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青春代行課-今井歩の部活動青春  作者: ゆうま
帰宅部編
15/75

#3-4

「今井くんはどうして美化委員にしたの?」


「図書委員との2択だったんだけど、本はいつでも触れられるから別のことをしてみようと思って。黄朽葉さんはどうして美化委員に?」


「あまり皆がやりたがらないから…」


押し付けられたってこと?

気が弱そうとは言え、カースト1位グループによくやるよ


「なにか他にやりたいことがあったんじゃないの?」


「あっても、わたしは美化委員を選んだと思う」


「どうして?」


「争いごとが苦手だから」


つまり例え渦中にいなかったとしても、その争いを見せられることになる

それが嫌だから

あくまでも自分のためってことかな


「そっか。カースト上位は自分勝手だとばかり思っていたけど、そんな人ばかりじゃないんだね」


「カースト…」


俯いてしまった黄朽葉さんの顔を覗き込む


「どうしたの?」


「そういうのよく分からなくて…。誰だって、ひとりの人間としてそこにいるだけなのに」


「それも正しいと思う」


「矛盾しない?」


「世界に正解は沢山あって、正解だと言った数の多い回答が正解なんだよ。だから矛盾しない」


正解は多数決で決められることが多い

それが明確に数えたものでなくて、空気感からくるものでも、「皆が言っているから正しい」と思ったのなら、それは多数決だ


「じゃあわたしは2人と友達じゃなくちゃ駄目だね」


「…それが多数決の結果なら、そうなのかもしれないね。でも、そんなの可哀想だよ」

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