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養父の職場

本日二話目です

「さ、ここが僕の職場だよ。この町の冒険者ギルドだ」


 大通り沿いに建つ、3階建ての建物。レンガ造りなので、周りの建物とは全く違う。この町の中心だと言っているみたい。


「ちなみに、地下2階まであるよ。地下は主に倉庫だね」


 頭打たないように気をつけてと言って、中に入った。


「1階は主に受付。受付を正面に、左が酒場。お昼は一人でもいいけど、夜はだめ。夜は僕と一緒なら、酒場(あそこ)で食べてもいいよ」

「わかった!夜は一人であそこは使わない!」


 よくできましたとルーベンはレリーナの頭を撫でた。酒場は賑やかで、こちらに気づいた冒険者らしき人や店員さん、お客さんが手を振った。


「さあ、登録をしようか。と、その前に、養子縁組の用紙にサインを書きたいんだが……ねえ、君。養子縁組の用紙、ありますか?」

「え、はいぃ!ま、マスター!只今、お、お持ちします!」

 

 いきなり、声をかけられた、受付嬢は声が裏返った。そして、バタバタと奥へ走っていった。


「あと、冒険者登録手続をギルドマスター室でついでにやるから、それも持ってきてくれるとありがたいです!」


と、ルーベンは奥に向かって叫んだ。奥に行った受付嬢は「了解しましたぁ!」と返した。


「賑やかでいいですね、パパの職場(ギルド)

「ギルドマスター室に行きましょう。補佐をしてくれている、友人も紹介するね」

「だ〜れ〜が〜、()()だ〜?!」


 急に後ろからそこから響く野太い声が聞こえた。レリーナは目を見開き、声の主を見た。ルーベンよりも巨体の男性が睨んでいた。


「やあ、エイキ。僕の娘を怖がらせるのは良くないよ?」

「おい!今、『娘』っていったか!」

「ええ、言いました。養子縁組の用紙を王都に持っていってくれない?まだ、サインしてないけど」

「はあ?!王都まで走れってか?!」

「すぐに終わるし。君の足なら、半日位内で帰ってこれるでしょ?」


 なんか、険悪ムード……。レリーナは二人の顔をチラチラ見て、どうしようか迷っていた。


「マスター!養子縁組の用紙と冒険者登録手続用紙持ってきました〜!って、険悪ムードですね。お嬢さんが可愛そうです。こっちにおいで」


と先程の受付嬢が手を広げた。レリーナは彼女に手を伸ばし、助けを求めた。ルーベンはすんなり、レリーナを渡した。


「はじめまして!わたしはアーサ。エイキの妻よ。若く見えるから、受付嬢をしてるの!よろしくね!」

「私はレリーナ。ルーベンの娘になります。そして、弟子でもあります!よろしくおねがいします、アーサさん!」


 きゃー、カワイイ!マスター、この子、もらってはいけませんか?と冗談を言った。もちろん、ルーベンは大激怒。


「エイキさんもよろしくおねがいします!」

「ああ、よろしく。さっさと書けよ、養子縁組の用紙をさ!」


 そう言って、ペンを押し付けてきた。カウンターでお書きくださいとアーサさんが案内してくれた。


「レリーナ、字は書けるかい?」

「読むことはできるけど、字は書けないや」

「では、僕が書いておくね」


 『ルーベン・アルース』と『レリーナ』と書き、これで、二人は親子になった。


「ちょっくら、王都に行ってくるわ!めんどくさいがな!」


 エイキは「どけどけ!邪魔だ!」と言いながら、王都に向かって、走っていった。


「はい、レリーナちゃん。登録手続。マスター、名前と必要事項だけ書いてあげてください」


 レリーナは名前と年齢を書いてもらった。字の練習をしなくちゃ。


「レリーナちゃん、ここに手をかざして」


アーサさんの指示に従い、機械に右手をかざす。機械が光り、一枚のカードを出した。


「登録、完了です。初回発行なので、無料ですが、なくしたら、銀貨一枚(500フィー)かかります。くれぐれも、なくさないように!」


 はい!と元気な返事をして、カードを受け取った。


「じゃあ、服を買いに行きましょう」


 レリーナはまた、ルーベンに抱えられ、ギルドを出た。


なんとか、書き切れましたね、龍安。

【だな。読者の皆さん、ここまで読んでくれて、ありがとな!】

読んでくれる人が多くて、私達も、頑張れます!

ブクマや評価をしていただけると、嬉しいです!(*^^*)

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