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残酷(虐待・育児放棄)表現があります。ご注意ください。
※脳内お花畑の電波ちゃんのターンです。
シャロンがこの世界の事を思い出したのは、母親が幼い私に、知り合いだという胡散臭い占い師が作った『|魔薬《ポーション》』を実験と称して無理やり飲まされたことが切っ掛けだった。
その時、母親たちが試していた『魔薬』は『賢き妹』。『勇敢な兄』と対を成す『魔薬』で、効果としては記憶力を高めたり、知性を上げるだけ(因みに『勇敢な兄』の方は、運動神経を良くしたり、筋力面を強化する効果がある。)の、これといって『制約』もなく、普通に薬屋さんでも扱っている、『魔薬』としてはランクの低いものだったのだけれど、その占い師が調合した『賢き妹』はまるで劇薬のように私の小さな体を蝕み、結果、一週間近く寝込む羽目になったの。・・・一体、どういう調合をすればそうなるのかは全く解らないけれど、結果的に私は全てを思い出せたのだから、これも神様からの贈り物なのだと・・・思う。・・・総じて、転生ヒロインは自分の前世を思い出す時には高熱に倒れたりするのが鉄板だものね!
そう、シャロンこそ、この世界・・・『メルヘン・ラヴィリンス(通称:メルラヴィ)』という、童話をモチーフにした世界観を持つ乙女ゲームの主人公なのよ!
生まれてから7歳まで平民として生活していたシャロンには、実は貴族(と言っても下位だけど)の血が流れていて、乱心していく母親が自滅した直後に、子爵位を持つ父親が迎えに来てくれる・・・という、テンプレ展開から始まるこの物語は、作品のモチーフに慣れ親しんだ童話を散りばめている事もあって親しみ易く、夢見る乙女たちを瞬く間に虜にさせたの。そして本編ゲームだけでなく、後日談のファンディスク、ファンブック、某乙女の恋の教本的な少女漫画雑誌に長期連載(しかも美麗画風で有名な先生の独特な解釈は本当に胸キュンで、月一刊行のその雑誌の発売日を待つ間が本当に苦行だったとのは言うまでもない。)からのアニメ化と、本編ゲームを知らない一般層やガチヲタ層にも浸透するほどの一大ジャンルを築き上げたほどの『メルラヴィ』の主人公転生なんて、ホント、夢みたいでしょう!?でも現実なんだよ!!?やったね、シャロンちゃん!!!
そもそも、何故私がシャロンに転生したのかは解らない(前世の記憶は曖昧なんだけれど、ここが『メルラヴィ』の世界だという事だけははっきりと解るし内容も覚えているの)けれど、きっと悲惨な前世を憂いた神様からの贈り物なんだと思うことにした私は、折角の世界観なんだし、一番好きだった攻略キャラとの恋愛ルートを開拓すべく、努力することを誓ったの!
・・・けれど転生物に付きもの、とでも言うべきなのか、やっぱり、この現実はゲームのようにスムーズには行かないみたいで、自滅するはずの母親は、ゲームで語られた程の発狂はしておらず、そろそろ父親が迎えに来る時期だというのに、当の母親がこの調子では物語の出だしから詰んでしまう可能性が高く、どうすれば正規ルートに行くだろうと、私は必死で考えたわ。
その結果私は、母親に散々扱き使われていた占い師と結託して母親に『美貌の王妃』(効果は劇的な美しさを手に入れるけれど、不安や疑心といった負の感情も倍増される『制約』がある『魔薬』。)の改良版と偽って、原薬を飲ませることにしたの。総じて大人の女性は何時だって美しく在りたいもの。それは私の母親も例外ではなく、簡単に原薬を飲ませることに成功したのよ。(『魔薬』の改良版の大半は『制約』を除去した安心安全なものだからね。)後は只管、倍増されていく負の感情に母親が飲まれ自滅していくのをただ待つだけで良く、割とあっさりと事切れた母親に、これで一安心だと、安堵したそのタイミングで、なんと、父親が迎えに来てくれたのよ!・・・これぞ主人公補正!!・・・と思ったのも束の間。ゲームシナリオでは優しくシャロンを抱きしめ、迎え入れてくれるはずの父親は、何故か化物を見るような目でシャロンを見ていたの。・・・・・・可笑しいな?これでもかというほど猫をかぶって台詞を言ったんだけど・・・可愛さが足りなかったのかしら?それとも年齢の割に聡すぎたのかしら??
それでも父親であるカーティス・ブレア・ハルフォード子爵は、シャロンを彼の屋敷に連れ帰ってくれたのだけれど・・・ここでも何故か原作から外れた状況になっていて、吃驚したの。
ゲームで語られたハルフォード子爵邸には、カーティスの本妻であるシルヴィアと、彼らの子供でシャロンにとっては異母兄になるヴィクター(本編ゲームではモブ扱いだったけど、ファンディスクでは攻略対象者にランクアップされたキャラクターで、血の繋がりのある禁断の異母兄妹愛ストーリーはくっつくまでが本当に昼ドラ以上にドロッドロの欝展開で・・・でもそれが萌えで全攻略キャラの中でもトップクラスの人気だったのよ!!そうでなくても、これからの生活では義母のシルヴィアに冷たくされるシャロンをさりげなく庇ってくれる心のオアシス☆ヴィクターお義兄様ッ!!)が、何故か子爵邸に住んでおらず、代わりにカーティスの愛人たちが犇めき合っていたの。
・・・え?私、娘なのに愛人にされちゃうの??って一瞬焦ったけど、どうやらこの子爵邸は本邸ではなく、父親の都合の良いようにできる隠れ家的なものだったの。そんな父親にとっては秘密の場所に何故私が連れてこられたのかは解らないのだけど・・・私が母親の娘であることが関係しているのかもしれない。・・・もしくは本邸へ連れて行っても、本妻に当たられるシャロンを哀れみ、別宅の方が安全だと判断したのかもしれない。・・・有難迷惑ではあるんだけど・・・(だってヴィクターお義兄様に会えないっ!!)この別邸内では自由に過ごして良いと言われたので、まぁ・・・身の危険がないだけマシかなと、思うことにしたの。(だって別宅にいる愛人たちは皆シャロンのような、カーティスとの子を望んでいるのだもの。爵位継承権はなくとも、カーティスの道具になるような存在を・・・ね。だから彼女たちは私を害することはないの。寧ろ進んで色んな事を教えてくれたわ。それがカーティスの為になる事だと、そうして株を上げればきっといつか自分にも子を与えてくれるかもしれないと、希望を抱いて・・・)
とは言え、各方面から寄せ集められた父親の愛人たち(・・・そもそもゲームのカーティスって、母親以外の愛人なんて居なかったはずなんだけど??あれ、相当シナリオ狂ってる??)の教育のおかげで、貴族としての常識やマナー、12歳から通うことになる王立学院で習う各教科の基礎知識を叩き込まれた私は今や、どこに出しても恥ずかしくない立派な子爵令嬢に成長できたの。
・・・欲を言えば、もっと父親には構って貰いたかったし、ヴィクターお義兄様にもお会いしたかったのだけれど・・・それでも、私の目標は『メルラヴィ』の攻略対象でフラムスティード王国の王太子・アシュレイ様と幸せENDを迎えることなのだからと、我が儘をぐっと抑え、いざ、物語が始まる12歳。王立学院へと入学したの。(そもそも邸で会えなくても、学院は全寮制。シャロンとヴィクターお義兄様は2つしか年が離れていないので、学院内でならばいくらだってお会いできるチャンスはあるんだもの!)
・・・結論から言うと、王立学院でもシナリオが大幅に狂っていたの。
そもそも、この王立学院はフラムスティード王国の貴族の子供たちや他国の王族を一堂に集め教育する機関なの。(国内の貴族の子供たちは強制で、他国の王族は任意ではあるのだけれど。)原則、学院内では皆平等。だけど、自他国の王族には自然とそれなりの対応になるのは仕方がないこと。それは理解できるのよ。だけど・・・・・・
ゲームでは真っ先にシャロンと仲良くなるはずのローゼンシュタット王国の王太姫・マリアンデール様(ゲームポジションだと彼女は主人公の親友で攻略対象者の親密度や好感度上げのヒントをくれたりする重要キャラクターなの!)は私に見向きもせず、アシュレイ様ルートでシャロンの邪魔をしてくるスノーベル王国の悪役姫・アイシア様と物凄く仲が良い感じ(寧ろアイシア様がマリアンデール様にべったりくっついていると言うべきか・・・)で、思わず絶句してしまう。・・・アイシア様ってあんなキャラだったかしら?
それに本来、アシュレイ様の婚約者はアイシア様の筈なのに、彼の婚約者はこの国の筆頭公爵フォーサイス家の令嬢・セラフィーナ様だという事にも驚きを隠せない。・・・あれ、彼女、確か幼い頃アイシア様に嫌われて以来引き籠もりじゃなかったっけ??
もう、ある意味シナリオが崩壊しすぎている現状に、もうやけっぱちだと、私だけでもシナリオ通りに動こうと(他のキャラ達がどんな動きをしようともこの際無視よ!気にしてたら頭パンクしちゃう!)、私は私の道を只管突き進んだ結果、何とかアシュレイ様と仲良くなることだけには成功したの。・・ホント、物凄く苦労したけれども。
これでやっと恋の物語が始まるわと、期待した私だったけれど、どれだけイベントを起こしても、過ごす時間が増えても、アシュレイ様は私に恋をすることはなく、いつも彼が見つめているのは彼の婚約者様。・・・それに気づいた私の絶望は・・・言葉には言い表せないものだったわ。だって、それまでの私の努力が全否定されているようなものだったのだもの。
そうしたら・・・気づいた時には私はあの占い師を頼っていたわ。(・・・彼女、ちゃっかりお父様の愛人ポジションを手に入れていて、あの邸の中でも上位の権力を持つ存在になっていたの。)そして・・・そう、再び『魔薬』を使う決心をしたの。
相変わらずあの占い師は『魔薬』の精製を趣味にしていて、相談すると、じゃあこれをお使いなさいな、と手渡してくれたのが『眠り姫』と『灰かぶり姫』だったの。とっておきの魔薬よ、と笑った彼女の傍には、うっとりと、彼女を見つめ微笑むお父様が居て・・・あぁ・・・そこで気がつけばよかったのかしら?でも私は寧ろその光景に安心したの。この魔薬の効果は間違いないんだわって・・・。
だから・・・・・・あの日、セラフィーナ様宛に送ったの。『眠り姫』を。―――――この薬を飲めば、貴女はもう、この苦しいだけの世界を見なくて済む。その代わり、使用者は永遠に目を覚まさない――――――――――そんなメッセージを添えて・・・。
送って数日間は何も動きはなかったのだけれど、今朝、まるで嵐のように駆け巡ったセラフィーナ様に関する噂に、私は自然と頬を緩めたの。あぁ、これで全て、うまくいくわ。・・・そう安易に考えて・・・・・・。
「・・・・・・その耳は飾りなの?・・・シャロン・ハルフォード。何度同じことを言わせれば気が済むのかしら?」
そう言って絶対零度の無表情で私を問い詰めてくるのは、そう、ゲームでは悪役姫でお馴染みのアイシア・ブリザーディア・スノーベル(もうね、名前からして凄まじく冷気って感じだよね!!)姫で、現状、彼女の所為で学院の大食堂はぐぐっと体感温度を下げているのは気のせいではない・・・。
事の始まりは昼食時の大食堂。
今朝のセラフィーナ様の事件などまるでなかったかのように、何時も通りに時間は過ぎ、無事に昼休みを迎えることになったのだけれど、違和感は確かに存在しているの。だって、セラフィーナ様は授業に出られていなかったし、彼女の親しい友人たちやアシュレイ様も何故か姿を見せなくて・・・・・・さり気なく担任の教師に探りを入れてみるものの、返って来た言葉は「公務の都合だ。」と言う素っ気ないもの。明らかに嘘なのは解っているのだけれど、それを指摘できるだけの力は私にはないので、「そうですか・・・」とおとなしく引き下がることしかできなかったの・・・・・・けれど、よくよく考えると、セラフィーナ様は兎も角、アシュレイ様が学院から出たなんて噂は聞かないから、きっと今も寮のお部屋で待機しているに違いないの。つまり、アシュレイ様の従者であるアーサー君が絶対に彼の昼食を取りに大食堂に来るはずなの!・・・うん。絶好のチャンスじゃない!
そう考えた私は急いで大食堂へと向かったの。昼食時で混雑するその場所に、目当ての人物はまだ姿を見せていない事を確認し、ほっと息を吐くと、そっと、スカートのポケットに忍ばせていた『灰かぶり姫』の小瓶を取り出した・・・丁度その瞬間、私の足元が凍りついたの。・・・物理的に。
「・・・・・え?」
「・・・フラムスティード王国では食事場に『魔薬』を含む薬物の持ち込みは罪になると、教わっていなかったのかしら?・・・シャロン・ハルフォード。」
「ッ!!?」
カツンっと、甲高い靴音を響かせながら、正面から現れたアイシア様の表情は何時も通り、何の感情も映さない鉄壁の無表情だけれど、彼女の発する言葉は、どことなく刺々しい。
「・・・あ・・・・・・あの・・・これは・・・・・・その・・・・・・わ・・・私が使っている風邪薬・・・『魔薬』ではない・・・です・・・よ?」
「・・・・・・その耳は飾りなの?・・・シャロン・ハルフォード。何度同じことを言わせれば気が済むのかしら?・・・この国では食事場に薬物の類は一切持ち込み禁止だと言っているのよ。そもそも貴女はフラムスティードの民でしょう?何故一番最初に教わるはずの禁則事項すら守れないのかしら?」
なんとか誤魔化そうと口から出た言葉に対し、冒頭のアイシア様の言葉に繋がり、今に至る・・・。怖い・・・アイシア様マジ怖いっ!!てか足元冷たいッ!!!
ガクブルと顔を青ざめさせ震えながら、周囲に視線を投げてみるけれど、私を助けようとする勇敢な生徒は誰一人としていないし、寧ろ、私を蔑むような視線を投げてくる者たちばかりで・・・・・・なんで?ここはか弱いヒロインを助ける場面でしょう!?
・・・そもそも、なんでここにアイシア様が居るの?彼女がベッタリとくっついているマリアンデール様の姿が見えないし、この人単独行動も出来たんだ・・・・って、感心してる場合じゃなくてッ!!この現状を打開するにはどうするべきか考えなくちゃッ!!
そうこう私が悩んでいる間にも、アイシア様は無表情で淡々と私に疑問を投げかけてくる。・・・アイシア様って、こんなにも長文、喋れたのね。普段はゲームと違って無口だったから・・・って!感心してる場合でもなくてッ!!えーと・・・その・・・要するにこの『魔薬』があるからいけないのよね?でも、私、マリアンデール様みたいに不思議な術は使えないし・・・これを無くすには・・・・・・・・・
!!そうか、飲んじゃえばいいんだ!!
多少リスクはあるけれど・・・(何せこの『灰かぶり姫』は強力な惚れ薬。一夜限りのドレスアップを果たした少女に一目惚れし、魔法が解ける12時の鐘と共に消え去った彼女を探す為に凡ゆる権力を総動員して見つけ出した王子様の、その燃えるような恋情と執着心を詰め込んだような薬で、飲んだ後、最初に目に移した人物を好きになる効果があるの。)・・・とりあえず、この現状を打開するにはこうするしかないわ!
そう思い至った私は『魔薬』の小瓶の蓋を勢い良く外し、ぐぐいっと呷る。その瞬間、アイシア様の驚いた表情(かなりレア!)が見えた気がしたけれど、すぐに目を閉じてしまったので、あれは私の願望だったのかもしれない。けれど、もしそれが現実ならば・・・ちょっとは気が晴れるわ。だってそうでしょう?普段は鉄壁の無表情のアイシア様に一泡吹かせれたんだもの!
・・・なんて思っていたのだけれど、いくら待っても私の口の中に液剤が入ってこない。・・・あれ?私、ちゃんと蓋、外したよね?
恐る恐る目を開けて・・・びっくり。
「あっぶな・・・・・・・ちょ・・・何考えてるの、シャロン嬢!!?」
「・・・・・・どうせ何も考えてないわよ、リア。だってこんな馬鹿げた事仕出かすくらいだもの。そう言う意味では案外アシュレイとお似合いかもしれないわよ?」
「いやいやいや!アシュレイが可哀想だからやめたげてっ!!」
何が起こっていたかと言うと、さっきの私の足元と同じ現象が薬瓶を持っていた左手にも・・・つまりはアイシア様が意図的に薬瓶を凍らせ、且つマリアンデール様が生み出した棘無しの蔓薔薇が手首から手先にかけて絡みつき、薬瓶の口の向きを上手く変えていたの。
「・・・それよりも・・・お帰りなさい、リア。その様子だと上手くいったみたいね?」
「それは勿論!・・・『13人の賢女』様達の加護は伊達じゃないからね!」
「とは言え、本来ならば姫様のお力を使わせる前に終わらせたかった、と言うのが本音ですが・・・。」
「それは仕方ないわよ、アリス君。・・・ある程度予測はしていたけれど、ハルフォード家に居着いていた『占い師』があの悪魔の下僕だったんだもの。それに、実際は私の力というよりは『清水の賢女』と『光の賢女』、『闇の賢女』が無双してたと言うか・・・。」
私はただ水鏡を通してお呼びしただけだし・・・。と苦笑するマリアンデール様に、私は聞き覚えのある単語を見つけて首を傾げた。
(・・・ジョーカー・・・?って・・・確かメルラヴィに於けるラスボス的なポジションに居る悪魔・・・だよね?世界の裏側から糸を引いて事件を引き起こし・・・最終的にはシャロンと愉快な攻略対象者達とその仲間達に全てを暴かれ、その仲間たち筆頭であるマリアンデール様に封印されちゃうって言う・・・)
何故そこでシャロンが封印しないのかというツッコミはなしだよ!だってシャロンを含む、フラムスティード王国の民には特にこれといって特殊能力はないのよね。寧ろマリアンデール様とアイシア様が別格なのよ!特にマリアンデール様はチート過ぎるくらいいろんな能力が使えるのよ!ゲームではそれはそれは心強い味方なんだけどね!
「・・・ともあれ、『占い師』の方はこれ以上悪さできないようにしているし、ハルフォード子爵も正気を取り戻して事後処理に当たってくれているから問題はほぼ解決したと言えるでしょうね。・・・後は・・・」
そう言って私の方を見遣ったマリアンデール様は物凄くいい笑顔でパチンと指を鳴らすと、左手首を拘束していた蔓薔薇が途端に全身に絡みついてきた。
「ッ!!?」
「シャロン・ハルフォード子爵令嬢。ある意味被害者でもあり加害者でもある貴女の罪と罰を然るべき場所で順を追って説明いたしますわ。」
・・・・・・・・・・あっ、この台詞・・・・・・詰んだ・・・・・・