第九話 第二回戦へ・・・
俺とツキシロさんは一緒に帰っていた。
帰り道が同じらしい。
「・・・・・・条件を飲んでくれて、ありがとうございました」
「ああ、こっちも助かった・・・・・・本当によかったのか?二回戦に進んでも。別に俺一人でもよかったんだけど……」
「はい、このゲームは一人では不利ですから、私もいたほうがいいと思ったので」
「無理しなくてもいいよ」
「別に無理なんてしてません」
「・・・・・・一つだけ言っておく。全員が助かることを考えるのはもう止めろ。これからはゲームのレベルが高くなっていく。だから、そんな理想はもう通じな―――」
「そんなことありませんっ!」
俺が話している最中に、ツキシロさんは立ち止まって俺に向かって叫んでいた。
ツキシロさんが怒っているように見えた。
俺は立ち止まってしまった。
「みんな協力し合えばこのゲームは勝てるんです!私は誰かが悲しんでいる姿は見たくありません!だから・・・・・・そんな悲しいことを言わないでください・・・・・・・・・」
俺は何もできなかった。ただ立っているだけだった。初めてこんな人間を見た。自分の利益を捨てて、人のことを考える人を・・・・・・。
信頼できるかもしれない
俺は一瞬、そんな感情を抱いてしまった。
でも俺は簡単に信用することはできなかった。
「・・・・・・・・・考えておく」
俺はそう言って、その場から離れた。
今の俺にはそれしか選択肢がなかった。
早く離れたかった。
いや、混乱していたのかもしれない。
人間は欲で出来ている。
人間は嘘の固まりである。
そう思って生きてきた。
この日までそうやって生きてきたのだ。
だから簡単に信用することなどできないのだ。
俺は信じることをあの日に、捨ててしまったからだ…………
一つの薄暗い部屋があった。そこはモニターがたくさんあり、部屋は画面の明かりによって照らされていた。そしてドアと反対方向には大きい机が置かれていた。その机の真ん中には一台のパソコンが置かれていた。
そこのパソコンをいじっている一人の男がいた。
ガチャーーー
そこに仮面をかぶった人が部屋に入って来た。そしてドアの目の前のところで動きを止めた。
「Gグループのゲームが終了しました」
「そうか……そういえばあいつはどうなった?もちろん勝ったと思うが……」
「はい、第二回戦に進出しました」
「ふっ、やはりな」
「では失礼します」
そういって仮面の人は部屋から出て行った。
「二人に会うのが楽しみになってきたな。のぼってこい俺のところまでっ!!!」
やっと第一章が終了しました!
これから第二回戦の制作に入ります。
更新するのはもう少し先になります。
お待ちください。
この小説でも、ザ・クイズショウ~ひぐらしのなく頃に~(二次創作)でやっているようなラジオのような後書きにしたいのですが、雰囲気がぶち壊しになるのでやめておきますwww
友達に「ライアーゲームと同じじゃねぇーか!!!」とか言われたんですが、今のところはそうだと認めるしかありません。
しかし、ゲームの進行とかによるものはライアーゲーム的な感じになると思いますが、KRONOSの目的、それに関わってくる陰謀なども後半からメインになっていきます。
この話の最後に出てきた男は誰なのか……KRONOSの真の目的はっ!!!
乞うご期待ください!!!
感想、アドバイスなどお待ちしております。
誤字・脱字報告も出来ればお願いします。
『次のゲームもあなたの参加をお待ちしております』