第五話 1/2の確率
そして休憩時間が過ぎた。
『今からゲームを再開とさせていただきます。ではフカミ様、場にカードを提出してください』
俺は一回目と同じように、すぐにカードを出した。
『では順番が早い人からチップを賭けてください。ジョウノ様からです』
各プレーヤーが賭けた色とチップの枚数は―――
ジョウノ 赤 1枚
アダチ 赤 1枚
ハイバラ 赤 1枚
ツキシロ 黒 1枚
そう、このターンでは赤に賭ける可能性がもっとも高いのだ。もしも、斗真が黒を出したときは次の雄斗のターンは100%、赤を出すことが確定してしまうからだ。だからほとんどの人は赤に賭けている。
でもこのターンに黒を出さないことは断言できない。だから全員の賭ける枚数が少ないのだ。それに斗真は現在最下位だ。
だからリスクを背負う必要がないのだ。
『ではフカミ様。チップの賭けが終わりましたのでカードを表にしてください』
僕はカードを裏返した。そのカードは黒のカードだった。
そう、俺はあえて黒を出した。
「「「なっ!」」」
他のプレーヤーは驚いていたが、ツキシロは普通にそのカードを見ていた。
『賭けを成功したツキシロ様には2倍のチップである2枚を差し上げます。他の皆様は没収とさせていただきます』
そして場のカードは赤だった。プレーヤーのチップ枚数は―――
フカミ 18枚
ジョウノ 20枚
アダチ 29枚
ハイバラ 23枚
ツキシロ 22枚
2順目は当てることが非常に難しかった。確率は2分の1なのだから。
斗真にとってはとてもきつい。
そして不安でいっぱいだった。
そして俺には赤のカードしか残っていないのだ。
ここまでの各プレーヤーのチップの枚数の結果は―――
フカミ 19枚
ジョウノ 38枚
アダチ 31枚
ハイバラ 47枚
ツキシロ 43枚
『ではツキシロ様、カードを提出してください』
そしてツキシロはカードを場に出した。
『では順番が早い人からチップを賭けてください。フカミ様からです』
俺は必死に考えていた。
そして一分が過ぎる頃に斗真は決断した。
俺は全てのチップを掴んだ。
「俺は・・・・・・赤に全てを賭ける」
俺は全てのチップを赤に賭けた。
すると他のプレーヤーはざわざわし始めた。
席でアダチは笑みを浮かべていた。
各プレーヤーが賭けた色とチップの枚数は―――
フカミ 赤 19枚
ジョウノ 赤 1枚
アダチ 黒 27枚
ハイバラ 黒 1枚
なんとツキシロと組んでいるアダチは黒に賭けていたのだ。
「ふふふ・・・残念だったね、深見さん。どうやら神にも見放されたようだな。あはははははははははははは」
部屋にはアダチの笑い声で満たされていた。
鼻風邪の黒狐ですwww
早めに寝たんですが、さっき起きてしまったので更新することにしました!
斗真はどうなるのか、今後のゲームの展開を予想してみてください。
とても眠いので誤字・脱字があるかもしれません。
あった場合は連絡してもらえると嬉しいです。
とてもエラいのでこのへんで!