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病弱だった少年の幼女と暮らす異世界生活  作者: 資本主義の豚
序章 異世界転移、からの・・・
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奴隷生活!

この屋敷にきて最初にしたことは、謎の白い粉を飲むことだった。


薬を飲みなれている俺にとっては大したことではないのだが、この世界では薬を飲みなれていない人が多いのか、ここに来た30人のうち、10人くらいは嘔吐して倒れてしまった。


……いやさすがにわかるよ、この白い粉がおかしいから倒れたってことくらいは。


ちなみに、なんともなかったのは、俺と隣にいた美幼女エルフちゃんだけで、トラのおっさん含むほかの人たちはめっちゃ苦しそうにしてた。ほんとなんだよこの白い粉。




******


とてつもなく質素な昼飯を食べると、今度は謎の液体を飲まされた。


そして、「死にたくないなら、体を鍛えろ」と言われた。そして、なぜか液体を届けてきたおっさん監視のもと、筋トレをすることになった。意味わかんねぇよ……


十分ほど筋トレを続けていると、監視していたおっさんが驚愕の表情を浮かべ、どこかに走り去っていった。


もしかして、おれは十分も筋トレができないくらい軟弱にみられていたのか…?


いや、確かにヒョロいかもしれないけど!!



そんなことを考えながら、俺は筋トレを再開した。




******


夕方、筋トレ後の心地の良い疲労を感じていると、俺の部屋に爺さんが入ってきた。(俺の部屋というのはまさしくそのままの意味で、俺には個室が与えられている。)


検体番号(ナンバー)1130番、体に違和感はないか?」


この爺さんは俺の体調を心配してくれている……なんてことはもちろんなく、おそらく今日一日の俺に対する『実験』で、体にどのような変化が出たのかを確認しに来たのだろう。


さて、いったいどのように返したものか…

この爺さんには、俺が隷属状態にないことを見抜かせてはならない。


それに、俺はおそらく『健康体』で、いくつかの自分に対して悪影響を及ぼす効果を無効化しているはずだし……


俺はわずかに逡巡し、


「はい、違和感はありません」


と、なるだけ感情を押し殺して答えた。


「そうか、1129番といい、こいつといい今回はいい実験結果が得られそうじゃの。」


1129番ってのは、たぶんあのエルフちゃんのことだろう。


たしかにあの子は、白い粉を飲んでも全く影響がなかったからな、そんな反応は特殊なのだろう。


この爺さん、いや爺はだいぶん人格が狂ってそうだからな、エルフちゃんが無事だといいのだが……




******


一週間近く、俺は同じ生活を続けた。


朝起きて、白い粉を飲んで、たまに変なものを食わされて、昼飯を食って、謎の液体を飲んで、筋トレして、夕食を食って寝る。


……言いたいことはわかる。


お前は奴隷じゃなかったのか、という事だろう?


自分でも思っているよ!こんなの暇を持て余す夏休みの高校生じゃないか!!(真面目に勉強している高校生の皆さん。ごめんなさい)


しかしある日、いつものように白い粉を飲んでいると、ついに俺にいつもと違う命令がなされた。


「おい、それを飲んだら屋敷の裏の広場に来い。」


すでに軽く顔なじみになりつつある、食事やら謎の物体やらを持ってきてくれているおっさんが、俺に、そう命令した。




******


おっさんに言われたとおり裏の広場に向かうと、そこには一体の魔物がいた。


緑の皮膚、醜悪な顔、鉤鼻、そしてとがった耳、これこそまさしく魔物の王道。ゴブリンってやつだろう。


「貴様には、これからゴブリンと戦ってもらう。」


なぜかそこにいた爺はそういうと、俺に剣を渡してきた。

それにしても爺がいるとなると、これも実験なのだろうか?

今一つ理解はできなかったが、俺に許された回答は、はなっから一つだけだ。


「わかりました」


俺がそう答えると、ゴブリンは俺に向かって走り出してきた。


俺は振るわれたゴブリンのこん棒を軽くかわすと、そのままのど元に切りつけた。

すると、ゴブリンは倒れ、そのまま動かなくなってしまった。


あれ?もう終わり?思ったよりあっけなかったんだけど?


それに、筋トレしたとはいえ、やけに体が軽かったような……




この後俺は爺に言われるままに何体かの魔物を倒しそのまま部屋に戻った。





******


「いくらなんでもあれはおかしいよな。俺の体に何か起こっているって考えるほうが自然だな。ってことで『ステータス』」



________


名前:リョウガ・タナカ 17歳 人族

職業:なし  状態:正常


レベル:1 HP2500 MP8700


      力1650  防御700

      敏捷520  魔力9200


スキル 通常:恐怖無効 痛覚無効 剣技Lv1

    ユニーク:言語理解 アイテムボックス 魔法適正

    EXユニーク:健康体


称号:実験動物(モルモット)


加護:女神の加護

________


……もはや言葉すら出てこない。

一体俺はどうなっているのだろうか。


よし、こんな時は深呼吸だ。ヒッ・ヒッ・フー。


あれ……?


まあいいや、なんにせよ落ち着いた。あとはいろいろ確認するだけだ。


まずはやはりこれだろう、


実験動物(モルモット)・・・極悪非道な人体実験を耐え抜いたものに与えられる称号。もう何も怖くない! 称号スキル『恐怖無効』『痛覚無効』


ツッコミどころが増えちゃったよ……

なんだよ極悪非道って、それになんか死亡フラグっぽいことも書いてるし。


でもおそらくゴブリンに対して普通に攻撃できたのは『恐怖無効』のおかげだろうな。


そこだけは感謝せんでもないぞよ。



次に、通常スキルに剣技が生えてるのはおそらく剣でゴブリンと戦ったからだよな。

これはシンプルで分かりやすくていい。


最後に、この奇妙なステータスだよ。

どう考えても上がりすぎ、俺は筋トレしかしてないぞ。


考えられる可能性は二つ、このステータスが一般的ってことか、白い粉と謎の液体の効果か。


個人的には後者だと思うなー。だって極悪非道な人体実験を受けてるはずだし。


でもこれで、ここから脱出する目処が立った。



忘れてないよ、ほんとだよ?




俺はここでこの人体実験に付き合いつつステータスを強化し、強くなってからここをこっそり抜け出すぞ!


なんて、改めて決意したのだった。






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