表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

第六話

今回は短めです。申し訳ありません…

討魔協会。その中にある魔法陣の一つ。


「集合場所は…間違ってないよね…?」


そこにエフはある人物を待っていた。当然の事ながら翼の事なのだが、今回行く任務は翼の他に同伴する人物がいる。エフは翼とその人物を待っているのだ。


「待たせたわね」


しばらくすると、翼がやって来た。翼の後ろには黒髪の少女がいた。


「彼女は狗道(くどう) 白奈(しろな)。白奈、こっちはエフ。今回任務に同伴してもらう見習い討魔士よ」

「初めまして。今回はよろしくね」

「こ、こちらこそよろしく…お願いします…」


初めての相手に動揺しているのか、エフはまごつきながら頭を下げた。


「そんなに動揺しなくてもいいよ。白奈って呼んで。翼、この子に内容は?」

「まだ教えてない。今から伝えようと思っていたところ」

「どんな任務なの?」


エフは翼に聞いた。


「内容は狗道(くどう) 羽黒(はぐろ)…白奈の兄を協会に連れ戻すこと。それが今回の任務よ」

「お兄さんって…協会の人なの?」

「正確には、"だった"と言うべきかな。兄さんは昔アジ=ダハーカ…悪意の神との戦いに参加してて…その時アジ=ダハーカの精神攻撃を受けてね…私達の両親を殺してしまったの…」


白奈は思い口調で言った。


「罪悪感から兄さんは協会を抜け出してそれっきりだったんだけど、最近になって連絡が来てね。協会も戦力を整えたいところだし、これを気に兄さんを連れ戻したいの」

「場所は東欧よ。彼は今そこにいる」

「その羽黒って人は今何をしているの?」


エフの質問に白奈は首を横に振った。


「詳しいことは分かってないの。ただ、色んなところでバウンディハンターのような事とか傭兵紛いの事をしたりだとかかな」

「その人の顔とかは?」

「これよ。少し小さい頃のだけど、そんなに変わってないはずだよ」


と、白奈はエフに一枚の写真を渡した。写真には白奈と紺色の髪の青年が写っていた。


「これが羽黒って人…」


エフは写真を白奈に返した。


「エフ、準備は出来てるよね?」

「まぁ…」

「それじゃあ行こっか。時間が惜しいからね」

「そうね」


三人は魔法陣の上に乗って、東欧へと転送して消えた。





ーーーーーーーーー



西欧の辺境地。


「いない、か…」

「ここ周辺を捜索しましたが、いませんでした」

「そうか…ん?…なるほど…東に逃げやがったか」

「どういたしましょうか?我々の偵察部隊に…」

「いや、アタシ一人で行く」

「は…しかしそれでは戦力として…」

「あの野郎はアタシらの霊力と魔力を探知して逃げたんだ。大勢で行けばまたバレるだろうが」

「わ、わかりました…」

「姉サマからもらった霊力を無駄にさせんじゃねぇよ。連絡が来るまで、お前らは待機だ。いいな」

「は、了解しました」


狗道 白奈…イメージCV:三澤紗千香

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ