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凡人でもできる現代ファンタジー攻略法  作者: 夜鐘
第一章 スケルトンダンジョン攻略 前編

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ダンジョン探索、、、しない


 ひんやりとした石畳の上で目を覚ます。

 ここはどこだ?なぜこんなところに?


 肌寒さに身震いする。こんなことなら上着着てくればよかったな。


 記憶を辿っていくと、徐々に何をしていたか思い出してきた。


(確か、地震が起きて、アラートが鳴って...)


 直前まで背負っていた防災バッグを見て、何をしていたか思い出した。


「そうだ、確か避難しようとして、この【門】を見つけて飛び込んだんだった。」


 目の前には工事現場で見かけたものと全く同じ【門】が淡く輝いているのが見える。


「ここが向こう側か。」


 自分の予想通り、これがどこかにつながっている門だったらしいことに、胸をなでおろす。

 あたりを見回すと、周りは石レンガのようなもので作られた少し広めの通路のようになっている。門の周囲は部屋のように広くなっており、奥に続く道からはオレンジ色の光が漏れているのが見える。


 まさにオーソドックスなダンジョンの様だ。


 スマホで今の時刻を確認すると10時37分だった。20分ほど意識を失っていたようだ。

 そして圏外であることも確認できた。ここが電波の届かない異次元なのか、基地局がミサイルですべて吹っ飛ばされたからか、どちらかは分からない。


 ここからどうするべきだろうか。


 戻るべきか?

 おそらく目の前の門に触れば元々居た工事現場に戻ることが出来るだろう。というか戻れないと困る。

 しかし、戻っていいものか分からない。なにせ外の情報がゼロである。


 運が良ければ、ミサイルは迎撃されており、何事もない。

 運が悪ければ、周囲は残骸や放射能まみれ、もっと言えば、ここでの時間はあちらでは過ぎておらず、出た瞬間にミサイルが着弾、という可能性もある。


 通路の先を見てみるべきか?

 外に出れないなら、何もしないわけにはいかないだろう。

 幸い明かりは心配せずとも良さそうだ。


 それにこんな状況、ワクワクしないと言ったら噓になる。

 ついさっきまで、あまりに状況が緊迫していたため楽しむ余裕がなかったが、ここがダンジョンだとしたら、



 まさに現代ファンタジーという他ない。



 意を決して通路の先を調べることにした。


 意味があるのか分からないが、念のため忍び足で音をたてないようにして歩く、スマホもミュートにしておいた。


 こういう時に調子に乗っていると、おもわぬ失敗をしかねない。


 自分のテンションが上がっていることを自覚しながらも、極めて冷静に通路の奥まで進んだ。

 どうやらT字路になっているので、左右を確認する必要がありそうだ。


 念には念を入れて、顔を通路に出さずにスマホのカメラで様子を確認することにした。


 スマホの外カメを起動したまま、そーっと通路を確認する。




 通路の右は何もなく、松明で照らされた道が続いていた。


 続けて、ゆっくりと左側を確認する。


 カメラで写した画面を確認すると、、、、




 成人男性ほどの体格をした骸骨。いわゆるスケルトンが映っていた。


(!!が、画面越しで良かった!!!)



 直で見ていたら声をあげていたかもしれない。


(良く慎重に行動した!!ナイス自分!!)


 内心で自分の慎重さをほめながら、ゆっくりと音をたてないように来た道を戻っていく。


 え?行かないのかって?スケルトンを倒さないのかって?


 バカ言っちゃいけない、こっちは無手だ。正確には防災バッグしかない。

 それに引き換え相手は弓のようなものを持っていた。


 もしかしたらスケルトンは雑魚敵かもしれない。まあ、見た目的に十中八九雑魚だろう。


 しかし、自分の方がより雑魚かもしれないという可能性を捨てきれなかった。

 それに見えたのが一体だっただけで他に仲間がいないとも限らない。


 挑まない理由をつらつらと考えながら、自分の臆病さを正当化していく。

 こうでもしないと勢いに任せてダンジョンを探索しそうだったからだ。



(まず、外の状況を確認しよう。いずれにせよ、いつかは外に出ないといけない。最悪の場合はもう一度この【門】に駆け込もう。)


 意を決して門の内側に触れる。今度は戻るために。







ダンジョンの探索はもう少々お待ちください。



一話当たりが短いので、もう少し付き合っていただけると嬉しいです。

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