第二話 第一回戦 リクトリクゲーム
KRONOSの開催場所。
そこは大きな廃ビルであった。
そして入り口にはサングラスを掛けていて、黒いスーツをまとった二人の男が立っていた。その男たちの中には昨日、会ったやつではなかった。その男たちの体系は平均的な体格だった。
その二人の黒いスーツの男が俺のほうに近づいてきた。
「ネームプレートをお見せください」
俺はポケットから黒い箱を取り出した。
俺は二人の男の前でその箱を開けて、中身を見せた。そこには金色に輝く金が入っていた。
「ではフカミ様それを胸にお付けください」
俺は言われるとおりにネームプレートを胸に付けた。
こんな高価なものを付けるのは初めてかもしれない。
「では中にお進みください」
俺は二人の男の間を抜けて、中へと入っていった。目の前には大きな扉があった。
俺に試練を与えているかのように……
俺はその扉を開けた。
その中の部屋には参加者が4人いた。
全員、胸に金色のネームプレートを付けていた。他にはこのゲームの監視者のような人が部屋の端に立ってた。
横にある高級感が漂うソファーで緊張をしている20代くらいの男性。ジョウノ。
中央に2人が立っていた。手に大きな黒いかばんを持っている30代くらいの男性。アダチ。
その横にはスーツを着ている30代くらいの男性。ハイバラ。
部屋の端でびくびくしている20代くらいの女性がいた。ツキシロ。
俺は中に入って奥のソファーに座った。
そして時間が少し経つと、前に設置されていた大きなテレビがいきなり点いた。その画面にはKRONOSという文字が浮かび上がっていた。そのテレビの横に両端にはさっきの男たちが立っていた。
『皆様、大変お待たせいたしました。これよりKRONOS第1回戦をはじめたいと思います』
参加者の全員はテレビに注目をした。
『では第1回戦のゲームを紹介しましょう。それは―――
『リクトリクゲーム』
『このゲームの説明を申し上げます。まず各プレーヤーに表が赤のカードを3枚、黒のカードを2枚と10枚のチップをお配りいたします。そして親のプレーヤーが赤か黒のカードを全員に見えないように伏せてもらいます。他のプレーヤーはそのカードが赤か黒を予想して、手持ちのチップを賭けていただきます。その予想した色が当たった場合、そのチップが2倍になって返ってきます。外れた場合は賭けたチップは没収といたします。これを皆さんには3回ずつ繰り返していただきます。そしてゲーム終了時に一番チップを多く持っていたプレーヤーの勝利となります。勝利プレーヤーは5億円を得ることができます。勝利プレーヤーが複数いれば、五億円を山分けになります。そして第2回戦への進出が決定します。敗者には1億円お支払いしてもらいます』
周りはざわざわしていた。
『そしてゲームの間に30分休憩を取らせていただきます。皆さんが一回ずつカードを出し終えたときに30分休憩とさせていただきます。皆様には部屋を1部屋ずつお貸しします。入り口の扉の横のほうに部屋があります。扉の前にはプレーヤーの皆さんの名前が書いていますのでその部屋をお使いください。よろしいですね?』
その問いに答えるものはいなかった。全員が画面を凝視していた。
負ければいきなり一億の借金を背負ってしまうのだ。無理もない。
『それでは休憩の前に皆様にこのゲームに必要なものなどのアイテムをお渡しします』
そんなことに気も止めずに、どんどん説明を進めていく。
画面の前に黒いスーツを着た3人の人の中央にいた人が5つ黒い箱を持っていた。
「皆様、このゲームに必要なアイテムをお取りください」
プレーヤー全員がその黒い箱を受け取るしかなかった。
『その箱の中には、表が赤のカードを3枚、黒のカードを2枚と10枚のチップと部屋の鍵と番号が書いたカードが入っております』
俺は箱の中身を確認した。黒と赤のカードには何も書かれていなかった。裏が一緒なだけだ。そして10枚のチップを箱から出した。
「っ!」
チップはなんと金で出来ていたのだ。
他にも『1』と書かれたカードが入ってあった。
『箱に入ってある番号の書かれたカードは自分が親になるときの順番です。皆様の順番はゲーム開始時に番号を皆様に公開いたします。ではただいまより30分間の休憩といたします』
すると画面が変わった。そこには29:59と書かれていた。その数字はどんどん減っていく。
休憩の残り時間だ。
すると周りの人は全員部屋に戻っていった。
まるで時間が動き出すように………
その時、俺はひとつの案が浮かんだ。
稲妻が落ちたかのように
勝てる、勝てるぞこのゲーム
実はこのゲームには必勝法が一つあった。
どうも、黒狐です!
第一話で止めとくのも何なので更新することにしました!
今回はゲームの説明だけですが、次回からは本格的に動かすつもりです!
斗真の必勝法とは何なのか?
皆さんもその必勝法を考えてみてください!
すぐに更新できるようにがんばりたいと思いますんで!
誤字・脱字があった場合、教えてもらえるとありがたいです。
感想などもお待ちしております!