瞑想
本日3話目です。 次投げるとしたら多分翌朝……!
と、いうことでやって参りました書斎!
我が家はなかなかに大きいのだけれど、その中でも書斎はかなりの大きさ。
いやほんと、両親ともに元冒険者だよね? なんでこんなに大量の本を持っているんだろう。
まーそれについては、またいつかで良い。ちょっと気になるけど。
少なくとも、今の私にとって、この書斎が宝の山である事には変わりない。
本当は一冊一冊許可を得るべきなんだけど……ま、魔法の基礎本くらい良いよね!
こそこそーっと持ち出して、自室に戻る。
魔法に関しての入門書という事だけど……さてさて。
部屋に帰った私は、即座に地面にそこそこ大きな本を置くと、その場で読み始めた。
パラパラとページをめくる音が、静かな部屋に響き渡る。
「ふむふむ…………」
うん。ざっと読んでみた感じ、魔法の根幹に関しては前世と殆ど違いは無いかな。
これならば、私の知識で大体なんとかなりそう。朗報だね。
よし。そうと決まれば早速だけど基礎の基礎。瞑想をやって行こうか。
方向性を問わず、魔力を扱う人は先ずここから始める。
先ずは身体に眠る力を自覚して、起こしてあげなきゃいけないからね。
魔力を増幅させる効果もあるので、使い手である限り行い続ける基礎訓練。身体で言う筋力トレーニングみたいなものだ。
さて。本当は無くても出来るのが当然だけど……最初だし、多少補助道具でも使おうか。
机の引き出しを開いて、一枚の紙とペンを引っ張り出す。
床に置いた紙に、すらすらと線を走らせた。
「……ちょっと不格好。……まあ、いっか」
描いたのは、簡易の魔法陣。上に乗るものの魔力を少しだけ増幅させる効果がある。
物凄く久しぶりだったせいか、はたまたこの身体を扱えてないか…………まぁ、両方だね。 随分と不格好なものになっちゃった。
ま、ただの基礎練だし、陣自体も簡易なものだから大した問題じゃない。
準備は出来た。さっそくやってみよう!
床に広げた魔法陣の上に、両足を組むようににして座る。
背筋を伸ばして、瞼を閉じた。
ゆっくりと意識を落ち着けて、身体の中へ意識を向ける。
奥底に眠る魔力に、ちょっとだけ刺激を送って…………よし。
にわかに動き出した魔力を、意識して体内で循環。
徐々に活力を増していくから、その手綱を間違っても離さないように…………うぉ、結構有るな…!
初期からかなりの魔力が眠っていたらしい。これはかなりの良い誤算だ。
より集中を深めて、じっくりとゆっくりと身体に馴染ませて行く。
よし、大分落ち着いてきた。この分ならもう暴走はしないかな…………
「アディっ!!」
バァン! とけたたましい音をあげて、部屋の扉が開かれる。
予想もしない音に、思わず硬直した。
「無事っ!? 凄い魔力が…………え?」
恐る恐る、顔だけゆっくりと振り向く。
そこにあったのは、顔を青くした母の姿。
その目線が、部屋を見渡し……私のところで止まった。
私の姿を確認して、唖然としている。
……これは、やらかした……ね。
今話はちょっと短め。




