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電子世界のファンタジア  作者: 永遠の中級者
新年も変わらず
148/237

135 新年と獅子舞

漸く作中も年が明けました。(現実:10月)

本当なら閑話に入る前が良かった気がしますが、後書きに現在でのステータスを書きます。前回から其れなりに経っていると思うので。(覚えてないし)


なので最後はスルーされても構いません。





それにしても

綺麗な桜だった……✿……✿

 年が明けてから数日が経った。

 私たちはそれぞれ基本的には家族と年始を過ごしていた。何時ものメンバーとは連絡も取っていたり予定を合わせて初詣にも行ったけれど、彼方の世界について触れるのは随分と久し振りであった。


 『バーチャルリンク』。

 現実とは違うもう一つの世界も少し稼働時間の変更があったとはいえ一応は年始から稼働していたらしい。運営さんお疲れ様です。

 皆で良く行く『ゲーマーズ・ドライブ』の世界も年始から何かしらの企画があったらしい。年始の催しと言えば其処まで長い期間開いていないと思うのだけれど、リアルでの出来事も踏まえたのか、『ゲーマーズ・ドライブ』の中では年明けから何週間かは行われているらしい。聞いた話では獅子舞が現れているとか何とか。他にも色々と変わっているらしいけれど、個人的に一番目に見て分かるのは獅子舞だと思う。何せ……その獅子舞が目の前に居るのだから。


「…確かに獅子舞ね。だいぶ生物らしいけれど」

「アレを捕まえちゃえばいいんだっけ?」


 やたらと生物らしい滑らかな動きをする獅子舞。この世界ではエネミーとして存在している。だけど襲いかかってくる事は無い中立エネミーのようで、街中に居るにも限らずその姿を発見する事が出来た。ちなみに出現しているのはこの一匹だけでなく、街やフィールド、色々な所に居るらしい。


「意外とすんなり捕まるのね」

「そうなの?さっき気付いて逃げられたとかいう声を聞いたけど?」

「多分、詠さんが後ろから捕まえたからではないですか?」


 サイズは其処まで大きい個体では無かったから、後ろから抱え上げたけど、まさか此れが正解の捕まえ方だったとは。


「それで、どうするの?」

「獅子舞だけあって、頭を噛まれると何かが起こるらしいですよ」


 確かに厄払い等の意味で頭を甘噛みさせるという話は聞いたことがあるけれど、そう上手くいくのだろうか。襲ってこないとはいえ一応はエネミーだし。思い通りに動くとは思えないけれど。

 などと思っていると、抱えた獅子舞が震えだした。


「あっ」


 気付くと、少し離れた位置で抱えていた筈の獅子舞が走り出していた。そして代わりとばかりに手の中には別の物が残されてた。


「逃げる時にアイテムを残すみたいね」

「そうみたいですね…回復アイテムで良いのかな此れ?」


 何というか、獅子舞イベントに関しては目的が分かった気がする。恐らく捕まえる事よりも、捕まえた後の事がメインのイベントなんだと思われる。捕まえている間に噛ませる事と逃げた時に残すランダムだと思われる身代わりのアイテム。難易度としては割と簡単だけど、他にも同時開催しているからこそ同時に出来る程度の難易度なんだろう。


「にしても此れ……エレメンタルオーブだよね」

「え、ラッキーじゃん」


 獅子舞が身代わりのように残していったアイテムは、以前に集めた事もあったエレメンタルオーブだった。色からしてHPが上がりそう。ただ抱えただけでオーブが手に入ったのは良いのでは無いだろうか。ランダムだろうから狙って出ないと思うけれど。


「あ、いたいた!」

「…遅れた」


 ミニ獅子舞に逃げられた代わりと言うにはどうかと思うけれど、入れ替わるように私用で遅れていたわんたんとたんぽぽが合流してきた。

 二人も此処に来るまでに獅子舞を見かけたようで、手に何かを持っていたり、そんな話をしていた。


「こっちは只の食材残していったよ。どうせならもっと使い道のある物を残していってくれればよかったのに」

「本当に残す物はランダムなんだね。食材だったり能力アイテムだったり」

「やっぱりもっと大きい個体探した方が確率は良いのかな?」

「え、もっと大きいのとか居るの?」


 Akariが疑問符を浮かべる中、わんたんは聞いたという話をした。

 何でも、わんたんが聞いた話では人より大きな獅子舞にプレイヤーが踏まれたという。口頭のみでもプレイヤーを踏むとなると其れなりの大きさがあると推測でき、自分たちが先程見つけたサイズと比べても、獅子舞のサイズも様々である事が分かる。

 ただ、個体が大きい方がレアアイテムを出す確率が高いとは誰も言っていないのだけど。


「…それにしても、まだ寝てる」

「ああ、此れね」


 たんぽぽに振られて自身の頭の上へと意識を向ける。其処には従者である鳥型エネミーのカゼマチが静かに乗っていた。重たくないと言えば嘘になるけれど、あまりにバランスが良かった為に少しであるけれど忘れていた。


「珍しいですね。普段ならログインした途端に動いている印象でしたけど」

「まあ偶にはこういう事があっても良いんじゃないかな」


 正直この子もこの子で結構気紛れでいて自由な存在だからね。此方がログインして活動しても寝続けていようが其処まで不思議な事ではないと思う。何よりバグという訳では無いようですし。


「……アァ」

「起きた」


 噂をしていれば何とやら。頭の上で伸びをするように翼を広げている。

 遅刻組とも合流出来てカゼマチも起きた。此れで本当に全員が集まったと言える。


「さてと、全員集まったことだけど、今日はどうします?」

「取り敢えず移動しませんか?此処で何時迄も場所を取るのもどうかと思いますので」

「賛成~。どうせなら何か食べとこうよ」





 年が変わろうと相変わらず気ままに街中を歩いて行く私たち。

 『Celesta Sky』再行動である。



レベルの確認(推定)



レギオン『Celesta Sky』 

詠 / 狐人

Lv 32

―――

ターザンの同盟者

HP: 138 / MP: 270

STR(攻撃力): 41

VIT(耐久): 45

INT(知力): 77

MND(精神力): 96

DEX(器用さ): 62

AGI(素早さ): 133

LUK(運): 32


BP : 58


『Celesta Sky』

名前 カゼマチ

Lv 8

種族 ゼピュロスフェザー

ランク S

称号未取得

HP: 56 / MP: 161

STR(攻撃力): 19

VIT(生命力): 13

INT(知力): 36

MND(精神力): 36

DEX(器用さ): 28

AGI(素早さ): 38

LUK(運): 38


P:7



レギオン『Celesta Sky』 

Akari / 鬼

Lv 34

―――

ターザンの同盟者

HP: 260 / MP: 161

STR(攻撃力): 132

VIT(耐久): 97

INT(知力): 56

MND(精神力): 65

DEX(器用さ): 71

AGI(素早さ): 74

LUK(運): 28


レギオン『Celesta Sky』 

せんな / 天使

Lv 29

刀『白月』武器Lv33


レギオン『Celesta Sky』 

わんたん / 猫人

Lv 33

―――

ターザンの同盟者

HP: 192 / MP: 210

STR(攻撃力): 73

VIT(耐久): 52

INT(知力): 58

MND(精神力): 52

DEX(器用さ): 102

AGI(素早さ): 123

LUK(運): 35


レギオン『Celesta Sky』 

たんぽぽ / 兎人

Lv 31

―――

ターザンの同盟者

HP: 166 / MP: 216

STR(攻撃力): 51

VIT(耐久): 55

INT(知力): 52

MND(精神力): 55

DEX(器用さ): 60

AGI(素早さ): 114

LUK(運): 61


レギオン『Celesta Sky』 

るる。 / エルフ

Lv 31

―――

ターザンの同盟者

HP: 133 / MP: 258

STR(攻撃力): 45

VIT(耐久): 55

INT(知力): 112

MND(精神力): 90

DEX(器用さ): 54

AGI(素早さ): 56

LUK(運): 38




少し控えた節がある。

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