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第六話 紅白戦2

二年生チーム

黒沢 163cm

柳  167cm

小倉 177cm

中野 178cm

大賀 184cm


一年生チーム

田部 160cm

五島 170cm

小町 172cm

藤原 180cm

能勢 186cm


 試合は1Q8分で、休憩2分を挟んで2Qやる予定だ。タイマー、得点は怪我をしている三谷に任せている。

 とりあえず三年生チームを集めて指示を出す。

「いいか、俺は積極的に攻めるつもりはない。あくまでお前らのプレーを見るためにここにいるんだ。本気を出せよ。」

「分かってますから。よゆーっすよ、よゆー。そこそこやりそうなのは能勢ぐらいでしょ。…大賀、止めろよ~。」

 柳が大賀の背中を叩く。

「一点も取らす気はない。」

 その言葉を聞くと、小倉が大賀を睨んだ。

「言うじゃねぇか。じゃあ、一点でも取られたら腕立て三百回な。」

「俺はお前が一点も取れなくて泣いてしまうんじゃないかと心配してる。」

「…はぁ?誰が泣くって?」

 小倉が今にも大賀に掴みかかりそうな雰囲気を出した。それを中野が制する。

「やめろってこころちゃん、オヤジさんも落ち着いてくれよ。始めようぜ。」

 中野、良い奴だな…。とにかく時間もないので、始めることにした。

「ボールは私が上げよう。」

 両Cがポジションをとる。

「先に言っておく。怪我するようなプレーだけはするなよ。」

そしてタイマーの三谷からの合図に合わせてふわっとボールを上げた。



 ジャンプボールに勝ったのは能勢だった。大賀もかなりの跳躍を見せたが、能勢の腕が少し上をいった。

(腕長いなコイツ!)

 大賀は能勢の腕を見たが、膝の近くまで届いているのがわかった。身長以上に高さを感じる。


 そのまま田部がボールを運び、すぐに能勢がローポストで面を張った。そこにパスが通る。

 注目の一年生のポストアップだ。皆、その動きに集中した。その刹那、逆サイドのコーナーから小町がゴール下に飛び込んできた。能勢は長い腕を生かして大賀の上から楽にパスを通す。小町がシュートを決めて一年生チームが先制した。

「小倉ァ!」

「分かってるようっせーな!」

 大賀と小倉の間でいきなり火花が散り始める。

(完全に視線の裏から動かれた、くそが…!)

「一本とられただけでそんな怒んなって~。」

 柳が半笑いでボールを運ぶ。八秒たっぷりかけて相手コートに入った。

「こころちゃん、任せた。」

「…オウ。」

 そう言って小倉にパスをする。そして皆、コーナーや小倉の逆サイドである左サイドに寄った。


 …アイソレーションだ。


 小倉はマークマンの小町の前でドリブルを始めた。そのボールのつき方だけで、彼がかなりのボールハンドラーであることが分かる。

「やり返してやるよ、小町。」

 小倉の右手からインサイドアウト、からのクロスオーバー!小町は反応できずあっさりと抜かれる。そしてフリースローラインからストップジャンパーを沈めた。

「なんじゃ、たいしたことないディフェンスじゃな。」

 小倉は笑いながら自コートへ戻る。

 小町は普段と変わらぬ、半開きの目をして能勢を呼んだ。


「能勢っち、ちょっと来て。」

「え、何?」

「ごめん、俺じゃーあの人は止められないっす。ヘルプ頑張って欲しいっす。」

「う、うん。ごめん。」

「謝んなくていいっすよ。」

「うん、ごめん。」


「おっけー気にすんな!取り返すぞー。」

 一年で声を出しているのは田部だった。身長が部一小さい彼だが、ドリブルもそれほど上手くないように見える。再び能勢のローポストにボールが入る。そこでドリブルを二回ほどついてから、ターンしてフェイダウェイの体勢に入った。

「うたせねぇよ!」

 大賀がブロックに飛ぶ。完璧なタイミングだった。そしてシュートは…ブロックの腕の横を通り抜けた。

「…は?」

 ゴール下でリバウンドの準備をしていた小倉が声を出した。能勢が放ったのはシュートではなく、パスで、そのボールを逆サイドのコーナーのスリーポイントラインで待っていた小町がキャッチする。

「ナイスパス。」

 小町のシュートはジャンプと同時に放たれ、ゴールに吸い込まれた。

 特殊なモーションだ。黒沢は、あれはブロックし辛いフォームだと、小町のシュートフォームを見てそう思った。異常なクイックリリースだ。


「取り返したるわ!」 

 何が言いたげだった大賀を尻目に小倉は自らボールを運んでそのまま突っ込む。小町を難なくかわし、ヘルプに来た能勢の目の前でストップしてシュートの構えを見せた。能勢はつられて飛んだが、小倉はそのままステップインしてスタンディングレイアップを放った。

 ガァン!と大きな音が鳴った。小倉のレイアップを、能勢がブロックしてボードに叩きつけた音だった。

(さっき飛んだんじゃねぇのかよ!)

そのまま一年生チームの速攻だ。先頭を走っていた五島にパスが渡る。

(こいつ…速え!)

 五島は柳、大賀を振り切る。中野がゴール下で待っていたが、手前でフローターシュートを綺麗に決めた。


「なかなかやるじゃん、一年のくせして。」

 柳の顔から半笑いが消えた。ゆっくりしたボール運びではなく、スピーディーにドリブルをついていく。

「俺が決めてやるよ!」

 柳はボールを運ぶや否や即スリーを放った。


 しかしボールはリングにも当たらずにコートの外に出て行った。




 試合の流れを掴んだ一年生チームは五島の1on1や能勢のアシストを中心に点を決め続けた。二年生チームは小倉のドライブと大賀のポストプレー中心に点を取るものの、スコアは1Qを終えて20-13と、七点差をつけられていた。

「俺達、一年生に100点ゲームやられるくらい負けてるぞ。」

柳は茶化すように言ったが、大賀と小倉は二人とも黙っている。一年にやられていることに落胆しているようだった。

「そんな落ち込むなっての!」

 柳は皆を元気づけようとしているようだが、小倉にはそれが気に障ったようだ。

「じゃあお前は悔しいって思わんのか!?あんなに五島にスパスパ抜かれて!」

「…別にまだ負けたわけじゃないし。っていうか、勝てるよ、次のクォーターで余裕で逆転できる。」

 柳の顔はまた半笑いに戻った。

「俺、分かったんだよ。」


十人もいるので、一人ひとりの特徴付けが難しいですね。できるだけ分かりやすい様に書きたいのですが。

あと書き終わった後の見直しはあんまりしてないので、たぶんちょこちょこ誤字脱字とか変な表現があると思います。指摘していただけたら嬉しいです。

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