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スパッと。

あけましておめでとうございます♪

今年も相変わらずのゆっくり更新ですが、どうぞよろしくお願いします。

皆さまにとって素敵な一年になりますように。


ブックマークと評価ありがとうございます。

12/31の日間恋愛異世界転生/転移ランキングで一時、101位まで駆け上がっていたそうです。

目が飛び出ました……。

今も確認したところ114位と健闘しております。


ちょっと早めのお年玉、ありがとうございました。

あまりの衝撃に動揺しすぎて、挙動不審だったようで家族に心配されてしまいました……。

 



「……とりあえずさ、シシリー(わたし)の精霊が暴走するのはいつものことでしょ?お風呂の後から親子揃って思いっきり挙動不審とか、やめてよね?何かあったのなら直接、はっきり聞いてくれた方が……主に()の傷も浅くて済むんだけどなぁ……」


「だが……」



 いや、本当に。

 毎回(いつも)こうやって変に遠慮されたり、遠回しに誤魔化されたりして、精霊達の暴走が深刻化をして……そこで初めて内容が発覚、という流れで私が発狂するんだよね。

 さっさと教えてくれた方が、事前にフォローできたんじゃないかと思うことが多かったんだからね?


 ていうか、なんだろうこの状況……ルークが恥じらっている姿がなんとも、可愛く見えるとか…おかしな嗜好の扉が開きそうで怖いよ?



「では……あの人体模型の作成後も、人体の構造や機能をかなり詳しく情報を集めていたというのは本当か?」


「人体の機能や構造……例えば?」


「性別での構造、機能…だな」


「性別……?あ〜ちなみにだけど、あの部屋にある人体模型が最新版だから。気になるなら見比べてきたら?」



 せめてそろそろ、目くらいは合わせてほしいんだけどなぁ。

 そう思いつつ、じーっとルークを見つめると、凄い勢いで視線を逸らされる。

 あからさまに照れてるのがわかる。

 こういう時って、顔は伏せたりして隠せるけど、湯気が出そうなほどに真っ赤になった耳がひょこりと見えちゃう……エルフってこういう時、不便かも隠しようがないからね。



「そうではなくて……では、それを……どうやって調べた?」


「どうって?……あぁ、見せてもらった!」


「見…せて……?」


「そう、何十人もギルドや学園内で依頼をかけて募集して、裸を見せてもらったのよ。フレアになんて言われたのか知らないけど、これ、研究だからね?」



 恥ずかしがって、長い前髪で表情を隠すように俯いていたルークが、びくりと顔を上げて固まってる。

 相変わらず顔がほんのりどころか、思いっきり真っ赤なんですけど……。


 ちなみにやましい事は一切なくて、普通に依頼をかけて募集して、見せてもらいました。

 見せてもらう時も、研究グループ全員の前で脱いで全身の測定をさせてもらって……という意味での『見せてもらう』という状況だから……だって経費もったいないからね?

 必ず全員いるときに見せてもらってたよ。



「そ、その神経やつくりは……?」


「見せてもらったけど?それだけ?」



 声を上ずらせてまで驚くことかしらね?

 ていうか、人体模型を製作するにあたって、内臓の配置とか男女微妙に違うし、ほら筋肉量とかね?

 腹部に至っては性器が内蔵か外付けか……うーん、なんかパソコンのハードディスクみたいだな、この説明…まぁ、それによって、作りが違うからね?


 それをしっかりと見ずに、本物を確認せずに作るとか、全く医学の役に立たない物にしかならないからね?



「いや…それを含めて、子が宿るまでのメカニズムを知っているという意味を、フレアが言っていた」



 ふふん、頑張って言ったぞ!って顔しないでよ……。

 ルークさん、そもそもあなたユージアの他にも子供いるんだからさ、そこ、照れるところと違うと思うんだよね。

 ……あ、むしろ私が恥じらうべきなんじゃ……!?


 本当に、フレアってばどういう伝え方をしたらこんな大惨事にまで、引っ張っていけるのかしら?



(しかし、これは、ルークにまで性教育が必要なパターンか?パターンなのか?!)



 まぁ、ユージアが閨事って、恥ずかしそうに言ってたもんなぁ。


 そういう事があれば、子ができるってのは当たり前の事だけど、こっちの世界では『女性には生理』がある、ってくらいしか知られていないから、生理がそもそも定期的に訪れる意味も実は深く知られていない。


 前世(にほん)では子が欲しい夫婦は生理からのタイミングで『排卵』を狙って、とか、もっといろいろな検査をして、できやすい環境を作ったり、排卵自体を誘発したり等々のお薬を使うの〜なんて方法がある。

『妊活』なんて言葉があったり、『不妊治療』っていう言葉がある。

 子ができない原因を突き止めたり、その原因がそもそも女性側だけでなくて男性側にも同じだけあるって事もよく言われてる事だし。


 こっちの世界で子ができないと、即、女性側の責任になるからなぁ。

 それが原因で離婚、なんて話もよく母様の噂話から流れてる。



(こちらの世界と比べてしまうと、確かにありえないほど詳しいって事になるのか……)



 学生時代に見せられた性教育のビデオすら、受精までのドキュメントっぽく作られてるのとかあったもんなぁ。

 あれって本物なのかCGなのか、分からないほど綺麗にしかも、わかりやすくできてたし。



「それをどうやって知ったか?って事を聞きたいのかしら?」


「そう……だな。話せないなら、それでも…いい」



 またもや、俯き加減で視線を逸らされる。

 話せないような事ってなんですかね……フレア、本当にどんな話し方をしたの!?


 ていうか、ルークも恥じらい過ぎ!

 真面目にその様子を見続けてる私まで、釣られて恥ずかしくなってきちゃったじゃないか!


 相変わらず目は合わせてくれないし、片手で口を隠して俯き加減で話しかけてくるのは良いんだけど、顔、真っ赤だよ?大丈夫?


 ……可憐過ぎて、私の方が大丈夫じゃなさそうだけどね。

 思わず見惚れてしまうじゃないかっ!



「まず一つ。シシリー以外では、そういう勉強をする機会は一度しかありませんでした」


「1度とは……?」


「90歳まで生きた事があったよ!って話したよね?そこでは……って、なんて顔してるの?大丈夫?」


「……なんでもない」



 ルークは、はっと顔を上げると、瞬時に険しい表情になる。

 それを指摘すると、今度は焦ったように首を小さく振ると、手で口元を隠すようにして再び俯かれてしまった。

 ……何を想像してるんですかね?!


 その表情に私は思わずジト目になってしまったわけですが。

 ん〜エルフって私が思ってたより、見た目の通り、精神年齢(なかみ)も若々しいのかな?



「フレアに何を吹き込まれたのか知らないけどさ……そこは医学がとても進んでいてね。10代……そうね、ユージアが普段とっている姿の…あの年齢くらいになると、学校で『性教育』という勉強が始まるの」


「性教育?」


「そう。閨事とか房事って言うんだっけ?内容的にはそれだけじゃないんだけど、まぁその周辺のお勉強の事ね」



 はいはい『閨事とか』って言っただけでルークの赤面が始まりましたよっと。

 決まりの悪そうに、あからさまに視線を逸らされるし。

 まぁ表情がコロコロ変わること自体が珍しくて、見てて飽きないってのはあるんだけどね。



「でもって、そのお勉強……まぁカリキュラムとしては年に2時間程度だったと思うんだけど、そのときに実際の映像やら、写真、教本を使って『大人へと変わる身体について』にはじまって、男女の性差や妊娠、出産まで。それこそお腹の中の赤ちゃんの様子や成長過程等を順を追って教えられていくんだよ。向こうの国(にほん)での一般常識程度しか知らないんだよねぇ。医者でもやってたら、もっと詳しくなれたのかもしれないけどね」



 残念ながら主婦でした☆

 ま、そこまでは言わなくてもいいか。

 でも本当に、残念なんだよね。




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