プロローグ
はじめまして。思いつきで書いてますので、ご容赦下さい。
小鳥達の囀りで目を覚ました俺は、体を起こすとかるく伸びをした。
周囲を見渡せば広く豪華絢爛な装飾が施された天蓋や調度品の数々、絨毯が目につく。
しかし、もうそんな光景に慣れてしまった俺は特に何かを感じる訳でも無く、ベッドから出て先ず洗面所に向かう。そして寝ぼけ眼を擦りつつ、歯を磨くのだ。
何と無く日々を過ごし、ただただ自堕落に生活を送る毎日。
別に働かなくても、城に使える一流の料理人が作る食事が三食きちっと出され、何か欲しいものがあれば言い値の金貨を貰い自分で買いに行くか、それが面倒ならば俺の世話をしている使用人に頼んで買ってきてもらえる。
ちょっと暇になれば、膨大な蔵書数を誇る図書室で本を読んだり、若さという力を持て余した幼い王女と遊び時間を潰す。
そんな苦労とか大変だとか、はたまた勤労という言葉からは程遠い日常を過ごしているのに、自分から環境を変えようと思うだろうか……………………………………
…………………………………いや、ない。
……え?逆にそんな人っています?
そして、そんな楽な日々を過ごす俺はつい思っている事を口に出してしまう。
「あああぁ〜〜、勇者って楽だわぁ〜………。」と
最後まで読んで下さりありがとうございます。少しでも続きが気になると思って頂けたら、幸いです。………………いるのだろうか?