私にとってはただの日常。
『鳴沢くんって普段すごいのに抜けてるてるところあるよね。』
『……。 抜けてるか。そう感じる?』
平静を装い返答するが内心は冷や汗ダラダラである。
ありきたりな会話なのに焦燥を感じるのはその二面性に深いわけがあるからだ。
『うん。水泳の大会で関東7位なのに陸上部のエースとかけっこして勝っちゃうし。 そのくせしてこの前石に躓いててさ。あの大きさの石に躓けるのはある意味才能の域だよ?』
『……。良く見てんな。俺のこと好きすぎかよ。』
『……。キモい。ルックスいいくせにそういうこと言うからモテないんだよ。あれ?でもこないだすっごく歯が浮きそうな言葉言ってた。君二重人格?』
もう内心汗だくだく。サウナに1日入ってた感じ。
ーーー二重人格ーーー
あながち間違いじゃない。実際は三重人格。
いや,あいつらは俺の中に仮住まいだから。
1+0.5×2=2か。 掛け算は先にね!
あいつらなんて言ったら後で殺されそうだけど何つったって女神だし。不敬罪じゃー。とかいって。
七瀬に二重人格とか言われたから変なこと思い出したわ。 あれはあれは3ヶ月前。 高校1年の5月のこと。