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Dolls  作者: Dial3495
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エピローグ



駅のホームで、クレナはジュナと共にいた。



「クレナ…。本当に行くの…?」



「うん。もう決めたから。」


「……。」



「それに、これもあるし。」


そう言ってクレナが取り出したのは、毛糸で作られた小さめの人形。



「これって…、ケイが作ってた…。」



「うん。ケイとの約束。私に持っててほしいんだって…。」



「そう…。」



そのまま暫くお互い黙っていた。



「…ところでさ、クレナ…。」



「何?」



「これから、どうするの?」


「また人形師の仕事をしようと思う。この大陸全土に動くタイプの人形は広まってるらしいし…。」



「そう…。今度はヘミルダに迷惑掛けないようにね。」



「わかってるよー。」



そこへ、電車がやってきた。



「それじゃあ、またね。また連絡するから…。」



「私も…。何かあったら連絡してよね。」



「うん、わかった。」



そして電車のドアが閉まり、ゆっくりと動き出した。


「またね…。クレナ…。」



ポツリと呟いたその声は、電車の音にかき消された。










座席に座ったクレナは、外の景色を見ながら、今までの事を思い出していた。



ジュナと初めて出会った時の事、先輩達の事、亡くなった時の事、シア、カナデ、ケイを作った時の事、皆で一緒に過ごした事、













そして、壊した時の事…。










「本当に…ありがとう…。」







そう呟いたクレナの頬を、涙が一筋つたっていった…。

これでDolls終了です。今まで見て下さった皆様、ありがとうございました。

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