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青春代行課-今井歩の部活動青春  作者: ゆうま
2周目
74/75

#14-3

今日から新しい学校へ通う

校舎を背景に何度も見たパンフレットを出し、部活動のページを開く


「よし、決めた」


職員室に行き、担任と顔を合わせ教室へ一緒に入ると自己紹介


「今井歩です。よろしくお願いします」


申し訳ない程度の小さな拍手が起きる


「今井くんの席はあの空いてるところね。なにかあったら隣の男子に聞いて」


「分かりました」






「宇崎!今日遊びに行くわよ」


ホームルームが終わり、隣の男子に声をかけようとするが女子に遮られた


……声をかけるのは今度にしよう


ドアを開けた瞬間、誰かとぶつかりそうになる


「あ、ごめん」


「こっちこそごめん」


「倉科さん…!」


「え?」


そっか、僕のことなんて覚えていないよね

でも一応名前くらいは言ってみようかな


「転校前の中学で一緒だった今井だよ」


「え…?今井くん?…なんか…変わった…ね」


「そうかな」


「うん…」


微妙な空気が流れる

なにか話題を探そうと視線を動かすと、手にバッシュを持っていた


「あ、それ…」


「ああ、うん。一応続けてる」


「そっか、僕もまた始めようと思ってこれから見学に行くんだ」


「ここ厳しいけど…大丈夫?」


「ブランクは心配だけど、多分大丈夫だよ」


倉科さんの視線が泳ぐ


「いや、そうじゃなくて…なんていうか、筋肉量をもう少し昔に戻してからの方が良いんじゃないかな。ほら、ふと…体重のある人が急に激しい運動をすると膝とか痛めるって言うでしょ?」


「…うん」


返事もそこそこに教室へ戻る

本当は忘れ物なんてないのに、探すフリをして倉科さんがいなくなっていることを確認してから教室を出た


その後僕が部活動に入ることはなかった

TRUE END 3

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