一話目 かくれんぼ
-百物語-
日本の伝統的な怪談会の一つであり、百話はなし終えると物の怪が現れるとされている…
いつも学校帰りに公園で遊ぶ小学生三人組の話なんだけど…
その子たちはいつも仲良しで、学校でもクラスの中心にいるような子たちなんだって…
で、その子たちは学校から帰るとすぐにA君って子の家に集合して…それからいつも遊んでいる公園に行ってて…
まぁ…A君の家は三人の中で一番公園から近いらしくて、疲れた時とか、喉乾いた時とかにA君の家に戻って休憩したり、飲み物を飲んだりしながら17時まで遊んでたんだって…
いつもその三人組は鬼ごっことか、かくれんぼとか、小学生らしい遊びをしていて楽しそうに遊ぶから、たまに近所の子たちがその公園にやって来て一緒に遊んだりしてたんだって…
で、いつものように遊んでいると、一人の女の子が遊びに来たんだよ…三人はその子に気づいて、仲間に入れたんだって…
A君はその子に鬼ごっこしようよって言ったんだけど、女の子はかくれんぼがしたいって言って…A君たちは昨日したけどまぁいいかって言ってかくれんぼを始めたんだ…
四人でじゃんけんして…はじめに鬼になったのはB君で…
もーいーよー…
って返事が帰ってきたらからB君は三人を探し始めたんだよね…
初めに見つかったのはA君で、その次にC君が見つかっ
て…それで女の子だけが見つからなかったんだって…
いくら探しても見つからないから三人で探すことにしたんだよね…
探しているうちに17時のチャイムが鳴ったんだけど、三人はチャイムの音に気が付かなくて…女の子を探してたんだって…
17時半を過ぎても帰ってこないから、心配になった三人組の親たちが公園に探しに行ったんだけど、公園にはいなかったんだって…探しても探しても見つからなくて…その日を境に三人組は行方不明になったんだって…
まぁ…後から聞いた話なんだけど…
三人組の親の一人が子供たちを探している時に女の子を見たんだって…
必死に子供たちを探している私たちを見て…ニタニタ笑う女の子を…