#1-1
今日から新しい学校へ通う
校舎を背景に何度も見たパンフレットを出し、部活動のページを開く
「よし、決めた」
職員室に行き、担任と顔を合わせ教室へ一緒に入ると自己紹介
「今井歩です。よろしくお願いします」
適当な大きさの拍手が起きる
「質問!彼女はいるのか?」
こんなこと本当に聞かれるんだ
「いないよ」
「また競争率上がっちゃうじゃんよ~」
どういう意味だろう
「あはは…、その話しはホームルームが終わってからしてね」
「はーい」
酷い愛想笑い
なんの話しかは分からないけど、先生の態度からして重要な話しではなさそう
「「今井くん!」」
「俺というものがありながら他の男を遊びに誘おうって言うのか」
「アンタのことは何度もフッてるでしょ。それにクラスメイトと仲良くしようとしてなにが悪いのよ」
…なんとなく分かった気がする
「放課後、遊びに行きましょ」
「俺たちと行くよな?!」
「一応先に誘ってもらったし、えっと…名前は…」
目線を送ると満足気に頷いてから口を開いた
「田野よ」
「田野さんたちと遊びに行くよ。良かったら明日遊ばない?」
「分かった。田野には手出すなよ」
軽く睨まれるように見られたので降参のポーズをしながら笑ってみせる
「そんな勇気はないよ」
前作「青春代行課-七瀬七都木の青春救出」は話ごとにアップしていましたが、この「青春代行課-今井歩の部活動青春」はセーブ毎にアップしていこうと考えています。ゲームをプレイしている設定なので、同じ内容になってしまう場合もありますが、その際は最初に注意書きをしようかと考えています。