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#3-1
「明日なんだけど、創立記念日で休校らしい」
「そんな話しになったってことは、友達と遊びに行くのね?」
変なプレッシャー止めて
ずっと平積みになってしまっている小説たちをそろそろ読みたいし、引き籠ろうかな
…なんて思っていたのに
しかも知った理由は帰りのホームルームで先生が言ったから
分かって言ってるでしょ
メールが届いたことを知らせる音が鳴った
2通同時に届いている
『明日空いてる?』
『明日、時間があればもらえませんか』
明日って…この前のことといい、急だなぁ
丁度良いか
「歩?」
「うん、遊びに行く。まだ行くことしか決まってないけど」
「…そう。今度は友達が出来たのね。安心したわ」
「…うん」
赤城さんに了解の返事、黄朽葉さんに断りの返信をする
なんとなく、ため息を吐いた




