4話
本日2話目の投稿です。宜しければお読みください!
「コウ!今日こそは一緒にゴブリン狩りに行こう!魔王の奴らが動き始めてから、最近また増えてきてるんだ。」
「またかリサ。何度も言ってるだろ。俺は討伐クエストとかはやらないって。」
「最初の頃はやっていたじゃないか。私は知っているのだぞ?お前はやればできる子だって。やる気がないだけで……。」
「いらんお世話だ。なにがやればできる子だよ。同い年だろーが。」
そうなのだ、一応俺は駆け出しの頃、試しに討伐系クエストを何回か受けたことがあるのだ。
リサとは お互い組合に入った時期が同じで当時知り合いも少なかったこともあり、なんとなく組んで一緒にゴブリンやらコボルト、小さく駆け出しの冒険者にも狩りやすい魔獣などを狩っていた時期がある。
しかし、討伐という行いが予想以上に面倒で楽して稼ぎたいと思っている俺には合わなかったのでやめたのだ。
一回の報酬がそれなりにある討伐系より報酬は少ないが、コツコツやってお金が無くなってきたらまたやるという採取系クエストやお使いの依頼の方が俺の性に合ってたしな。
ただ俺と一緒に行動して、俺の実力を知っているリサからすれば、出来るのにやらないのは許せないらしい。
「生憎だが俺はもう薬草採取のクエストを受けてるんだ。」
「私のクエストと一緒にやればいいじゃないか。薬草採りぐらい手伝ってやるぞ?」
「いや、同時受注は無理だろ……。」
ちらっと助けを求める様に窓口のおっさんに目を向けると、今までの話を聞いていたおっさんは耳をほじくりながら
「いいんじゃねぇの? どうせお前のクエスト採取だろ?」
くそ、このジジィ適当な事抜かしやがって………頭かち割んぞ……
「そうか、なら行こう!もう駄目だ、逃げるものならお前に関節技かけてやるからな!」
こえーよ、コイツ!なに満面の笑み浮かべて技かけるとか言ってんの?脳筋なの?もっと他にやり方とかあるでしょ?
と、現実逃避をするかの様に心の中で悪態をついていたら、気づくと俺はリサに腕を掴まれ無理矢理連れていかれたのであった。
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