ベティの妊娠
それから半月が過ぎ、ベティがノールズ王国に来た。
リネットの友達として遊びにきたのだが、本当はアンディに会いにきたのだ。
「ベティ、ずっとここにいて良いからね!!」リネットはベティに言った。
「リネット、私はリネットとアンディと一緒にいられて幸せ!!アンディも嬉しいと言ってくれるの!」ベティは本当に幸せそうに微笑んでいる。
「あ、リネット、、カミルなんだけど、、」
「カミルがどうしたの?」リネットは聞いた。
「カミルほとんど公爵家に帰っていないの。。」
「え??どうして?」
「なんか相当忙しいみたいで、城の執務室で寝泊まりしててもうずっと帰っていないらしいよ。。」
「カミル大丈夫かな、、、」リネットはカミルが心配になった。
「カミル大丈夫かなぁ、、じゃないよ、クラウディアはどうするんだろうって思っちゃう」
「クラウディア様は大丈夫なの?」
「わからないわ、あの人本心見えないし、、。カミルってクラウディアの事本当に好きなのかわからないわね」
ベティは言った。
「ベティ!!一緒に散歩しないか?案内するよ」
アンディが意気揚々とベティの所に来た。
「お兄様、なんかすごく元気で嬉しそうね」リネットは言った。
「ああ、わかるか?」アンディは嬉しいを全身で表しながら言った。
「あははは!わかります!私も嬉しいですよ」リネットも兄の嬉しいが嬉しかった。
「ベティありがとう、本当に来てくれてありがとう」
リネットはこのままベティがずっとここにいてくれる事を願った。
二ヶ月後、とんでもない事が起こった。
アンディとベティがリネットに話があるといって三人でお茶をする事にした。
なぜか二人は緊張している。
「二人ともどうしたの??」リネットは聞いた。
「リネット、子供ができた」アンディが言った。
「?子供が、、出来た?ま、まさか!ベティ!」
リネットはソファーから立ち上がってベティを見た。
「リネット、赤ちゃんがいるの、ここに」ベティが自分のお腹を指差して言った。
「キャーーーーーーベティ!!おめでとう!!!!嬉しいわ!!!!本当に?!まあ!!!」
リネットはこの嬉しい報告に跳び上がるほど喜んだ。
二人はリネットがこんなに喜んでくれるとは思っていなかった様で驚いた。
「リネットがこんなに喜んでくれるとは、、私は、、嬉しいぞ、、」アンディは感極まっている。
「うぅ、リネット、、私もリネットがこんなに喜んでくれると思っていなかったから、、涙が止まらない!!」
ベティは号泣している。
「私は大切な二人が愛し合ってくれただけでも嬉しかったのに、赤ちゃんが出来たなんて、、、もうもう、、」
リネットも泣き出した。
「本当に本当に、、嬉しい、。。」三人は喜びの涙を流して幸せを噛み締めた。
「お兄様ベティの体調を見ながらですが、そうそうに結婚式をしましょう。お兄様は国王ですからけじめはつけないといけません。ベティ、つわりはある?」
「意外と平気よ、でも、、リネット、私なんかで,,良いのかな、、」ベティは言った。
「ベティ、私はお兄様の隣にはベティがいて欲しい。ベティはお兄様を引っ張って行ける人。そして私の信頼する友達で家族になる人!!大丈夫よ」リネットは言った。
「これから忙しくなるけど、体調見ながらみんなで素敵な結婚式をしようね」
リネット達は早速日取りを決めて各国に招待状を送った。
ドレスはベティの希望でリネットと一緒にデザインを選んだ。お腹が目立たないフレアーのステキなドレスだ。
華やかで可愛らしくベティにピッタリだ。
大急ぎで様々な準備をして二ヶ月後国を挙げた結婚式が開催された。