マッドネスストーリー02「スラム・モンキー」
なぜマッドネスは破壊の限りを尽くすヴィランになったのか?
このころのマッドネスはまだ正常です。
スラム街に現れたマッドネスは一人静かに休むのであった。
「ここも昔は荒れてたがあんたのおかげで寂しくなったよ」
現れたのはスラム・モンキー。
スラム街のヴィランだが、悪い奴ではない。
彼は盗人だが時に人を守る。
そういうこともあってなぜだか、マッドネスは彼を殺せないのだ。
「お前か、あまり俺に近づくな、いつか気が変わって殺すかもしれないからな」
脅しでもジョークでもなく本気だった。
「わかってるが、その時は俺の二丁拳銃でなんとか……なるわけはないな」
スラム・モンキーは殺し合いは苦手だった。
それにマッドネスはヒーローを入れても最強の一角に入っていた。
「見つけたぞ、マッドネス」
ヒーローが現れる。
マキシマム・ウォリアーだ。
「おいおい、なんでまた最強さんが? 」
マキシマム・ウォリアー、名前に恥じぬ最強の戦士だ。
中世風の防具に身を包み敵をなぎ倒していくのだ。
そしてマキシマムには超能力の類が効かない。
「さぁ、同行してもらうぞ」
マッドネスは手を挙げた。
スラム・モンキーは咄嗟に銃を放った。
二丁拳銃の連撃は見事にマキシマム・ウォリアーにヒットした。
「ふむ、お前も小物だが厄介そうだな、連れて行こう」
「おっと俺は誰にも邪魔はされたくねぇ」
マッドネスは不意打ち的に後ろからマキシマム・ウォリアーにかかと落としをくらわせた。
「卑怯な」
マッドネスのそこからの攻撃の連続。
しかしマキシマム・ウォリアーは自分にバリアを張りマッドネスを吹き飛ばす。
「こりゃ厄介だ」
マッドネスはスラム・モンキーを見た。
「なんとか注意を引いてみるよ」
スラム街での戦いが始まった……。