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曹操来店!

華琳様ー♡(猫耳軍師)

俺は今ものすごく緊張している…この感覚懐かしい炎蓮さんと初めて会う時にも感じたな…何故緊張してるかって?それは曹操がウチの店に来るからである。なので名目的には曹操の視察で店は休みにしてある。なにか問題が起こったらそれこそ国際問題だ…だから店は休みにした。


「三船。来たわよ。」


「ようこそ、天の万事屋洛陽店へ。」


「三船、大丈夫だとは思うが失礼の無いようにな?」


「分かってるよ妙才。」


曹操の護衛として夏侯姉妹が付いている。これなら大丈夫だろう…


「では…そうね…貴方はどういったおもてなしをしてくれるのかしら?」


「まずはコッチの部屋で待っててくれ。甘味とお茶を用意する。」


「客人にお茶を出すのは当然ね。」


「それが一国の王となれば余計にな。」


「あら言うわね?」


「俺も孫呉で王に会ってるからな。」


「あら?私は厳しいわよ?」


「それは承知の上。」


「貴方随分口が達者なのね?」


「緊張してるんだ。会話でもしないと間が持たん…」


「あら、王には慣れているのではなかったかしら?」


「俺の仕える王様はテキトーで良かったんだが、曹操は妥協を許さんだろうからな。今の俺に出来る精一杯を見せるのさ。」


「それは殊勝ね。」


「では、お待たせした、紅茶のホットとアイス、ホットが熱い茶でアイスが冷たい茶だ、お好みで砂糖と乳もどうぞ。甘味はケーキにした。夏侯惇と妙才の分もあるから3人でお喋りでもしながら楽しんでくれ。必要な物があれば教えて欲しい。コッチの作法には慣れてなくてな…」


「ええ。ありがとう。では冷たいのと熱いのどちらから飲めば良いのかしら?」


「それは好みだな…決まりは無いしそもそも熱いのと冷たいのの両方を1人に出すことは無いし…」


「あら、そうだったの?では何故両方出したのかしら?」


「熱いお茶は馴染みがあるだろうし親しみやすいだろうと考え、冷たいのは珍しさからだな。冷たい茶は初めてだろう?」


「ええ、そうね。なるほど、そういった考えなのね?」


うう…曹操に心の内を見透かされている感じがするな…


「ケーキはコレだが…俺が切り分けよう。」


そうして切り分けたケーキを3人の前に置く


「これはどうやって食べるのかしら?」


「コレは目の前に三叉の銀食器があるだろう?それを使って食べるんだ。ちなみにその食器の名前はフォークな?」


「これで?なかなか変わった食器ね。」


「匙だと食べにくいからな。そっちにした。」


「でも匙もあるわよ?」


「そのケーキの後に匙を使う甘味を出すからな。俺の住んでいた国を東洋と言うならソレは真逆の国、西洋の形式だな。形式や礼儀のことを天の国ではマナーと言う。そのマナーに則ったんだ。」


フルコースでは無いが形式上フルコースのセットで良いだろう。俺も詳しいワケじゃないし…


「では、お茶をいただこうかしら…そうね…まずは熱いお茶から、冷めてしまっては意味が無いものね。」


さすが華琳だな…堂々としている。そして興味を持ったモノには質問をする。まさに覇王だな…その所以が垣間見えた。


「コク…コレは…不思議な風味ね…いつものお茶と違うわ…」


「ちなみに今日は曹操のために奮発して天の国の諸国の王族御用達のお茶にしたんだが…口に合わなかったか?」


「いえ、美味しいわ。風味も豊かで…コレが砂糖かしら?」


「そうだ。また味が変わるぞ。」


「ふふ、私を楽しませるために色々考えたのが分かるわね。」


「そりゃ当たり前だろ…俺だって天の御遣いと言っても所詮人の子。緊張もするし気合いも入れる。」


「そうなのね。では貴方の話しでも聞きましょうか。」


「俺の話?」


「ええ。天の国での貴方のことよ生活や仕事様々ね。」


「言える範囲なら言えるけど…説明が難しいモノは省くぞ?」


「構わないわ。では、貴方、家族は居たの?」


「ああ、祖父母、両親と俺、妹の6人家族だな。」


「そう。家業はなにをしていたのかしら?」


「家業と言って良いのか分からんが元々先祖が武家でな…そのご先祖様の編み出した三船流武術の道場をやっていた。ただしウチの親父は道場を継がず会社…えーっと商売を始めたな。それで俺が祖父から三船流武術を教わった。一応免許皆伝はしている。」


「そう…では貴方は一応武術の心得はあるのね?」


「ああ、一応な。でも俺の住んでた国は戦とは程遠くてな、戦争は80年前にしてからソレ以降どの国からも攻められてないし、攻めてない。ウチの国には軍隊は無いが軍隊に似た部隊があってな。自衛隊と言うんだ。自衛をする部隊だから自衛隊な?その部隊は専守防衛を主とし、こちらからの戦闘行為はしない。自衛隊の主な役割は国を守ること国民第一だ。」


「へえ…80年も戦をしていないのね?でもどこからも侵攻されないと言うのはどういった仕組みかしら?」


「俺の世界では平和主義思考が広まっててな。戦争を悪だと考えてたんだ。それに大小様々な国が世界中に100以上あるんだぞ?そこらかしこで戦争してたら経済は破綻するさ。」


「そんなに国があったのね…では貴方の住んでいた国の民はどれくらい居たの?」


「一億以上だな。」


「一国で一億人以上だと!お前の国は大国なのか!」


「国土は小さいけど経済大国だったよ?国土で言えばこの大陸より狭いな。」


「そのような国があるのか…天とは不思議な場所だな…」


「それで?他に聞きたいことは?」


「どうして貴方はこの大陸に降り立ったの?」


「さてね?神様の気まぐれかなー…俺も正直分からん。」


「そう…さて、お茶も堪能して甘味も味わったわ。次は?」


「ああ、曹操が前、妙才を使いに寄越しただろ?その時タバコに似た葉巻ってのを渡したんだが…それはどうだった?」


「アレはあまり好みではなかったわね…でも香りは悪く無かったわ。」


「味がダメだったか?」


「ええ、少し舌がピリピリしたかしら…」


「じゃあ、その感覚が無ければ吸えるか?」


「ええ、多分ね。」


「ならコレを。」


「コレは?タバコかしら…?」


「まあそうだな。正確には少し違うんだがタバコって認識で良い。」


「コレを試せと?」


「ああ、上等な代物だ。コレでダメだったら次から考えるよ。」


「分かったわ。吸いましょう。」


「よし、封は開けてあるからそのまま取り出して咥えてくれ。」


「ええ…こうかしら…?」


「うん、そうだな。火を付けるから優しく口内に煙を溜めるように吸ってくれ。」


「分かったわ。すぅ…」


「口内に溜めた煙をゆっくり肺腑に吸い込むんだ。」


「ん…すぅ…はぁ…こうかしら?」


「上等。んで、どうだ?」


「そうね…悪くないわそれに少し甘い香りもしているし…」


「それは香料だな。香りを付けてある。」


「そうなのね…タバコ本来の香りはどんな香りなのかしら…?」


「そうだな無添加のタバコもあるから、それも吸ってみるか?軽いヤツにしよう」


「ええ、お願い。」


「コレだ。無添加でタバコ本来の味が楽しめる。」


「吸ってみましょう。」


どうぞ、と火を付けると、曹操はさっきのタバコとの違いを確かめるように吸う


「なるほど、よく分かったわ。」


「満足か?」


「ええ。でもやっぱり私にはタバコは合わないわ。」


「そうか…曹操御用達なら売れると思ったんだがな…」


「でも強要するモノでも無いのでしょう?」


「その通り。」


「なら、私に合わなかった。それだけよ。」


「分かった。ではそうだな…献上品はさっきだした紅茶でいいか?熱いのであれば今までのお茶と変わらんしな。」


「ええ、それで良いわ。」


「よし、じゃあ献上品も決まったし…」


「あら?これで終わり?」


「もう十分もてなしただろ?」


「ふふ、貴方がそう言うのであればここまでね。三船玄助。大義であった。」


「は。」


咄嗟に礼の姿勢を取る。


「これより三船玄助に命を渡す。これからは私のことは華琳と呼びなさい。」


「は。って…はぁ?」


「私ことは真名で呼びなさいと言っているのよ。」


「いや、異論は無いが…良いのか?」


「私が決めたことだもの。春蘭、秋蘭、2人はなにかあるかしら?」


「いえ…」「非常に不服ですが華琳様がお決めになられたことですので…」


「そう。それで良いわ。」


「しかし華琳様が真名をお預けになったのに我らが真名を預けない訳にもいかん。三船これからは私のことは秋蘭と呼べ。ほら姉者も。」


「ぐぬぬ…非常に不服だが…仕方ない貴様に我が真名と預ける!春蘭だ!」


「3人の真名、確かに預かった。しかし…俺には預ける真名は無いぞ?」


「それも承知の上よ。では、これで失礼するわね。春蘭、秋蘭、帰るわよ」


「「御意」」


そうして華琳達は城へ帰ってしまった…これから敵になるかも知れない奴に真名を預けるとは…やはり曹孟徳…侮れん…。単純にそう感じた。そして俺はお茶会の片付けをするのであった。



これから華琳が玄助に真名を預けたことにより魏の重臣からも真名を預けられるかもですね。

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