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これじゃない系文化チート!後編

昨日は疲れ果てて投稿出来ませんでした。

ごめんなさい、なんでもしますから(なんでもするとは言ってない


「俺はチャラルだ。吟遊詩人なんてやっている。気軽にチャラって呼んでくれー」


金髪のチャラ男の名前はチャラルだそうだ。

非常に紛らわしい。


そんな事より、こいつ相当なイケメンなんだが、合コンに来る必要なんてあるのだろうか?


「ぼ、僕はアルトです。日暮れの宿の長男です。よろしくお願いしますっ」

「はっ!?」

「ど、どうかしましたか?」

「い、いや何でもない」


この子俺の泊まってる日暮れの宿の子かよ!一度も見たことないぞ!



「次はオレだな。オレはハンスだ。武具屋で修行中の身だ」


続いてマッチョ。なんと武具屋のお弟子さんだ。ただし、俺は武具屋に行ったことがないので、この人を見たことは無い。


冒険者なのに武具屋に行っていないのだ。冒険者なのに。



「じゃあ、最後は俺だな。俺はグレル、二十八歳のCランク冒険者だよ」


そうそう、このグレル実は二十八歳にしてCランクなのだ。

これが何を指すのかというと、つまりはこいつ――超優秀なのだ。


Cランク冒険者の平均年齢というと実は四十近かったりする。それどころか、Cランクはなれない冒険者だっているのだ。


そんなCランク冒険者かつ顔もいいこいつがモテない理由がわからんのだが……


ちなみに、アリスはCランクになる最年少記録を更新している。流石はアリスである。



閑話休題それはさておき、男性の自己紹介が終わった。ずいぶんと普通のメンバーが揃ったのではないだろうか。




さて、次は女性の自己紹介だ。


最初に始めたのは、一番若い子、中学生くらいに見える女の子だ。


「私はサラスです!魔道具店の店員をしています。『魔道具ヴィオラ』という店なんですけど、皆さんは知っていますか?」


魔道具ヴィオラ!?ヴィオラの店じゃないか!また変な縁だな……


「そーなのか!?魔道具ヴィオラっていえば最近話題の魔道具店じゃねぇか!すごいところで働いてるんだな!!」


へ、へえ~、最近話題なのか。今度一度行ってみるのもいいかもしれないね~。





******


残りの女の子の自己紹介については~~、ばっさりカット!!


双子ちゃんは、ユーリとユーナ。孤児院で働いている仲良し姉妹。


お姉さんはアルナさん。なんとハーフエルフらしい。まあ、生まれも育ちもリベラらしいが。


そして、エルさん。例のあの人状態である。



「なんでリョーガさんがいるんですか!?」


想像通り、俺はエルさんに詰問されていた。ってかほとんど尋問の粋なのだが。


「元々この合コンは俺の故郷の文化なんだよ。それをグレルのやつに伝えたのが今回の始まり。それより……ぷぷっ……まさかエルさんが来てるなんて……ぷぷっ…」

「ななななんですかっ!私だって彼氏の一人や二人、欲しかったりするんですよ!」


二人はダメでしょう……



「ところで、エルさんは狙ってる人とかいるの?」

「……そうですね、ハンスさんでしょうか……いや、でもグレルさんも捨てがたい……」


強欲な女である。




「こんにちは、リョーガさん!」


エルさんと話を終えて一人でいると、サラスちゃんが声をかけてきた。


「こんにちは、サラスちゃん」


子供への対応みたいになっちゃったけど、まあいいか。


「少しお話しませんか?」

「もちろん」



「じゃあ、働いているお店について聞かせてくれない?」

「はいっ!ヴィオラさんは、とってもやさしくて、素敵な人なんですよ。それに、見たこともないような魔道具を作ったりと、凄いんですよ!」


まさか合コンでこんなに他人のことを話す人がいるとは思わなかった。


いや、行ったことないから知らないけどさ……





一時間後



「ねぇ、坊や。お姉さんと楽しいことしてみない?……ハァハァ…」

「たたたた楽しいことですかっ!?」


一見するとアルナさんがアルト君を(分かりにくいな!)誘惑しているように見えるのだが、アルナさんの息遣いがヤバイし頬も紅潮している。


日本なら確実にアウトだろう。


同好の士?何を言っているのでしょうか?




「俺の筋肉は世界一イイイイ!!!!」

「たかーい!」「たのしーい!」


ところ変わってマッチョのハンスさん。


両腕でユーリ・ユーナ姉妹を吊るしている。


何してんねん……


これは合コンでは無いな。うん。




「リョーガ様。お客様が来ております」


ツマミとして出されていたフライドポテトもどきを食べていると、店主から話かけられた。


客?グレルなら知っているだろうか。



「グレルー!他にも誰か読んでるのか?」


グレルを見ると、彼はエルさんに迫られていた。


「グレルさん!趣味は?特技は?年収は?」

「なんだよ、リョーガ!?俺と変わりたいのか!?」

「無視しないでください!」

「ちょっと待ってくれよ!他には誰もこねぇよ!!あと、リョーガ!変われ!!」



……グレルは可愛い女の子と話せて幸せだろう。その幸せに俺が水を指す必要はなるのだろうか、いやない(反語



「じゃあ、店主さん。その客?を連れてきてもらえませんか?」


俺が頼むと、ダンディな店主はニヒルにわらい、


「では、入って下さい」


と、言い放った。


入って来たのは、いつもの幼女と少女。


そう、アリスとユキだ。


「……ど、どうなさいましたか?」


アリスとユキはニコッと笑い、可愛らしくも有無を言わせぬ声で答える。


「帰るの」「帰りましょう」

「はい……」






後日談だが、アルナさんとアルト君はカップル成立。

グレルは軽い女性恐怖症。

ハンスさんはユーリ・ユーナ姉妹と親友になったらしい。


この世界で初めての合コンは成功?に終わった。











明日はアリスの話、かな?

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