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3rd タケルが行方不明!?

シュンは仕方なく適当に支度をして玄関を出た。

コウ「早いな支度するの」

シュン「墓参り行くのにお洒落する必要なんて無いだろ。それよりタケルは連絡したのか?」

コウ「いや、あいつ連絡とれないんだよねぇ。まぁ通り道だしあいつの家も寄ってみるか。」


タケルとはシュンとコウの親友であり、セブンスヘブンの総長だった男である。

誰よりも前に立ち、仲間を引っ張っていくような勇敢な性格で人望が厚く生き方そのものにカリスマ性を感じるところもある。

喧嘩の強さはコウには劣るもののそこそこである。

現在は何をしているかはわからないが、タケルも5月25日の悲劇は忘れていないだろう。


二人は地元の街をこうして二人で歩くのにどこか懐かしさを感じていた。

コウ「懐かしいなお前と歩くのも。」

シュン「いきなりなんだよ。気持ち悪いな」

コウ「ひでーなお前。でも思い出さない?昔3人で歩いたじゃんかよ」

シュン「あぁそうだな。まぁ後でまた3人で歩けるんじゃねーか。」

楽しそうなコウを横目に無愛想な返事をしたが心の中では懐かしさに浸っていた。


___16の頃 帰り道

3人は中学卒業後同じ定時制高校に入学した。高校に入って半年ぐらい経った頃いつもの帰り道の事だった。

タケル「なぁ俺らでチーム作らねぇか?」

シュン「チーム?」

コウ「いいじゃんいいじゃん!俺そうゆうの好きだよ」

タケル「ちょうどみんな単車持ってるし暴走族?」

タケルはちょっとふざけて言ってる。

シュン「暴走族とは随分大きくでたもんだな。」

コウ「暴走族やるなら俺総長やるよ」

自信満々に言ったが、二人は即却下した。

シュン、タケル「それはないな。」

コウ「ハモるなよ。じゃあ誰やんの?」

シュン「そりゃ…」

タケル「俺だろ?」

タケルも自信満々だった。

コウ「えー。タケルが総長かよ」

タケル「なんだじゃあシュンならいいのか?」

コウ「いや、俺だろ」

シュン「コウは総長ってガラじゃねーからな。やるなら特攻隊長だな。」

コウ「えー。」

タケル「いや特攻隊長ってかっけぇと思うけどなぁ」

コウ「まじ?じゃあ特攻隊長でいいよ俺」

シュン「単純だなお前」


___


コウ「そういや、最初にセブンスヘブンの話したのここだったよなぁ」

シュン「そうだったかもな。」

二人は昔話をしながら5分程歩いたところでコウが立ち止まった。

シュン「どうした?」

コウ「えっ?ここだよタケルんち。」

シュン「あれ?もうちょい先じゃなかったか?」

コウ「あーそうか引っ越したの知らないのかお前。もうあれから会ってないのか?」

シュン「まぁな。」

コウ「引っ越したって言っても5分の距離だけどな」

そう言いながらコウはインターホンを押した。

「はーい?」

中から慌ただしく出て来たのはタケルの母親だった。

タケルの母親「あらコウじゃない?どうしたの?隣の方は…?」

タケルの母親はシュンを見て首を傾げた。

シュンは決して初対面ではないがあまりにも雰囲気が変わって分からなかったのだろう。

コウ「お久しぶりです。誰ってシュンですよ!」

コウは苦笑いしながら言った。

それを聞いてタケルの母親は少し驚きながらも昔から変わらない愛想で話した。

タケルの母親「シュン?随分雰囲気変わったねぇ。もう何年も見てなかったから分からなかったじゃない。それよりあんた達に連絡しようと思ってたのよ。ちょうどよかったわね」

タケルの母親は昔からやたらと話が長いで有名だった。玄関から出てきた瞬間にシュンもコウも覚悟をしたが話は予想外の展開となった。

コウ「どうかしたんすか?」

いつも明るいタケルの母親だが、なにやら深刻な顔つきになった。

タケルの母親「実はねタケルが行方不明なのよ…」

こればかりは二人も驚きを隠せなかった。

コウ「行方不明!?どうゆうことですか!?」

タケルの母親「3日前に仕事に行くって言ったっきり帰って来ないし、連絡もつかないのよ。不思議に思って会社にも連絡したんだけど、行ってないみたいなのよあの子…」

シュン「タケルってどこで働いてるんだ?」

タケルの母親「大手製薬会社の近藤製薬よ。やっぱりあなたたちも知らなかったか…」

コウ「警察には連絡したんすか?」

タケルの母親「うん。昨日連絡したけど、この近辺で事故や事件はなかったらしいわ。」

コウ「そんな…。じゃあ俺らでタケルの会社に何かなかったか確認してきましょうか?」

タケルの母親「お願いできる?」

コウ「もちろんです!なっシュン!」

シュン「…あ、あぁ。」


そうしてシュンとコウはタケルが働いてると言う大手製薬会社の近藤製薬へ向かう事になった。

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