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青春代行課-今井歩の部活動青春  作者: ゆうま
帰宅部編
8/75

#2-3

「出掛けるの?休みの日なのに珍しい」


「今日は新刊の発売日だからね」


「外でやる趣味も見つけなさいよ」


「はいはい。いってきます」


「いってらっしゃい」


家を出たは良いけど、どこに行くか決めていなかった

どうしようかな…

確か近所に本屋があったと思うけど、場所が曖昧だし小さな書店だったから入荷しているか分からない

少し遠くて面倒だけど、安パイの駅中にしよう








「あって良かった」


「止めて下さい」


「良いじゃん、ひとりなんでしょ?」


よくやるよ

ってあれは…


「待たせてごめん」


「今井くん…!」


「チッ、男連れかよ」


すぐに立ち去ってくれて良かった


「あ、ありがとう…」


「どういたしまして。本物の待ち合わせ相手が遅れているみたいだね。来るまで一緒に待とうか」


「待ち合わせ相手はいないの。人が行き交う景色をただ眺めるのが好きで…」


それがなんの役に立つのかは分からない

けれど、僕が趣味としている読書だってなんの役に立たない場合もある

共感は出来ない

でも黄朽葉さんにとっては必要なことなんだろう


「そっか、普通は絡まれる可能性の方が低いもんね」


「うん。初めてでどうして良いか分からなくて…」


女性がこんなことに慣れなくて良い世の中になれば良いなぁ


「あ、あの…今井、くん…?」


知らず知らずの間に黄朽葉さんの頭を撫でていた手を慌てて隠す


「ごめん」


「ううん、大丈夫。あの、わたし帰るね。さっきはありがとう。また学校で」


「うん、また」

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