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Dolls  作者: Dial3495
11/15

第10話:決断

「皆…。落ち着いて聞いてくれる…?」



クレナは3人に言った。



「何…?」



「あのね…。これから私が言う事をちゃんと聞いてほしいの…。いい…?」



「うん…。いいよ…。」



その言葉を聞くと、クレナはシアとケイの行動の原因、このままでいたらどうなるかを伝えた。



「ど…どうしたらいいの?」


カナデが聞くと、クレナはついに止める方法を言った。



「あのね…。このまま進行させたくなかったら、…あなた達を私が壊すしかないの…。」



「そんな…!!あたし達はクレナに作られたんだよ…!?」



「ごめん…。ごめんね…!」


「そんなの…!謝ってすむ問題じゃない…!やっぱりあたし達は、勝手に作られて、危険だったら勝手に壊される存在なの…!?」



そう言って、ケイはクレナに掴みかかろうとした。



「ケイ!クレナに何するつもりなの!」



「だって…!シア…!」



「今クレナをどうかしたって変わる訳じゃないでしょ!」



ケイはしぶしぶ納得して、元の場所に戻った。



「でもクレナ…。このままだったら、いつか私達はたくさん周りの物を壊しちゃうんでしょ…?」



「物だけじゃないの…。人や人形も殺してしまったりするの…。」



それを聞いて、3人は黙ってしまった。



「皆がどうしたいかちゃんと決めて…?それに応じて私も行動を決めるから…。」



そう言うと、クレナは自室に戻っていった。










プルルル…プルルル…



―はい―



「もしもし…。ジュナ…?」


―クレナ?どうしたの?―


「あのね…。皆に話したの…。」



―そう…。3人に症状は?―



「シアとケイが出た…。」



―…そう…。―



「ねぇ、ジュナ…。私がやった事って良かった事なのかな…。」



―さぁ…。分からないけど、勝手に決めるよりは良かったと思うよ。―



「そう…?」



―後は、クレナがどうするかよ。―



「うん…。わかった…。」



―それじゃ、私明日の用意があるから…。―



「うん、ありがとう…。」



電話が終わった後、クレナの顔は決意に満ちていた。






「ねぇ…。どうする…?」



「あたしは壊されるのは嫌…!」



シアとケイは討論をしていた。カナデは黙ったままだ。



「カナデ、ずっと黙ったままだけど…。どうしたの?」



気付いたシアが尋ねると、カナデは答えた。



「私ね…、壊されようと思う…。」



それを聞いて2人は驚いた。



「どうして…!?」



「カナデ…!考え直しなよ…!」



2人に何を言われても、カナデは壊されると言い続けた。



「私ね…。まだそういう事になってないからかもしれないけど、皆に迷惑がかかるかもしれないっていう事が怖いの…。」



「「……………」」



「だからね、迷惑かける前にって…。それじゃあね…シア、ケイ…。」



「待って、カナデ…!」



しかし、2人が止める前に、カナデはクレナの所に向かっていった…。

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