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理屈屁理屈。

作者: fyin

 青春真っ盛りなんていうけれど、よくわからない。

とりあえず恋でもしてみたら、なんていう友達もわからない。


 別に恋なんてしなくてもいい、だって今でもそれなりに楽しいから。

『恋をしてみたい』、『恋って楽しそう』なんて全然思わない。



なんて思っていたわたしが、何故か告白された。



「好きです。」


「そうですか。」


 あまり喋ったこともないヤツから言われても・・・。

確かにイケメンだ、可愛い顔をしている。それなりにモテているのだろう。


「付き合って、くれませんか?」


「いや無理。」


 面倒臭そうだ。

彼がモテているからとか、好きじゃないとかそういう問題ではない。


 だいたい何故惚れた腫れたので付き合うという結論にいきつくのか、わたしには甚だ理解できない。

好きなら好きでいいじゃないか、それで。自分に縛り付ける必要がどこにある。



「僕のことが、嫌いだからですか?」


「そういうことじゃないよ。」


 だからそんな心配そうな顔をすんじゃねー。

わたしがイジメているみたいだろ。


「でも僕のことがもし好きなら、付き合ってくれますよね?」


「わたしには付き合うという事の必要性が見えない。」


 それを言えば、俯きがちだった顔をぱっと上げてじぃっと見てきた。

・・・・・・わたしの顔に何か付いているんじゃないかと不安になるだろ止めてくれ。



「先輩は、誰かを好きになったことがないんですね。」


 そう言って彼は、淡く微笑んだ。

何故そんな微笑を浮かべるのかわからない。失望と喜色を混ぜたような複雑で綺麗な微笑だった。



「・・・好きなんです。」


「は?」



「好きです、好きで好きで好きで好きで好きで・・・たまらなく欲しくなるんです。」


 好きですという言葉でも、過剰に連呼されるとこの上なく気持ち悪い。

好きだと言うのは本当だろう。目は口ほどに物を言うとはいうけれど、彼はその目にとても気持ちの悪い色を浮かべている、


「欲しくなるんです。なにをしても、なによりも・・・。」


「それは、異常じゃないか?」


 少なくともそこまでの執着を見せるようなものなのか、恋愛って・・・違うよな、彼だけだよね。

だって、わたしの友人とかはけっこう別れたりしてるし。


「ほら、先輩が言っていた必要性ですよ?」


「君にとっての必要性ではなく、わたしにとって必要性がないから断わったんだよ。」


「・・・・そうですか。」


 残念がる様子もなく、ただ笑んでいる。

夕日差し込む教室の背景にあっていてとても絵になるが、さして興味がないので感動もない。


 ただそこにあるのは、拭え切れない違和感だけ。





サイトではヤンデレばっかりなのにここではヤンデレないぞオカシイなぁ。

と思ってヤンデレ投稿。読み終わって気持ち悪さの残るヤンデレ感。

とりあえず、ヤンデレが書きたい気分だったんです。

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