第十話 第二回戦 ディデュースゲーム
俺はいつも通りバイトに通っていた。
そのバイト先はファミレスだった。
斗真は接客を担当していた。
「深見君」
「はいっ」
店長の声が呼んでいたので俺は振り向いた。
「今日から前に言っていた新入りが入ったから、この子に指導よろしくな。頼んだぞ!」
「なっ!」
俺は驚いてしまった。
「つ、月城希です。よろしくお願いします」
その新入りは、KRONOSで出会ったツキシロさんだった。
希はぺこりと頭を下げた。
そうして俺は月城にここのバイトのやり方を教えていた。
「何でここ受けたの?」
「生活費に困ったからです。別に深見さんがいたから来たわけじゃないですよ。一週間前に採用してもらいましたから」
「……そうなんだ。じゃあなぜ……」
「深見さん?」
「い、いや、何でもない。あれから何かあったか?」
「いえ、ありません。深見さんは?」
「俺も何もない」
「…あの」
「ん?」
「あれから考えてくれましたか?」
「・・・・・・・・・」
俺は黙ってることしかできなかった。
「深見さん、月城さん。お客さんが来てるよ」
店長が遠くで叫んでいた。
「今、行きます」
その客はKRONOSの招待状を渡されたあの男だった。
「まずは第一回戦通過おめでとう」
「「…………」」
「もちろん用は分かってると思うが二回戦の招待状を渡しに来た」
男は俺達に黒い封筒を差し出した。
「今回も前と同じようなことができるかな?」
俺は黙って強引にそれを受け取り、その場から離れた。
俺はKRONOSの二回戦の会場に来ていた。
その会場は前の会場と違い、そこは町外れの山奥にあった。その建物の外見は昔の宮殿みたいだった。
俺は会場の扉を開けた。
ドアを開けた先には前とは違う部屋だった。部屋の中心には真ん中が大きくくり抜かれている机があった。そして仕切りがあり、机の上にはテレビが置いてあった。その周りには9個の椅子が置いてあった。部屋に置くにはソファーが置いてあった。部屋の両端には丸い部屋がくっついていた。入り口の端にはカーテンが束ねられていた。中には高くて小さなテーブルが置いていた。ドアはないので何をしているかは丸見えだ。右のほうの部屋には三人がいた。ネームプレートにはコバヤカワ、モウリ、キツカワという三人の男性がいた。
もう片方には二人がいた。ヨコミゾという男性、マツモトという女性が一人。
大きい部屋には二人が立っていた。サングラスをかけているフクヤマという女性が一人、ヒガシノという女性が一人。奥のソファーには月城さんが座っていた。
俺は奥のソファーに座った。
『では全員そろいましたのでゲームを始めたいと思います。皆様、中央にお集まりください』
前に設置されていた大きなテレビがいきなり点いた。その画面にはKRONOSという文字が浮かび上がっていた。
そのテレビの横に両端には黒いスーツの男たちが立っていた。
そして全員が真ん中に集まった。
斗真の上に画面があった。俺はソファーから立って、少しはなれて上の画面を見た。
『ではさっそく第二回戦のゲームを紹介しましょう。それは―――
『ディデュースゲーム』
皆さん、久しぶりです!
黒狐です。
第二回戦の始まりです。
やっと書き終わる事が出来たので、更新しました!
これからは一日に1、2話にします。
気まぐれという事でwww
最近はさらに忙しくなってきました。
バトルスピリッツというカードゲームは新弾が発売して、デッキも組み立てないといけませんし……
さて、本題に入りますが、この第二回戦から物語は加速していきます。
ライアーゲームとは少し違ってきます。
友達から「後書きが長い!」と言われましたが、皆さんはどうでしょうか?
じゃあ、ここら辺で!
感想、アドバイスなどお待ちしております。
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