怪我
手早く花を切り直し片手で抱えて急いで帰ろうとした時、カミルがベティと、先ほどの令嬢と一緒に現れた。リネットは慌ててお辞儀をし、通り過ぎようとした。「リネット?どうしたんだ?!」カミルがリネットの腕を掴んだ「アッ」カミルに傷口を掴まれて思わず声が出てしまった。「リネット?血が出ているじゃないか?!どうしたんだ!!」
カミルがリネットの血だらけのエプロンを見て驚いた。「だ、大丈夫です。転んだだけですから。。」リネットは言った。「こんなところで転んだのか?」カミルは険しい表情になった。「リネット!!大丈夫?カミル、私が連れてゆきます」突然ベティがリネットを庇うようにサポートして歩き出した。「大丈夫、大丈夫です。」リネットは言ったがベティは半泣きになりながらカミルに言った。
「大切なリネットが怪我してしまうなんて、、リネット大丈夫?一緒に行こう」そう言って遠慮するリネットの体を支える様にして邸宅に送って行った。カミルは執事を呼び手当するように指示をした。
リネットは黙っていた。「リネット、この花は?」カミルが聞いた。リネットは言いづらそうにしながら言った。「カミルのご両親の肖像画に生けようと思って、、、」すかさずベティが言った「私が代わりに生けてくるわ、せっかくリネットが切ってくれたんだから早く飾ってあげましょう」そう言って花を持って部屋を出て行った。
ケアリー令嬢は気まずそうな、怒っているような顔をしてリネットを見ていた。リネットはこんな世界が嫌いだった。関わりたくない。「カミル、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません」リネットは謝った。カミルは険しい顔をしてリネットを見つめている。「リネット、何があった?」カミルはもう一度リネットに聞いた。
「カミル、、、そんな険しい顔したら怖いよ。笑って下さい。」そう言って微笑んだ。「ごめんリネット、お前が怪我をして心配になったんだ。」カミルが言った。「カミル、戻りました!ご両親喜んでくださったわ!」ベティは美しく微笑んだ。
「リネット大丈夫?何かあったら相談してね」ベティは言った。リネットは「ありがとうございます」と言って「もう大丈夫ですからお戻りくださいませ」と笑顔で声をかけた。「リネット何かあったら呼べ、すぐにいくから」カミルはそう言ってリネットの頭を撫でてベティとケアリー令嬢と共に会場に戻って行った。