定通り2時間以内に戻ります」
端末通信「ならよし。飯は残しといてやる」
ユウ「あ、待って。ちゃんと隔離しといてくださいよ。前みたいに誰かに食われたらたまらない」
端末通信「自分で言え、自分で」
通信が切れた。
ユウは苦笑しながら、操縦桿を緩く握り直した。雲の上を、オベロンが滑るように飛んでいく。下から見れば、何もない青空だ。音もない。気配もない。
ただ、機体だけがそこにある。
眼下の雲が、朝の光を受けて橙色に染まり始めていた。
ユウ「・・・きれいだな」
誰にも言わない独り言が、コックピットの中に溶けた。
ナイトレス、格納デッキ。
着艦の衝撃はほとんどなかった。H-G-CON合金の恩恵で、接地の瞬間に生じる慣性がほぼ相殺される。それでも整備士たちは誘導灯を振り、オベロンが所定の位置に収まるまで丁寧に誘導した。
ハッチが開き、ユウが飛び降りた。
整備士「お帰り、副隊長。機体の状態は?」
ユウ「問題なし。外付けも全部残ってます」
整備士「念のため全系統チェックしときますね」
ユウ「頼みます」
デッキを出ようとしたところで、後ろから声がかかった。
隊長「思ったより早かったな」
振り返ると、腕を組んで壁に背をもたせた大柄な男が立っていた。三十代半ば、くたびれた感のある飛行ジャケットが妙に板についている。
ユウ「追跡が意外と鈍かったんで。でも隊長、向こうの哨戒が強化されてます。前の情報と変わってる」
隊長「分かってる。それがブリーフィングの本題だ」
ユウ「今すぐやりますか?」
隊長「飯食ってからにしろ。腹が減った状態で地図見ても頭に入らん」
ユウ「GOOD、賛成です」
二人は連れ立って通路を歩いた。格納デッキから居住区画まで、まあまあの距離がある。380メートル超の巨艦らしいと言えばらしいが、毎回少し遠いと思う。
ユウ「(いつか近道を覚えよう)」
隊長「データはもう送ったか?」
ユウ「着艦と同時に自動転送してます」
隊長「早いな」
ユウ「当たり前のことです」
しばらく黙って歩いた。金属の廊下に二人分の足音が響く。
隊長「……お前、最近やけに淡々としてるな」
ユウは少し顎を引いた。否定はしなかった。
ユウ「次の作戦が読めないんで、考えすぎてるのかもしれないです」
隊長「珍しい。お前が考えすぎるなんてな」
ユウ「失礼な。俺だって考えますよ」
隊長「考えてる顔じゃなかったぞ、さっきのデッキでは」
ユウは肩をすくめた。隊長は小さく笑い、それ以上は追及しなかった。
食堂は、飯時を少し過ぎていたせいか、いつもより人が少なかった。
ユウはトレーを持って配膳列に並び、今日の献立を眺めた。
ユウ「……なんだこれ、また海藻スープか」
調理担当クルー「文句言うな。栄養は完璧だ」
ユウ「5日連続じゃないですか」
調理担当クルー「補給艦がまだ合流してないんだよ。食材が限られてる」
ユウ「さざなみはいつ来るんですか」
調理担当クルー「さあな。艦長に聞け」
渋々トレーを受け取り、隊長の向かいに腰を下ろす。食堂の奥の端末が、ぼんやりとニュースを流していた。ユリス11区近海の上空に所属不明の飛行体、という例のニュースだ。映像には当然オベロンの姿など映っていないが、ユウはちらと画面を見て、また海藻スープに視線を戻した。
ユウ「俺が映ってないか心配でしたけど、大丈夫でしたね」
隊長「あの高度まで追ってきた機体はいなかっただろ」
ユウ「まあ。でも地上からの望遠センサーとか、衛星観測とかは?」
隊長「お前のルートはそこも含めてセレクトしてある」
ユウ「さすが」
隊長「それが俺の仕事だ」
二人は黙って食った。海藻スープは、五日食べても慣れない味がした。
ユウ「(さざなみ、本当にまだか)」
食堂の端末が、別のニュースに切り替わった。政治の話だ。三国の首脳会談がどうとか、衛星砲の運用方針がどうとか。隊長が一瞥してから、興味をなくしたように視線を戻した。
ユウ「隊長、次の作戦のポジ、俺はどこになりますか」
隊長「まずブリーフィングを聞いてから決める。お前に頼みたいことはあるが、データの解析が終わってからだ」
ユウ「了」
食い終わったトレーを片付け、二人はブリーフィングルームへ向かった。
ブリーフィングルームには、すでに各分隊長クラスの顔が揃っていた。ユウが入ると、何人かが軽く顎をしゃくって挨拶する。ユウも同じように返しながら、隊長の隣に立った。
隊長「全員いるな。始める」
壁面のモニターに、地図が映し出された。ユリス11区を中心とした海域で、いくつかの赤いマーカーが点在している。
隊長「今回ユウに偵察してもらったのは、この海域だ。ユリス軍の哨戒パターンが、2週間前のデータと全く変わっている。見てくれ」
モニターが切り替わり、二つの哨戒ルートが重なって表示された。以前のルートと今回の比較だ。一目で、哨戒範囲が広がっていることが分かる。
パイロットA「倍近くあるじゃないですか」
パイロットB「増援でも来たんですか?」
隊長「機数はほぼ変わっていない。ルートの効率を上げてきた、ということだ。情報が漏れたか、あるいは誰かが動いた痕跡を掴まれたかのどちらかだ」
室内の空気がわずかに張り詰めた。
ユウ「追跡してきた2機の反応速度は悪くなかったです。装備も新しい型に見えた。ユリス軍、近頃動きが速い」
隊長「そこだ。次の作戦、元々の予定では来週に設定していたが、前倒しを考える必要がある」
パイロットA「前倒し、どのくらい?」
隊長「48時間以内」
静寂。
パイロットB「それは……かなりタイトですね」
隊長「分かってる。ただ、時間をかけた分だけ向こうの準備も整う。今が一番隙がある」
ユウ「隊長、俺のポジはどこです」
隊長はモニターを切り替え、作戦マップを表示した。
隊長「お前は陽動だ。基地正面から仕掛けて、防衛戦力をそっちへ引きつけてくれ。本隊はその間に側面から入る」
ユウ「了、 ミサイルは何発まで使っていいですか?」
隊長「外付けは全部使い切っても構わない。ただし内蔵は温存しろ。撤退戦になった時の保険だ」
ユウ「わかった、そうします」
隊長「質問は?」
室内を見回す。誰も声を上げなかった。
隊長「ならば解散。各自、整備と装備確認を最優先に。休める時間があれば休んでおけ、次に寝られるのがいつか分からんからな」
パイロットたちがぞろぞろと出口へ向かう。ユウは最後に残り、モニターに映ったままの作戦マップを眺めた。
隊長「……お前はまだ何かあるか」
ユウ「正面から仕掛けるってことは、ある程度の迎撃は覚悟した上でのポジですよね」
隊長「そうだ」
ユウ「俺、落されないんで、安心してください」
隊長は一瞬だけ目を細め、それから短く笑った。
隊長「知ってる」
夜。
格納デッキは、昼間と打って変わって静かだった。
作業灯だけが白く光り、整備士たちは黙々とオベロンのチェックを続けている。金属を叩く音、端末を操作する音、低い声で交わされる確認の言葉。それらが折り重なって、夜の格納デッキだけが持つ温度を作っていた。
ユウはデッキの端、機体から少し離れた場所の手すりに背をもたせ、腕を組んで天井を見ていた。艦の隔壁越しに、外の気流の音がかすかに届く。
整備士「副隊長、まだいたんですか?」
ユウ「邪魔だった?」
整備士「そういうわけじゃないですけど、休まなくて良いんですか」
ユウ「もう少し」
整備士は何も言わず、作業に戻った。
何が正しいかなんて、誰にも分からないのかもしれない。三国は自分たちが正しいと言うし、テロリストと呼ばれる自分たちアトラクトもまた、自分たちの方が正しいと信じている。自分も、その信じている側の一人だ。
今のままで良いとは思っていない。正せるなら、正したい。
それだけだ。それだけのことが、こんなにも遠い。
ユウは静かに息を吐き、立ち上がった。
ユウ「……こうすりゃ良いんだな?」
誰に言うでもなく、そう呟いた。答える者はいない。ただ、オベロンの機体が作業灯の白い光を浴びて、静かに佇んでいるだけだった。
翌朝、出撃の2時間前。
ユウは操縦席に乗り込み、起動シーケンスを走らせた。計器が次々と点灯し、Q-Driveの共鳴が機体の芯から響いてくる。それが全身に伝わった瞬間、いつも思う。この機体は生きている、と。正確には違うのだが、そう感じてしまう。
端末通信「全機、出撃準備完了を報告せよ」
各機から順に報告が上がってくる。ユウは自分の番で、簡潔に答えた。
ユウ「オベロン、問題なし」
端末通信「了解。発進まで10分。各自、最終確認を」
ユウはコックピットを閉じ、ヘルメットのバイザーを下ろした。狭い視界の中に、計器の光だけが揺れている。
作戦マップを思い浮かべた。正面突破。陽動。こういうポジが向いているのは、自分でも分かっている。3次元で動けば、2機や3機に囲まれても対処できる。そういう戦い方が、ユウには染みついていた。
端末通信「発進まで5分。気密扉、開放開始」
格納デッキの正面、巨大な扉がゆっくりと開いていく。外の光が差し込んでくる。朝の光だ。今日も、腹立たしいくらいの晴天だった。
ユウは静かに操縦桿を握った。
端末通信「全機、発進せよ」
ユウ「了」
オベロンが、光の中へ飛び出した。
投稿頻度は1~2週間に一本を目安にしようと思います。
今後の前書き・後書きの扱いですが、前書きでVMA機体や艦について、後書きでその他の情報について記載致します。
ちなみに、ここでは小説1~3話分でアニメ1話分くらいの内容を想定しております。
ではまた次回をお楽しみに!




