ありすちゃんとおにいちゃん!
ちょっと短め。
しかも、読みにくいかも。
ゴールデンウィーク、最高ですよね!!
……模試とかいうファ〇クなイベントが無ければね
「この無能が!」
「出ていけ!」
「恥さらし!!」
これがアリスが村でいつも言われていたことなの。
アリスは村ではきらわれてたの。
そんちょうさんは『銀色の髪に翠の瞳。そいつは忌み子だ!村に置いておくと村が滅びるぞ!』っていってたの。
おとなの人も子どもたちも、みんなアリスを見ると石をなげるの。
いたくて泣いてたら、パパとママが「泣くんじゃない」っていったから、泣かないようにがんばってるの。
だけど、ときどき泣いちゃうから、そのときはだれにもみつからないように村のすみにいってるの。
アリスが四才のとき、パパとママとそんちょうさんがはなしているのをきいたの。
「村長、アレはいつ捨てればいいでしょうか?」
「そうだな……次の誕生日、アレが五つになった日に捨てるとしよう」
「そんな!それまでずっとアレを家にいさせなければならないの!?私は嫌よ!!」
「こらえてくれアリア。それが村のしきたりなんじゃ」
パパにもママにも話しかけてもらったことなんてなかったけど、それでもつらかったの。
でも、村から出ていかないといけないのはしってたから、アリスはへいきなの。
でも、そのよるはいっぱい泣いたの。
パパに「うるさいっ!」って叩かれたけどそれでも泣いたの。
******
アリスは五才になったの。
今日は村から出て行く日なの。
ママが今日はアリスのたんじょうびパーティーをするって言ってくれたの。
ほんとうは、アリスをおいだすために何かをしようとしているってしってたの。
「お誕生日おめでとう、アリス」
ほんとうは笑っていないってすぐにわかる笑顔。
パパもママもそんちょうさんもそんな顔で同じことをいったの。
******
気がつくと、知らないおじさんがいたの。
「おじさんだれ?」
「奴隷商だ」
んにゅ?どれい?ありすが?
「お前は村の奴らに売られたんだよ。アイツら嬉嬉としてお前を渡しやがった。奴隷商を初めて長いが、あんなのはじめてみたぜ。気味が悪いったらありゃしねぇ」
ああ、やっぱりおいだされたんだ。
わかってた。それでも、かなしい。
よる、いっぱい泣いた。
すると、どれいしょうのおじさんがアリスに「黙れ 」っていった。
それから、アリスはしゃべれなくなったの。
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みんな、アリスを見ると目をそらすの。
でも、あの人だけは違ったの。
あの人は、アリスをずっと見てくれたの。
ずっとずっと、アリスが話せないことがわかっても、それでもずっとアリスに話しかけてくれたの。
嬉しかったの。
そして、いっしょにおしゃべりできないのが、くやしかったの。
ある日、アリスがお兄ちゃんってよんでるその人が、アリスたちの『持ち主』をころしたの。
これで、お兄ちゃんとはなればなれになるんだって思って、さみしくなったの。
だけど、お兄ちゃんは「一緒に来るか?」ってアリスを誘ってくれたの。
もちろん、アリスはうなずいたの。
すると、お兄ちゃんはアリスを連れて行ってくれたの!
その日、夢を見たの。
お兄ちゃんといっしょに仲良くくらしてる夢。
そして、お兄ちゃんとずっといっしょにいられるかを問う夢。
答えは決まってるの。何があっても、アリスはお兄ちゃんのそばにいるの。
だって、お兄ちゃんが大好きだから!!
目が覚めると、しゃべれるようになってたの。
「う、う~ん。んにゃ!?なんで!?アリス
は、話せてるの!?」
大好きなお兄ちゃんに初めて言った言葉がこんなのだったのはざんねんだけど、それよりお兄ちゃんといっしょにいられるうれしさで胸がいっぱいだったの。
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「へえ、そんな事があったんですね」
ユキはしんけんにアリスの話を聞いてくれたの。
ユキも、お兄ちゃんと同じくらい大好きな『家族』の一人なの。
「そ、それより!はやくお父さんのところに行きますよ!」
「は〜い♪」
お兄ちゃんが、『合コン』とかいうのに参加してるっていうじょうほうは確保してるの!
お兄ちゃんのみらいのおよめさんとして、ユキといっしょに早くお兄ちゃんを連れて帰るの!!!




