思う
掲載日:2024/04/04
思う
山の端と、
逆転した波間のような、
白い雲とのあいだで、
だんだん、
明るくなる光が、
輪郭のない、
長い道になっている。
雲の向こう側に、
ところどころ、
見えている鈍色は、
闇夜が、
残していったもの。
今は、
明けないところに、
いるひとへ。
ちから、およばず、
わずかばかりですが、
たしかに、
思っています。
悲しんで、
痛がりながら、
思っているひとも、
たしかに、います。
今は、
そういうことに、
深く、
気づかなくて、いい。
そういうことを、
少し、
知っていてくれるだけで、
いいのです。




