第四十話 ふたりの女の子(両方おっさん)
レビューもらって、PV数がバグってます、運営さん仕事しろ(笑)
「それでさ、お前らに頼みたいことがあるんだけど」
「なんや? 妾は働きたくないで?」
「いや、働いてもらうぞ、もちろん1日24時間勤務な」
「ふざけんなや、妾を誰やと思っとるんや!」
「え? 俺の下僕」
「クッ、いつか痛い目みさしたるで!」
「まあそんなことはどうでもいいんだけど、とりあえずお前はどうでもいいとして、軍人さん。ちょっといいかな?」
「なんだ?」
「お前には魔王軍第六部隊の兵を鍛えてもらいたいんだ。出来るか?」
「わかりました、なにしてもいいんですよね?」
なにしてもって怖すぎだろ。
「死者は出ないようにな」
「任せてください」
「じゃあえっと、執事さん?」
「なんで御座いますか?」
「こいつを連れて第六部隊のとこまで行ってきてもらえませんか? あと俺達を目的の場所に送った後にこいつの働きを見ておいてもらいたいんですが……」
「お安い御用です、私も仕事はあるので、その合間だけになるでしょうが、その間は他のやつに見させます」
「ありがとうございます」
眩い光が出て、すぐに執事さんと軍人さんは消えていた。相変わらずデタラメな能力だな。
「残るはお前だな。アルテミス」
「その名前で呼ぶのはやめーや!」
「いや、面白いからやめない。それよりお前には地球の情報を流してもらおうか」
「そ、そんなことをしたら貴様の故郷の地球が消えるかもしれへんのやで!」
「俺達が地球を救ってやるよ」
「そんなこと出来へん。貴様んとこの異世界も、地球も、もうやばいんや。このままやったら両方滅びるで」
「だから我等が来たんじゃろう?」
「そんなこと言っても、結局なにも変わってないやんけ、貴様はがしたことなんて、苦し紛れに破壊神の生まれ変わり呼んだだけやろが!」
「今からその成果を見せてやる時じゃろう? それとも完璧超人とまで言われた神特進学校主席のお主が諦めるとか言うわけじゃなかろう?」
ちょっとまって!? ミツハたんがこの世界作ったんじゃないのかよ!?
「ミツハ、お前、この世界作ったって言ってなかったか?」
「ああ、あれは嘘じゃ。そのほうが都合がよかったのじゃ。それなのにこやつがペラペラペラペラ喋ったのじゃ」
「妾のせいかよ!」
「当たり前なのじゃ、下僕」
「貴様の下僕になったつもりはねぇよ!?」
なるほど、まあ神様の考えとかあるんだろ。俺は気にしないぜ。そもそも俺1回死んでるから、文句言える立場じゃねーし。いや、よっぽどの文句があったら言うけどね。
「まあ、別に嘘はいいわ。けどしっくりこないからアルテミス、お前は今日から永遠に嘘つくの禁止な。それで、地球の情報で重要なものを教えろ」
「チッ、わかったで、とりあえず地球軍は大体1000万の兵がおるんや、魔王軍はどれくらいおるかは知らんが、数では地球軍の方がうえやろ? それから地球軍のトップは妾じゃのーてアメリカの大統領や。名前は……忘れたわ」
「質問いいか?」
「なんや?」
「その兵ってのは普通の人間じゃないのか?」
「あー、大体は普通の人間の軍人や。アメリカ軍が1番多いな」
「大体はってことは少数はやばいんだな?」
「まあそういうことになるわな。簡単に言ったら魔法的なやつが使えるやつがちょっとだけおるわ。もちろん隠蔽されてるんやけどな。あと神もちょっとおったかな」
神おるんかい、めっちゃ怖いわ。てか1000万の兵の時点でやばいのに魔法使えるやつもいるって普通にやばくね?
「それじゃあ、どうやってこっちの世界に攻めてくるんだ? 普通異世界なんて行けないだろ?」
「異世界への扉を開発しようとアメリカが頑張っとる。妾の見立てでは1ヶ月はかかるとは思うんやけど、それでももうそろそろ完成しそうや。もちろん妾も手伝ったしな」
よけいなことしやがって! いやまあその時あっちサイドだったのを無理やりこっちサイドにしただけだから当たり前だけどね。
「それで他に情報はないのか?」
「質問してくれたら答えれるんやけど、そんなざっくりした質問じゃ何答えていいかわからんわ」
「じゃあ、考えとくわ。とりあえずお前にはレベル上げしてもらうぞ。レベル上げ用の洞窟があるから、お前も、執事さんが帰ってきたら、連れていってもらえ」
「私ならもう戻っておりますが、連れていきましょうか?」
仕事はえー、こういう人が出世するんだろうな。
「お願いします」
また眩い光が俺の目を潰そうとしてくる。目イカれるわ。
「とりあえず、執事さんが帰ってきたら俺達もギルドのほうに行こうか」
「わかりました。お連れ致しましょう」
……3秒で戻ってきたんだけど……この人だけで地球軍壊滅させられるんじゃないかな……




