メタ的視点
今話は主人公の思索・考察がメインの話です。
場面の転換や進展は起こりませんが、今後の主人公の方向性や、意思決定に影響があります。
次話冒頭で軽く触れますので、興味のない方は読み飛ばしていただいても問題ありません。
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私は現状について一つの疑念を抱いている。
それは
「この世界は、漫画やアニメ、小説なのではないだろうか」
ということだ。
よくある異世界転生系の物語、もしくはやり直し系の物語。知っているゲームやアニメ、小説に入り込んでしまう物語。
私もこんな世界になる前に読んだことがある。
その多くの物語で主人公は
「まさか、自分がまるで『物語』のような経験をするなんて!」
といった反応を示している。
私が実際に、「まるでフィクションのようになってしまった世界」を生きて感じるのは。
「まさか、世界がまるで物語のような状態になるなんて!」
ではなく
「この世界は『物語』なのではないか。私はその中の登場人物の1人ではないか」
という疑念だ。
上手く言い表すのが難しいが、
世にある物語の主人公たちの感想とは順序が逆なのだ。
こんな風に世界が変わる前にも、
「この世界はシミュレーションかもしれない」
と考える人たちがいた。
今の私の考えはそれに近いかもしれない。
「この世界は物語なのかもしれない」
最近はこんな風に考えることが増えた。
もしかしたらこれは一種の現実逃避かもしれないが、こう考えれば納得がいく。
突然現れたファンタジー要素。
ダンジョン、レベル、スキル、ステータス、インベントリ、
それだけじゃない
どこからか湧いて出た、武士に陰陽師、魔法使いにケモミミ娘、そして今度はダンジョン配信者だ。
役満だろう。
「この世界は『物語』じゃないんだ!現実だと受け止めなければ。」
多くの異世界転生系物語で主人公が自分を戒めるために似たようなことを言っていた。
主人公みたいに強力な力を持つ者たちはそれでいいのだ。
今、私のような凡人に必要なのは、この真逆。
「もしこの世界が『物語』だったらを考える。」
いわば、『メタ的な視点』が必要なのだ。




