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第一話 チュートリアル

活動報告にも書いたのですが、5月5日0時頃に序章を大幅アップデート(書き足し)したので良ければ確認してからこの章を読んでいただけると嬉しいです。

 俺は日本の道場のような部屋にいた。そして、目の前には、俺が前世? でやりこみまくったマジキチ師匠の初めの街のギルドマスター、アスタさんがいた。



「よく来てくれたな、君にはこのカードを渡そう。このカードで精霊を召喚してみてくれ」



 チュートリアルが始まったようだ。リセマラ中に何回も聞いたので今では懐かしく感じる。

 俺はアスタさんから5枚のカードを受け取った。そのカードはすべて最弱と呼ばれるスライムのカードだった。

 召喚か……どうやって召喚すればいいんだろうか?

 ゲームでは勝手に召喚されてたからな……まあ試していけばいいか。最悪アスタさんに聞けばいいだけだし。



「召喚!」



 何も起こらない。



 カードを振りおろしてみる。



 何も起こらない。



 カードを掲げてみる。



 何も起こらない。



 アスタさんは「こいつ馬鹿だな」みたいな感じでこっち見てんのかな? 恥を捨てて聞きに行くしかないか。

 アスタさんのほうを向くと、意外にも真顔だった。



「アスタさん、召喚の方法を教えて欲しいんですが……」



 返事がない、ただの屍のようだ。



「アスタさん?」

「おーい、アスタさーん」



 嫌な予感がする。

 たしかにチュートリアル中にアスタさんが召喚方法について話すことはなかったのだが……。

 マジかよ……自力で召喚するしかないか……。



 〜1時間後〜



 俺はやっと感覚を掴み始めていた。

 ちなみに何故時間がわかったかと言うと、そこに時計があったからだ。

 扉を開けて出られないかとかも試してはみたんだが、チュートリアルの強制力なのか、部屋から出ることは叶わなかった。

 その代わりに召喚はもうすぐできそうだ。というのも、この世界には魔力というものがあるっぽいんだ。たしかにゲームでも魔力って単語は何回か出てきていたからそういうことなんだろう。



 〜さらに1時間後〜



 思ったよりも時間がかかってしまった。

 その間、アスタさんはずっと直立不動ではっきりいってホラーだった。この世界欠陥だらけだな。

 魔力があることを感知することは1時間くらいで出来たが、魔力を使いこなすのにも1時間くらいかかるとは思わなかった。

とてもお腹が減った。魔力を使うとお腹空くのかなぁ?

 まあ時間かかったのは仕方ない。

 早速スライム5体を召喚してみる。

 スライムがぽよぽよ出てきた。可愛いなぁ。



「よくやった。それではその精霊を使って訓練用のゴーレムを倒してみるがいい」



 でたよチュートリアルなのに無駄にHPが高いゴーレムちゃんが……たしかにスライムで攻撃してるからってのが理由だから仕方ないんだけど、もうちょい弱くしてくれても良かったんじゃねとも思う。だってどんなに早くしても5ターンかかるんだぜ。何度リセマラ辞めようと思ったことか。

まあそんなクソゲーじみたところも好きなところだからいいんだけどさ。



 とりあえず攻撃を試してみるか。

 スライムに攻撃させるように魔力を送る。

 意識がもっていかれそうになった。

 スライムでこれって結構やばくね。



 とにかく攻撃の魔力はスライムに送れたから1発目の攻撃だ!

 すると、どこかから声が聞こえてくる。脳内に直接声が聞こえてきてるのかな?



「1+1=?」

「2」



 とっさのことなのにすぐに答えることが出来た。

 伊達にやり込んでるわけじゃあないんだぜ。

 スライムがペチョッとゴーレムに体当たりをする。やっぱスライム可愛いわ。



 その後も何回もクイズに答えてゴーレムを倒す。これも攻撃1回1回に時間がかかってしまった。けどだんだん上手くなってきたから今では5体同時攻撃だって出来るぜ。

 ほとんど問題覚えてるしすぐ答えれる。



「よくやった。これは報酬のガチャチケットだ。これを使って新たな精霊を仲間にしてくれ」



 そう言ってアスタさんは俺にガチャチケットを渡してきた。

 遂に待ちに待ったガチャが引けるぜ。

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