音符とお散歩
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誕生日にプレゼントとして贈られた、大きさは手のひらほどしかない楽器『カリンバ』を奏でるのが響の日課である♪
響の指先が音を奏でる度に、そこから弾んだ音色の音符たちが舞い踊る♪
「光が降ってる♪
お出掛け日和だね、みんなでお散歩に出掛けよう♪」
〈♪♪♪♪♪♪♪♪〉
音符たちも大喜びで答え、クルクル廻りながら響が奏でる『カリンバ』にしっかり付いていく♪
公園、森林、石畳の噴水前……どこも音符たちが楽しめる場所だ♪
『カリンバ』が奏でられれば音符たちが躍り出て、躍り出てはまた響の指先へと戻る♪
待ちを行く人々は皆、『カリンバ』を楽しげに奏でる響を眺めて、ワクワクした表情を浮かべている♪
「音符がまるで、蝶々みたいに舞い踊ってるよ♪」
「上手なモンだねえ♪」
「あんな風に楽しく『カリンバ』を奏でられたら良いのになあ……♪」
〈♪♪♪♪♪♪♪♪〉
「楽しいねえ♪」
響が『カリンバ』を一鳴りすれば、全部の音符がリズムよくクルクル踊る、踊る、踊る♪
光が降り注ぐ街は、響と音符たちの夢が溢れるステージとなる♪
〈♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪〉