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第四話 待ちに待ったガチャ

第一話がなぜか消え、データも消えるという事故が起こっていたのではじめから書き直しました。だいぶ内容変わってますが、大筋は変えてないです(多分)

 俺は美少女ふたりと楽しくおしゃべりしていた。

 これだけ聞くとめちゃくちゃリア充っぽいな。まあ全然違うんだけど。こいつら頭おかしいからなー。それを止めないといけない俺の身にもなれよ……なんせ、単純な力だけなら召喚士の中でも一二を争うシャルティアたんと神のミツハたんだからな……無茶苦茶な事でも実現させられる力があるっぽいんだわ。

 ちなみにミツハたんって呼んでるのは内緒だぞ。そんなことをしながらも、俺は主にこの世界のことをミツハたんに、そして召喚などのやり方やコツなんかはシャルティアたんに聞いてみた。



 ミツハたんとシャルティアたんはすぐに打ち解けていた。まあこいつら精神年齢10歳にも達してなさそうだしな。どっちも無駄に力だけはあるから無茶苦茶しそうで怖いわ。



 とにかくこのおしゃべりでたくさんの収穫があった。この世界はゲームの時とほとんど同じになっていて、魔王が存在する。まあゲームの時は魔王をボコリまくってレベル上げしてたし、魔王も超低確率でだが手に入れることが出来るから周回しまくってた思い出があるくらいだし、なんとかなるだろう。

 問題は、魔王を倒した後もストーリーが続いていたことだ。ソシャゲだからストーリーもどんどん追加されてたし、魔王はラスボスではないようだ。まあ俺は魔王の子孫とかがラスボスなんじゃねーかとふんでたんだが……。



「この世界のクリア方法? そんなのないのじゃ」



 ミツハたんのこの一言で俺の目標は実質なくなった。



「クリアしたら地球に戻れるとかないのか?」

「あるわけないのじゃ。お主は地球ではもう死んだのじゃ。いくら我でも死んだ人間を生き返らせたらダメなのじゃ」

「魔王の子孫がラスボスだったとかはないのか?」

「そんなことはまだわからないのじゃ」



 そうか俺はもう地球には戻れないのか。それよりも世界を創造した神がまだわからないなんてどういうことなんだ?



「なんでお前にわからないことがあるんだよ?」

「我はマジキチ師匠のゲームを元にして世界を作ってるからなのじゃ。ゲームにアップデートが入れば我がこの世界もアップデートするのじゃ」

「じゃあ、お前が俺のために力を使うことは出来ないのか?」

「アップデートは明らかにお前のためじゃろうが。あと我の力をなめるでないのじゃ。ソッコーで力を取り戻してもっとお主をからかってやるのじゃ」



 もっとって所にちょっと闇を感じたけどまあいいや。俺を転生させてくれたのはこいつっぽいしな。



「ちょっとおしゃべりしすぎたのだー」

「そうだな、もうそろそろ本題と行くか」

「記念すべき初ガチャなのじゃー」

「そういえばどうやってガチャ引くんだ?」



 人に聞けるって素晴らしいな。今までは誰も答えてくれなかったからな。なにそれぼっちやん。



「そういうと思って我が特別待遇を用意しておいてやったのじゃ」

「特別待遇?」

「そうなのじゃ。特別待遇とはずばりスマホなのじゃー!」



 スマホだと!?



「ミツハ様! 一生ついて行きます!」

「ちょろすぎなのじゃ」



 だってスマホだぜ、スマホさえあればなんとでも異世界なんてなんとでもなるわ。



「言っておくが本来のスマホとは少し違うのじゃ」

「どんなふうに?」

「機能がめちゃくちゃ減ってるのじゃ。基本的に出来ることは、ガチャを引く、この世界の地図を作る、電話をする、それから、ネットサーフィンじゃ!」



 ネットサーフィンキタコレ俺の勝ちゲーじゃん。



「まあとにかく、ガチャ引こうぜ」

「わーいガチャなのだー」

「今は何のイベントやってんのかな?」



 こういう時こそネットサーフィンだぜ。調べたら出てくる出てくる。今は新学期ガチャをやってるようだ。ぶっ壊れの精霊はいないっぽいな。一応イベントやってるみたいでよかったわ。せめて使える精霊ほしいな。



 このゲームにはレアリティが6種類ある。コモン・アンコモン・レア・スーパーレア・レジェンドレアそしてグランドレアだ。

 ガチャから出てくるのは、レア以上の精霊だ。グランドレアとは言わないからレジェンドレアくらい欲しいなー。ちなみに、グランドレアの排出率は公表はされてないけどおそらく0.1%もないだろう。



「よし、引くぞ!」

「いくのじゃー!」

「いいのでろーなのだー」



 演出によってカードが光る。このカードが銀ならレア、金ならスーパーレア、虹ならレジェンドレアが確定する。グランドレアは初めは銀に光って、カードが表になる前にあるカットインが入る。これがまた可愛いから、それ目当てにガチャを回してしまう人もいるとか……。

 とにかく、今回は金に光った。スーパーレアだ! 銀だってざらなクソゲーだからよかった。



「金に光ったのじゃ!」

「ピカピカなのだー」



 出たのはセラフというキャラだ。ロボットみたいな感じのやつだ。まあ今までもよく見たいわゆる使えなくもないけどやり込んでる人ならデッキに入ることはないよねっていうやつだ。まあスーパーレアでやり込んでる人でもデッキ入れるような精霊は少ししかいないんだけどな。



「これが精霊かー初めて見たのだー」

「は?」



 シャルティアたん精霊持ってないって……一二を争う召喚士っていう設定じゃなかったっけ?



「シャルティアたん召喚士でしょ? なんで精霊見たことないんだよ。」

「私は私以外召喚出来ないのだー」



 は? じゃあシャルティアたんは生身で最強ってことか!?



「そんなことも知らなかったのかお主、ちゃんと公式の裏設定に書いてあったぞ。おそらくまだ出てないストーリーで出てくるんだろうな」

「そんなこと知るわけないだろ」



 裏設定とかプレーヤーに過ぎない俺が知るはずないだろうが。

 とにかく今はセラフだ。ステータスを見てみよう。



 セラフ

 Lv.1

 HP3259

 攻撃力1532

 スキル ガード・25

 効果 受けるダメージを1ターンの間25%減らす



 少しHPが高い感じかな、スキルも防御系だし。

 ちなみに、スライムのステータスも比較対象として見せておこう。



 スライム

 Lv.1

 HP300

 攻撃力200

 スキル なし



 これと比べると、セラフのありがたみが分かるぜ。

 シャルティアたんのステータスはめっちゃ気になるけど、カードじゃないからなー。

 まあ今から課金だからシャルティアたんにもそのうち追いつけるだろ。

 ……あれ? 俺お金持ってないからやっぱり課金できなくね?

ようやくガチャ引けたぜ

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