2話
どうも、暑い日が続きますね(苦笑)
熱中症にならないように、皆さまどうかお気をつけ下さい。
食事をする間に行くと先に席に座り俺を見ている少女がいた。
彼女こそノイエ王国の王女クリスティーナである。因みに俺は彼女からせがまれ、チーナと呼んでいる。
クリっとした大きな瞳に大きな口、そしてまだ10歳そこらなのにすでに通った鼻筋。将来絶対美女になり多くの王子や王様達からモテまくるだろう事が予想できる。
俺がチーナを見てぼうっとそんな事を思っていると、彼女の方から
「もう!遅いわコウ様ったら。|私≪わたくし≫待ちすぎてお腹と背中がくっつきそうです。」
可愛らしく頬を膨らませ俺に対して小言を言ってきた……………かわいい……
「ごめんよ、チーナ。ちょっとリサの奴につかまっててな……ホントごめんよ?」
俺が向かいの席から謝ると、チーナは
「もう、リサ様と話されてたのですね。……それなら致し方ないですね。コウ様は勇者様ですから、色々とお話ししなければならない事があるでしょうし。でも、食事の後は私と遊んで下さいね?」
「もちろんさ!」
はなからリサとの約束を守る気がサラサラ無かった俺はチーナと遊ぶ事にした。
俺と遊ぶことが決まったチーナは満面の笑みを浮かべている。
……守りたい、この笑顔。このコウ・アマリ、人との約束は守らずとも、この子の笑顔は守りたい。
いや、もうチーナの笑顔を守るクエストとかあったらそれだけやると確信できるよね。
食事が終わり俺とチーナは城の中にある大きな庭で遊んでいた。
色んな事をして遊んだせいで俺もチーナも遊び疲れてきた。
「なぁ、チーナ。そこの木陰で少し休憩しないか?」
「はい、コウ様! それでしたらお話しをしましょ!」
二人して木陰で他愛のない話をしていると、突然チーナは話題を振ってきた。
「そう言えばコウ様ってどうやって勇者になられたのですか?お父様達が突然コウ様を勇者様と紹介して来た時はびっくりしました。」
なんと、 チーナは俺がなぜ勇者としてこの城でヒモ同然にお世話になっているのか知らなかったようだ。
それはそれでよくこんなわけわからん男に懐いたなと感じるが………
が、今はそんな事はどうでもいい。どうやってあの話しをチーナに説明しようか…………。結構大した事ないんだよな……。
この話しを聞いてチーナが俺に幻滅したらどうしよう、と考えながら俺は彼女に事の成り行きを話すことにした。
「ああー。それはだな………少し前に遡るんだけどな」
そう言って俺はチーナに事のあらましを説明し始めた。
最後まで読んで下さりありがとうございます。次回からあらすじに書いてある内容に触れていきますので、気になる方がいらっしゃれば、お読み下さい。また、誤字脱字がありましたら、ご指摘いただけると嬉しいです。それではまた、お会いしましょう(・ω・)ノ