リネットの秘密
リネットは手当が済み部屋に戻った。「リネット!」突然カーティス公爵が現れた。「あ、カーティス様?いかがされました?」リネットは笑顔で聞いた。「カミルから聞いて、、何があった?本当に転んだのか?」カーティス公爵はリネットの目を見て聞いてきた。
リネットは嘘だとバレるだろうとわかっていたが言った「急いでいたので転んでしまいました」カーティス公爵は悲しそうな顔をしてリネットを抱きしめた。「リネット、わかっている。ワシはリネットがそういう子だとわかっているから、だからワシもカミルもお前が心配なんだよ」
リネットはカーティス公爵の言葉に胸がいっぱいになった。「ありがとうございます。。私は幸せです」そう言ってカーティス公爵を抱きしめた。
「リネット、そろそろ本当のことを話してくれんか?お前の本当の身分の事を」カーティス公爵は突然リネットに言った。カーティス公爵には嘘はつけない。リネットは戸惑ったが少し間をあけて話し出した。
「カーティス公爵様、、、。私は東方にあるノールズ王国の国王の娘、リネット=レインです。」「やはりそうだったか。」カーティス公爵はリネットの前に立ち跪きリネットの手にキスをした。「カーティス様、おやめ下さい、今はメイドのリネットですから!」そう言ってカーティス公爵の手を取り立たせてソファーに座らせた。
「私は幼い頃に後継者争いに巻き込まれその当時の側室で現実皇后に誘拐され見知らぬ土地で捨てられました。公爵様はもうご存知かと思いますが、後継者の条件は黒髪に黒い瞳、こちらの国では悪魔の象徴と呼ばれますが、我が国では王の象徴なのです。しかし私は生き延びてしまいました。」「リネット、幼いお前がそんな目にあったとは、、」
「カーティス様、確かに怖い思いはしましたが、城にいるよりはマシでした。私は権力争いや、人間の醜いところを見て育ちましたのでご存知の通り社交界が嫌いなんです」リネットは笑った。
「だから今はこうしてここでお世話になって、私は本当に幸せなんです。どうか国に帰れなんておっしゃらないで下さい。」リネットはカーティス公爵に頭を下げた。「リネットそんな事おやめなさい、あなたは立場ではわしよりも上、ワシが頭を下げるのが本当なんだ」
「カーティス様、そんな事を言わないで下さい。私はカーティス様のメイドのリネットですから」リネットはカーティス公爵の手を握りしめた。
「リネット、実はな、今ノールズ王国がリネットを探しているんだ。だからリネットに聞いたのだよ。帰りたいのか帰りたくないのか」「カーティス様、私は帰りたくない。お願いですここにいさせて下さい。ご迷惑ではなければ、、、」「リネット、この話はカミルに話してもいいのか?」リネットは戸惑った。
カミルにはしられたくない。リネットはただのリネットでいたかった。「カーティス様、カミルには絶対に知られたくありません、どうか秘密にしてくださるようお願い申し上げます」リネットは言った。「出来るだけそうしよう」カーティス公爵はリネットの気持ちを尊重した。
リネットはベティの事を考えていた。ベティ変わってしまった。。リネットはもうあの頃に戻れないと思った。目的を持ち生き出したら道は違ってくることは当たり前だ。でも、その為に人を裏切ったりぞんざいに扱うことはリネットの中では考えられない事だ。けれどそうでもしないと生きてゆけないベティを嫌いになる訳がなかった。ベティは大切な人だから。。。