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第三話 ちょろい神様

PV数300、ユニーク数100を突破しました。皆さんのおかげです。PV数伸びてるかチェックするのが日課になってきてます(笑)そろそろ話に矛盾が出てきててもおかしくない気がするので矛盾があったら教えてくれたら嬉しいです。

「ここはどこなんだ?」

 どこに始めに通された部屋があるのか忘れて、適当に進んでたらそのうち着くだろうと楽観視していたのが悔やまれる。せめて、シャルティアたんの部屋を覚えていたら良かったのに……。

 そのとき脳内に直接声が聞こえてきた。



「人の子よ、お主を助けてやるのじゃ」

「誰だお前は!?」

「我はこの世界を作った神じゃ。つまりこの世界で一番偉いのじゃ。我を敬うのじゃ。ワーッハッハ」



 残念な神様のオーラがプンプン匂うぜ。そもそもこんな世界を作ってる時点で残念だわ。俺の方がまだいい世界作れるわ。



「う、うるさいのじゃ!」

「え?」



 俺知らんまに声に出しちゃってたのかな?とりあえず謝っておこうかな?



「そんな気持ちで謝るんじゃないわ、たわけ! 我は神じゃぞ、お主が考えていることくらいわかるのじゃ!」



 嘘だろ……プライバシーなんてあったもんじゃないな……はっ! じゃあ俺はこいつがせめて美少女なことを妄想することすら出来ねぇのか!



「気持ちわるいのじゃ……」

「褒め言葉あざっす!」



 あ、冗談だよ、俺そんなに変態じゃないよ、変態なんかじゃないんだからね!



「どこからどう見ても変態じゃ……」

「そ、そんなことより俺を助けてくれるって言ってたよな!」

「あ、ああ。我の権限によって願い事を一つだけ叶えてやるのじゃ!」



 ひとつだけか……それならあの願いしかないよな!



「その願いを叶える回数を3回に増やしてくれ!」

「却下なのじゃ」

「なんでだよ〜、神様なんだからそんくらいできるだろ〜?もしかしてできないのか〜? 神様もその程度なんだな〜?」

「で、出来るのじゃ! それくらい簡単なのじゃ!」

「じゃあ証明してみてくれよ〜?」

「わかったのじゃ!」



 ちょれー、神様ちょれー。



「じゃあ一つ目の願いは……この世界についてだ。そもそもこの世界の人が普通に喋ってくれないのはおかしいだろ!? なんで世界構築する時に気づかなかったんだよダメ神! しかも道場風の建物がある近くに西洋風の城があるってのもおかしいことぐらい気づけただろ!」

「し、仕方ないのじゃ、先生が今すぐ宿題しないと進級できないって言うから……」

「先生?」

「わ!? そ、それは内緒なのだ!」



 内緒なのか、それはいいことを聞いた、ふっふっふ。



「お、脅そうったってそうはいかないのじゃ!」

「とにかくひとつ目の願いは、この世界を俺が思う通りに構築し直すことだ。具体的には人に意思を持たせることと、この世界を現代の日本風に作り変えることだ!」

「おやすい御用なのじゃ」



 じゃあ初めからそうしておいてくれないですかね。



「ぐっ、それは悪かったのじゃ……」

「とにかくふたつ目の願いはお前がこの世界に来ることだ」

「は?」

「だからー、お前がこの世界に来て俺と一緒に冒険することだ。そのほうが簡単にお前に頼れるだろ?」

「頼ろうとするんじゃないわ、たわけ!」

「あっれ〜、願いを断る権利なんてあるのかな〜?」

「くっ、わかったのじゃ。それで3つ目はどうするのじゃ?」

「そうだなー、あっそうだ。プライバシーの侵害だから今後俺の心の中覗くの禁止な」

「わかったのじゃ。じゃあ世界構築し直すからちょっとだけ眠っててもらうのじゃ」



「んっ」



俺は日本の部屋のような所で起きた。



「ちゃんと世界構築し直せてるっぽいな」



ふと隣を見ると、そこには少し赤みがかった髪の超絶美少女がいた。



「あ、あの、どなた様でしょうか?」

「何を言ってるのじゃ? 我は神のミツハじゃ。お主がこの世界に呼び出したんじゃろうが」



嘘だろ……めっちゃ可愛いんだけど。正直タイプだわ。シャルティアと比べても引けを取らないくらい可愛いんだけど。



「何をじろじろ見てるのじゃ? 心の中を見れないとこうも不便だとは思ってなかったのじゃ」



あぶねー、心の中を覗くなって言っておいてよかったー。



「それでミツハ様、あなたはどれくらいのことが出来るんですか? 神様として頼っていいんですか?」

「ミツハでいいのじゃ。その代わりミツハたんとか言ったらぶち殺すのじゃ。それで我の出来ることなのじゃが……世界構築に力を使いすぎたからしばらくは普通の人間より弱いのじゃ。もちろん召喚なんてもってのほかなのじゃ」



嘘だろミツハたんって呼ぼうと思ってたのに……まあそんなことより、こいつ何も出来ないのか、使えない神様だぜ。これで美少女じゃなけりゃキレてたぜ。



「ところで後ろでシャルティアが戸惑っているのじゃが良いのか?」



うわ本当だ、後ろにシャルティアたんがいたのか、気づかなかった。



「その人は誰なのだー?」



戸惑っててもそんな喋り方なんだね、シャルティアたん。



「この人? は神様のミツハって言うんだ」

「何も出来ないけどよろしくなのじゃ」

「わははー、何も出来ないのかー。なら私が新人君のついでに鍛えてあげるのだー」

「いやいいのじゃ、我は召喚士になるつもりはないのじゃ」

「そーなのかー。じゃあ新人君ー、名前を教えるのだー」



そういえば名前を教えてなかったな。本名を言ってもいいけど、本名だと浮きそうだからアメリカ風の名前のほうがいいのかな?

まあ本名でいっか。



「荒巻健治だ。よろしくな」

「よろしくなのだー」



こうして俺は世界を変えた。

ガチャはいつになったら引けるのか。

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