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電子世界のファンタジア  作者: 永遠の中級者
翠の大陸 初めてのアップデート
60/237

57 成果発表

ついにきてしまった修練後のステータスの雑計算の時間が……

(;・∀・)レベルを忘れる珍事が…

「いやぁ、お陰で出れたよ」


 メッセージで出口の存在を教えて数分。やっと残りの二人が合流した。

 Akariとわんたんは暢気なことをいいながらも、その手には幾つかのアイテムを持っていた。それらは全てドロップ品のオーブだろう。…仕舞えばいいのに。

 それを言ったら、わざわざ出しているようなことを返してきた。言わなくても分かるようにとか。


「出方を教えてくれなかったらやばかったのなんの」


 戻って来てからこんな感じである。

 何でも、ダンジョンから出る方法を教える少し前に罠にかかって敵に追われていたとか。それくらいだったらこの二人なら挑んでいきそうなものだけど、その時の敵は引きが悪かったのかやり辛い相手だったらしい。


「やり辛い相手って何?」


「止まったら轢かれるみたいな感じ」


 なにそれ…


「何とか躱したんだけど、その先に居たっぽいプレイヤーの断末魔が聞こえてさぁ」


 あ、もういいです。勢いは分かったから。

 先にいた名も知れぬプレイヤーたちご愁傷様です。


「というか、いい加減何処かで休まない? ずっと立ちっぱなしってのもなんだし」


 確かに話を続けるのなら場所を変えた方が、邪魔にならなくて済む。

 と言っても、この辺りに良い所はあるのかな? 此処は別に街ではない扱いらしいから宿などは特に存在していないようだし。


「どちらにしろ此処じゃあ邪魔になるから端の方に行こうよ」


 見つからないなら仕方ないかと、なるべく広い道の端の方に移動する。よく見たら似たような場所で集まっている人もちらほら居るからこの選択は間違いではないだろう。

 端の草原化している場所に腰を下ろして、アイテムを広げながらの最終結果報告会が始まった。

 ちなみにメニュー内での表示でなんとなく理解したが、広場付近は街ではないけどセーフゾーンではあるので、こうしてアイテムを広げていても、たとえスキルだろうと盗まれることはないようである。あとログアウトも出来るっぽい。

 元々この辺りに敵は出ないらしいが、この仕様でさらに安心である。


「まずはレベルからいく?」


 確認すると皆揃ってレベルが1、2程上がっているようだ。

 程とは言ったけれど驚いたことにるる。辺りはさらにレベルが上がっているらしい。確か二人はモンスターハウスに出くわしたんだっけ? それなら高くなっていても不思議ではないか。…一体どれだけ相手にしたのか。


 …あれ?


「これ私たちが上昇値一番下なんだ」


「…配分の問題かな?」


 いやそんな…あー…あり得るかな。

 まぁ、ただ単に皆が倒したのが多かったっていうことかも知れないけど。


 そして次に皆が獲得したアイテムに結果。アイテムといっても大抵はエレメンタルオーブとメダルである。

 まず詠たちは耐久を上げる青のオーブが計4つ。

 次にAkariたちのペアは攻撃力を上げる赤のオーブが5つ。それとメダルを1枚持っていた。あと何故か回復アイテムも持っていた。あ、貰ったのね

 そして最後に先輩たちのペアだが、先程見た2枚のメダルとMPを上げる紫のオーブをなんと11つ持っていた。多すぎない!?


「そうですか?」


「皆の分も集めるっていうから」


 あ、私たちの分も集めてくれてたんだ。それはありがとう。

 それと申し訳ないです。私たちは皆の分まで集められなくて。


「それでどうする? 今すぐ使う?」


 別に後回しでも良かったりしたのだが、話し合った結果、折角だから今使ってしまおうということになった。

 となれば内訳であるが―――


「あの…本当にいいんですか?」


「良いの良いの。……非力な私を許してくれ」


 先輩は今は必要ないと言って辞退したので、皆で分け合った結果を簡単に纏めると―――



MP 2回

攻撃 1回

耐久 1回


たんぽぽ

MP 2回

攻撃 1回

耐久 1回


Akari

MP 2回

攻撃 2回


わんたん

MP 2回

攻撃 1回


るる。

MP 3回

耐久 2回



――と、こんな感じの内訳となった。


 ほぼ全員MPを二回上げられるのは有難い。

 るる。に感謝である。


「そういえば、オーブで上げられる値はランダムらしいよ」


「え、そうなの?」


「ダンジョンでお世話になった人がそう言ってた。実際に使ってたし。運が良ければ二ケタ上がるかもしれないよ」


「え、マジで!?」


 といっても高い数値程確率は低そうではあるけど。

 そんなことは知らずに(口には出してないので)、Akariはオーブを使用して輝きを放つ。それに続くように皆もオーブを使い、そのオーブの色と同色の輝きを身に纏う。そしてその光が向上させる。


【STRが3上昇しました】


 赤いオーブを使ったのでそれに関連した能力の攻撃力が上昇したことを示す言葉が表示される。


 それにしても3か。

 まぁ、底上げならこれくらいだろう。ミストウェルがまずまずと言っていた上昇値は良かったんだなぁ。

 残りは紫と青か…。


「ああー、2かぁ。微妙」


「…MP10上がったけど?」


「マジで!?」


 周りの反応を見ていると、種族関係なしに能力によって上がり易いものなどがあるのかな?

 そう考えると、HPとMPが上がり易くて、その他の能力は上がりにくいと言ったところだろうか。この辺りは微妙に役割というか在り方が異なるから。


「おー、MPが11も上がった」


 そんなこんなで皆でオーブを使って能力を底上げした後、今回はこの辺りでログアウトすることにした。ログイン時のことを考えてきちんと端の方で。


詠以外は大体の数値です。

詠を基準に種族傾向を意識しながら適当に数値を入れただけなので、ろくに計算していません。上げ過ぎた可能性すらあります(;´・ω・)

せんなは秘密。


修練後、ログアウト時のステータス

オーブによる上昇値は別で矢印で付けます。回数分付けます。


レギオン『Celesta Sky』 

詠 / 狐人

Lv 24

―――

ターザンの同盟者

HP: 118 / MP: 208 → 216 → 230

STR(攻撃力): 27 → 30

VIT(耐久): 28 → 35

INT(知力): 56

MND(精神力): 68

DEX(器用さ): 44

AGI(素早さ): 92

LUK(運): 28


BP : 31



レギオン『Celesta Sky』 

Akari / 鬼

Lv 25

―――

ターザンの同盟者

HP: 223 / MP: 123 → 130 → 141

STR(攻撃力): 79 → 81 → 90

VIT(耐久): 74

INT(知力): 46

MND(精神力): 48

DEX(器用さ): 52

AGI(素早さ): 54

LUK(運): 24



レギオン『Celesta Sky』 

せんな / 天使

Lv 21

『白月』武器Lv24



レギオン『Celesta Sky』 

わんたん / 猫人

Lv 24

―――

ターザンの同盟者

HP: 162 / MP: 171 → 182 → 190

STR(攻撃力): 43 → 47

VIT(耐久): 39

INT(知力): 40

MND(精神力): 38

DEX(器用さ): 69

AGI(素早さ): 85

LUK(運): 28



レギオン『Celesta Sky』 

たんぽぽ / 兎人

Lv 23

―――

ターザンの同盟者

HP: 142 / MP: 177 → 187 → 196

STR(攻撃力): 36 → 38

VIT(耐久): 38 → 42

INT(知力): 38

MND(精神力): 39

DEX(器用さ): 41

AGI(素早さ): 84

LUK(運): 48



レギオン『Celesta Sky』 

るる。 / エルフ

Lv 25

―――

ターザンの同盟者

HP: 123 / MP: 205 → 214 → 224 → 236

STR(攻撃力): 38

VIT(耐久): 42 → 44 → 49

INT(知力): 82

MND(精神力): 71

DEX(器用さ): 43

AGI(素早さ): 46

LUK(運): 32



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