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7th すれ違い

___

コウ「ってまぁそんなこんなで俺らは解散した訳だ。」

ユウイチ「許せないなその相手。」

コウ「まぁ復讐したい気持ちは山々だが、一度復讐しちまったらずっとその繰り返しになるって事で復讐は無しにしようってのが俺らの結論だな。」

ユウイチ「でも仲間が殺されてるんだぞ?」

何故が話を聞いて一番苛ついてるのはユウイチだった。

シュン「お前には関係の無い話だ。」

ユウイチ「関係ねーって事はないだろ!俺も一応中学まで一緒なんだしさ。」

無愛想に突き放すシュンに対してユウイチは凄く苛立っていた。それを察したコウは話を変えた。

コウ「まぁその話は4年前に解決してる。もう掘り起こすな。それよりミカさんからの連絡まだかなぁ?」

シュン「そうだな。今はタケルを探す事が一番重要だ。」

ユウイチ「タケルがどうしたんだ?」

コウ「今度はタケルが行方不明になってな。それで俺らは…」

シュン「ユウイチ悪いがお前には関係の無い話だ。」

ユウイチ「はぁ?また俺は仲間外れかよ。」

コウ「おい。シュンいくらなんでもそれは酷すぎないか?」

シュン「一々関係無い人間を巻き込んでなんになる?被害者が増えるだけだ。」

シュンがここまで言うには訳があった。同じ日に大切な仲間を失い両親も失ったシュンはもう大切な人を失いたく無いと言う気持ちから、なら最初から仲間なんて作らなきゃいいと考え事件があった4年前からなるべく人と関わらない道を歩んできたのだ。

コウはシュンの気持ちを理解していたが、それを知らないユウイチに対してのこの態度は酷すぎると思ったのだろう。

ユウイチ「なんだよ。久々に会ったと思ったらこれかよ。いいよじゃあ好きにしろよ。」

そう言ってユウイチは一人で去って行こうとした。

それを見てコウはユウイチを追いかけた。

コウ「ユウイチ!!ちょっと待ってくれよ。訳があるんだよあいつにもさ。」

シュンは二人とは反対方向に黙って歩いて行った。

コウ「おいシュン!!お前も少しぐらい気使えよ!」


二人を無視して自宅へと向かったシュン。

途中タケルの実家の前を通ったが、まだ情報らしい情報は無いのでスルーして自宅へ帰った。

部屋に戻り少し苛々しながらベッドに寝転んで携帯を取り出すとコウから着信が入っていた。

しかし今は出る気分じゃないなと思い携帯を投げて布団に潜った。


一方コウとユウイチはシュンの事やチームの事を話していた。

コウ「わりーなユウイチ。あいつあの事件以来あんな感じなんだ。」

少し気まずそうに苦笑いしている。

ユウイチ「まぁしょうがないべ。でもあいつあんなメンタル弱かったのか?」 

コウ「いや、そうでもないな。実はマルヤマが死んだのと同じ日にあいつの両親も亡くなったんだ。」

ユウイチは驚きのあまり黙ってしまった。

コウ「しかもあいつ両親の結婚記念日とチーム集会が被って、結局両方とも参加出来なかったんだよ。」

ユウイチ「…そうだったのか…。俺知らないでずけずけ入り込もうとしちゃったよ。」

ユウイチは知らなかったとはいえずけずけと色んな事を質問しちゃって少し悪いと思ったのか気まずそうな顔をしている。

コウ「まぁいいさ。それよりこの後なんか用事あんのか?」

ユウイチ「いやー特にないけど?」

コウ「なら少し付き合えや」

そう言ってコウはユウイチを連れていつもトレーニングしているジムまで来た。

ユウイチ「なんでジム?」

コウ「なんでってトレーニングしねぇとな。」

入り口でユウイチは凄く嫌そうな顔をしたがそんなのお構い無しにぐいぐいと腕を引っ張るコウ。

ユウイチ「別に俺はトレーニングなんてしなくていいよ。格闘家じゃねぇし。」

コウ「はぁ?折角来たんだから少しぐらいやってけよ。」

半ば強制に連行され、二人は2時間トレーニングに励んだ。

コウ「うっしゃ!トレーニングも終わったし、シュンの家でも行くか!」

トレーニングを終えてコウは満足そうな顔に対してユウイチは疲れ果てて死にそうな顔をしている。

ユウイチ的にはもう帰って風呂入って寝たいってところだろう。

ユウイチ「あーあ。明日ぜってぇ筋肉痛だよ。あー終わった。てか何故にシュンの家行くの?」

コウ「何故ってタケル捜索の一歩目として情報を探すに決まってんだろ?それとも帰るか?」

正直帰りたい所だったが、ここで断ればふて腐るのは目に見えていたから渋々承諾して、二人はシュンの家へと向かうことにした。


一方シュンは自宅で布団に潜ったまま眠っていた。

するとインターホンが鳴りその音で目を覚ました。

目を擦りながら時計をみると、もう昼過ぎだ。かれこれ2時間ちょっと寝ていたらしい。

何度も何度もインターホンが鳴り、寝起きで頭の回らないまま玄関を開けて…すぐに閉めた。

その原因は来客にあった。

ドアを閉めたシュンは速攻鍵をかけ、チェーンをかけた。

するとドアの向こうで女の子の声が聞こえてきた。

女の子「ちょっと!居るならあけろー!!おーい!開けないと騒ぐよー」

まるで小型犬のようにわーわー騒いでいる。開けないと騒ぐよーの前に既に騒いでる。

それでもシュンは黙って布団に潜り込む。

女の子「ねぇー大事な話があるんだよーあーけーてーよー」

このくだりを約5分ぐらいやってようやく外から声が、消えた。

シュン『やっと消えたかあの馬鹿女』

シュンは布団から出てカップラーメンを食べる為にやかんでお湯を沸かし始めた。


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