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2nd 友の誘い

___2014年5月25日シュン自宅


ピピピッピピピッピピピッ。

シュン「あー。ちくしょうまた変な夢を見たな。そういやあの日から今日で4年か…」

シュンはタバコに火をつけボーッと天井を見ていた。


先程の話は夢ではあったものの、実際に4年前に起きた実話である。

シュン(石崎駿)は中学時代からそれなりに頭も良く、明るい性格でスポーツも万能。周囲の友達からもよく好かれ喧嘩もそこそこであった。

非常に仲間思いでなにかあればすぐに飛んで助けに行くような男。それもあってシュンを慕うものも多く居た。

しかし18の頃、暴走族セブンスヘブンの副総長をしていた時の事

ちょうど4年前の5月25日の悲劇以来、シュンは深く落ち込み人とも関わらず、夢も希望も無い暗く、無愛想な男になってしまった。

そして現在22歳。金が無くなれば派遣の仕事に行く以外はほとんど外に出ず、ボロボロの自分のアパートに籠もって居る。

昔のシュンを知ってる者がみればその激変っぷりに驚く事は間違いないだろう。


シュンはいつものようにダラダラしているとまだ朝の7時だと言うのに電話が鳴ってる。

携帯を見てみると中学時代の同級生でセブンスヘブンの仲間でもあるコウだった。

シュンは無言で電話に出た。

コウ「よぉ久しぶりー!元気だったか?」

いきなりテンションが高いコウに少し驚きながらも冷静に答えた。

シュン「まぁ普通かな。で、なんの用だ?」

コウ「おいおい2年ぶりだっつーのに冷てーな。」

シュン「だからなんの用なんだ?」

シュンの無愛想な返事にコウは小さくため息をついて少しトーンを落とした。

コウ「いや、今日でマルヤマが死んでから4年だろ?だから墓参りにでも行こうかと思ってさ。」

シュン「いいよ俺は。」

コウ「そんな事言うなよ。てかもうお前の家の前だから入っていいか?」

シュン「は?ちょ…」

コウ「おっ?鍵開いてるし、おじゃましまーす!」

シュンの返事を待たずコウは勝手に家の中に入ってきた。


コウ(長瀬滉)はシュンと同じ中学で親友でもあった。

中学時代からほとんどシュン、コウ、タケル(遠藤猛)の3人で居た。

コウは腕っぷしはかなりのもので、この辺りの地域では無敗の男である。しかし性格は温厚で頭もかなり悪い。それもあって17の頃に結成した暴走族セブンスヘブンの総長はタケルが務める事になった。

コウは仲間意識が非常に高く自分の事ではめったに怒らないが、仲間が傷つけられたなんて聞いたら感情のまま突っ走る男。

ちょうど4年前ぐらいに急に格闘家になると言い出して以来トレーニングばかりであまりチーム活動に参加しなくなったが、それもあって現在はそこそこ売れてる格闘家のプロである。


シュン「勝手に入ってくるんじゃねーよ。」

コウ「わりーわりー。てか久々じゃねーか!随分雰囲気変わったなお前。」

コウは靴を脱ぎ部屋に上がると少し苦笑いしながら言った。

シュン「全然悪いと思ってないだろ。それよりお前よりいっそうマッチョになった以外なにも変わってないな。」

コウ「そうか?それより昨日の俺の試合観たか?」

シュン「試合?いや、観てないな。」

コウ「ほんとつめてーな。まぁそれより墓参り、行こうぜ!」

シュン「俺はいいよタケルと二人で行ってこいよ。」

コウ「なんで?」

シュン「俺はもう人と関わりたくないんだ。」

コウ「4年前のあのことが原因か?」

シュン「……。」

コウ「わりぃ。けどさお前いつまでもウジウジしてらんねーだろ?」

シュン「いいんだ。俺はもう仲間なんていらない。」

全く行こうとしないシュンに対してコウは深くため息をついた。

コウ「わかった。別に仲間とか思われなくてもいいけど、一緒に手を合わせるぐらい付き合えよ。」

シュンもようやく観念して行くことにした。

シュン「わかったわかった。」

コウ「よし!じゃあ早く支度しろよ!先に外で待ってるから」

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