表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/108

第七話 楽しいお買い物

明日から20時更新に切り替える予定です。

 俺達はギルドアトランタに入っていった。すると、すぐにアスタさんが出迎えてくれた。



「アスタさん、この大きな屋敷はどうしたんですか!?」

「そこのシャルティアがギルドをぶっ壊してくれたからな。そいつの給料からギルドを建てた」



 ブラックだ……ブラックすぎる……。



「いや、そんな目で見ないでくれないか? 元々シャルティアがぶっ壊したもんだし、そいつは色々な意味で本当にすごいやつだから給料もまだまだ残ってはいるぞ。将来シャルティアがお金をちゃんと使えるようになったら返してやる」



 シャルティアたんの給料そんなにあったのか……。

 それなら少しくらい借りても問題ないんじゃね? すぐ返すし。



「アスタさん、少しご相談があるのですが……」

「どうしたそんなにかしこまって?」

「シャルティア師匠のお金をちょっっっっっとだけ貸してもらえないかなーと思いましてですね」



 さすがに怒られるかな?



「ああ、そんなことか、それなら冒険者になった祝い金として少しだけ渡してやろう。もちろん返さなくていいぞ」



 良かったー。このギルドはシャルティアたんにブラックにすることで儲かってるんだな。



「ありがとうございます!」

「冒険に出る前にやることもあるだろう、簡単な依頼はいつでも受け付けているから準備が終わったら受けに来てくれよ? 期待の新人君」



 なんか期待されてるけどスライムと昨日のガチャで出てきたセラフしか持ってないからね? 期待されても困るからね? シャルティアたんの力は借りないようにしないと街がぶっ壊れるかもしれないし、ミツハたんの力は回復させてあげないといけないからよっぽどのことがない限り1人で頑張らないといけないからなー。そう考えると、シャルティアたんはハンデでしかない気がするし。



「これだけしかないが、冒険の準備には充分だろう」



 そうしてアスタさんは俺に金が入った麻袋を手渡してきた。中身を確認すると……これがどれくらいの価値なのかわからないから反応できないんですけど。

 まあ冒険の準備には充分だろうとか言ってたし大丈夫だろう。



「アスタさん、色々とありがとうございました! また来ます!」

「おう!」



 こうして俺達はもう一度商店街へ向かった。その途中にミツハたんにこれだけのお金にどれくらいの価値があるのか聞いてみたのだが……予想以上どころの騒ぎではなかった。

 その麻袋には100万ゴールドが入っていた。商店街で見てきた商品は、例えば飲食店だと大体一食500ゴールドだから、2000食分もあった。札束を渡されたのとほとんど同じということだ。これには驚いて、口があんぐりと開いてしまったが、シャルティアたん曰く、



「高位のクエストだと1回でそのくらいもらえるのだー」



 との事だった。強い召喚士になれば生活は安泰だな。

 その代わり、召喚に使うカードはどれも高かった。100万ゴールド全て使っても払えないようなものも何枚かあった。その中で目をつけたのが、このカードだ。



 フライデビル

 Lv.1

 HP 500

 攻撃力 2000

 スキル なし



 攻撃力特化でHPはだいぶ低いし、スキルもなしだけど、セラフに守らせてフライデビルに攻撃させる黄金パターンがハマったらわりと勝てると思うんだ。まあ伸び代があまりないんだけど、そこはどちらにせよガチャで補うことになるから大丈夫だろう。しかも、この性能で5万ゴールドなんだ。これは即買いした。

 あとはスライムになんとかさせておけばいいと思うからカードはこれで一旦終了だ。

 次に家具と食料だ。家はシャルティアたんの家に居候するから問題ない! ということでタンスとベッド三人分ずつと時計やら服やらを見に行った。



「これなんてどうじゃ?」

「似合ってるのだー」



 女子二人組は服を選んでいた。神と化け物(褒め言葉だからな!)でもやっぱり女子なんだなーと思ったぜ。

 俺も服を選んだのだが……。



「お主ダサすぎるのじゃ」

「ダメダメだよねー」



 ダメ出しばっかりくらってしまった。そうだよファッションセンスないんだよ! ということで俺の分も女子二人組に選んでもらった。俺を着せ替え人形にして楽しんでいたからよかったということにしておこう。

 タンスにベッド、それから時計は選ぶのもそこそこにわりとすぐ買った。必需品だけどそんなに何個も買うものでもないから種類がそもそもあんまりなかったのだ。日本の家電量販店って凄かったんだなと思ったぜ。



 次に食料を見に行ったんだが……肉は種類が豊富でよかった。モンスターが出るからその肉がいっぱいあった。もちろん魚もあった。魚型のモンスターもいるしな。その代わり牧畜とかはしていないようだ。まあモンスターの肉があるのに牧畜なんてしないよな。

 問題は野菜だ。日本の野菜は鮮度がよすぎるのかもしれないが、見た目でわかるくらい鮮度が悪くて、野菜を買ってる人も少なかった。まあカビてきてるんじゃね?くらいの野菜を好んで買うやつは珍しいだろうな。これは即急になんとかしないとな。やっぱり野菜は必要だろう。



 こうして色々なものを買い揃えたが、こちらも全部で約5万ゴールドですんだ。モンスターの肉が意外と高かったが、食べてみたかったので仕方ない。



「お腹空いたのだー」

「我もじゃ」

「そうだなー。どっかで食べてくか」



 こうして俺達は飲食店へ向かった。



 〜その頃別の異界〜



「妾が殺させたはずの生命が生きていて、担当のやつと連絡がつかなくなったやて? はよう探せ! あいつを生かしておくのは危ないかもしれんのやぞ!」

「はっ! 直ちに捜索チームを組んで状況を掴まさせてきます」

「頼んだで」



 あれは魂ごと消し去らなければ妾に不都合があるからな。悪いけど死んでもらうで!

主人公一行の残り残金約900000ゴールド

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング 知名度向上のためによろしくお願いします
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ