第二十三話 チェックメイト
「必勝法?」
「ああ、そのようすだと気づいてないようだな」
「ふっ、面白い。結果を楽しみにしてるよ」
賢吾は投票室へと向かった。
賢吾のチームは全員が投票を済ませた。
トダはソファーに座っている賢吾に近づいた。
「大丈夫だよな?」
「ああ、もちろん俺が勝つに決まってる」
「向こうは策がーーー」
「問題ないです。俺の計画通りだ」
「そ、それなら問題ない」
賢吾は笑みを浮かべていた。
そして、八回目の投票が終了した。
すべてのゲームは終わったのだ。
賢吾のチームは勝ちを確信したが、斗真の言葉により確信を持てなくなってしまった。
『八回目の投票が終了いたしました。これですべての投票が終了いたしました。皆様、おつかれさまでした。では、これより結果を発表いたします』
会場は沈黙に包まれた。
『まずは青のボックスの玉の数……39個』
「よしっ!」
その結果により喜ぶものや安心するものが出てきた。
「深見斗真さん、残念でしたね」
イシダは斗真に言った。
「何がだ?」
「ふっ、あなたにはもう勝つことなど不可能なんですよ」
「どうしてそんなことが言える?」
「決まってるじゃないですか。投票六回目の時、青のボックスには27個の玉が入っていた。そして、赤のボックスには一番玉の数が少なかった。ということは青のボックスには26個以下の数が入っているということ。つまり、赤に入れられる最大の数は38個までということなんです。おわかりいただけました」
「いいや、わからないね」
「な、なぜっ!」
「なぜなら、俺たちは42個の玉を赤のボックスに入れたからだ」
「なっ!」「えっ!」「な、なぜ?」
「あ、ありえない。そんなはずはないっ!!!」
「どうしてそんなことが言える?」
「さっきも言ったーーー」
「最大が38個というのは間違ってる。最大は42個だ。赤のボックスは7回投票することが出来た。そして、俺たちが一回の投票につき配られる玉は6個。だから入れることが可能な玉は42個」
「でもーーー」
「俺たちは玉をダストボックスになんて捨てていない」
「なっ」
「その捨てていない玉を最後のときに、すべて投票した」
「でも、投票室から玉を持ち出すことは禁じられているはずっ!!!」
「ああ、その通りだ」
「じゃあ」
「隠してたんだよ。投票室に。隠せるところならあるはずだよな。あんなにものが散乱してたんだから」
「そ、そんな……」
イシダは膝から地面に崩れ落ちた。
そして、斗真は賢吾のもとに近づいた。
「兄さん、チェックメイトだ」
斗真は賢吾に言い放った。
次が三回戦のラストとなる予定ですっ!
更新はきっとすぐになります。
四回戦の更新は遅くなるかも?
五回戦からのゲームはまだ未定です。
なにかこの世に存在していない完全オリジナルゲームを作り出さなければっ!!!
……かっこ良く言ってみましたwww
そんなゲームを作って、話を作っていきたいと思います。
ゲームの案も募集してます。
私が面白そうだと思った、話に合うものはバンバン採用していきたいと思います。
応援の方、よろしくお願いします。