姉妹で遊びに…
「御使い様、酒を2本ください。」
「御使い様自分はタバコを…」
「御使い様自分は酒とタバコを…」
「はいよーお待たせ。毎度ありー…」
午前中のお客さんも終わり、俺は昼休憩に入った。タバコだタバコ。さすがに疲れた…いくらなんでも人気がありすぎると思うのだが…みんなそれだけウチの商品が気に入ったということだ。
「ふう…やっぱりタバコは裏切らないな…」
「あら、お休みでしょうか…」
「柳琳また来れば良いっすよー」
「ん?客か…?すまん今休憩中で…って…曹仁に曹純。なんの用だ?」
「おお、良かったっす。お兄さん居たんすねー」
「すみません。休憩中とは知らず…」
「いやいや、んで、なにか用?」
「お兄さんの店で休憩しようと思ってたんすよー」
「なるほど…別にいいけど…」
「え?よろしいのですか?」
「ああ、休憩中と言っても俺は対応できるしな。なにか欲しいモノあるか?」
「そうっすねー…オススメとかあるっすか?」
「オススメねえ…メシは食ったか?」
「あ、はい。食事は済ませてます。」
「ならデザートに…クッキーセットとかどうだ?」
「でざーと?くっきー?」
「ああ、すまん、食後の甘味のことだ。甘さも丁度良いと思うし飲み物も付いてくるぞ?」
「じゃあ、それを2人分お願いするっす。」
「了解。ならそっちの卓のある部屋で待っててくれ。」
「分かったっす。行くっすよ柳琳」
「すみません。休憩中なのに…」
「いいって、ほら待ってて。」
「はい…」
「えーっとクッキーとジュースは…全部持って行くか…お待たせー」
「おお、コレがくっきーですか?」
「こちらの杯に入ったのは…」
「果物の果汁を加工したものだな。さっぱりしてるぞ?」
「おお、コレ美味いっすよ!コレいくらなんすか?」
「んーセットだからクッキーとジュースで合わせて5銭だな。」
「5銭!?安すぎるっすよー」
「はい。私もそう思います…これだけ質の良いモノが安価で購入出来るなら他の甘味処はやっていけませんよ。」
「んーそうか…呉ではコレが普通だったんだけどなあ…」
「洛陽は少なくとも建業よりは発展してますし、もっと高くても誰も文句は言いませんよ?」
「そうなのか…逆に安すぎるとはな…」
「コレなら10銭~20銭は取れるっすよ?」
「マジ…?」
「大マジっす。」
「じゃあなんだ?俺は超絶安価で提供してたのか?しかも高級品を…」
「まあ、そうなるっすねー」
「うわあ…やらかした…」
そりゃそうだ、建業と洛陽の発展具合は全く違う。建業に居た時の値段でやれば格差も出来る…日本で言う都会と田舎の金銭格差みたいなモンだ。都会の方が家賃とか物価高いもんなあ…じゃあ金額も洛陽用に変更しないといけないワケで…
「大丈夫っすか…?」
「値段の計算してたら頭痛くなってきた…」
「でも建業でやっていた値段よりも高くすれば良いのでは…」
「今までこの値段でやってたのにいきなり値段上がると不満とか出ないか心配で…」
「多分民たちからはようやく適正の値段になったか…と思われるだけっす。」
「きっと大丈夫ですよ。それにそれなりのモノを扱っているのですから値段が高いのは当たり前です。」
「確かに…でもなあ…」
「華琳姉からお達しを出して貰えば良いんじゃないっすか?」
「こんなことに曹操の勅命をださせるワケにもいかんだろ…曹操は忙しいし…」
「確かに…では私たちの名前をお使いになれば…」
「え?いいのか?」
「はい。コレもなにかの縁ですし…」
「でも迷惑かけたり…」
「逆っすよー私たちも贔屓にしている店として名が上がるってモンっすよー」
「なるほど…広告にもなるか…」
「だから、曹仁、曹純の両名からの命により値上げします。と書いとけば良いんすよー」
「なんか利用するみたいで悪いな…」
「適正価格で出さない方がよっぽどタチが悪いっすよ?」
「ううむ…確かに…」
「だから、ウチらの名前はどんどん使って良いんっすよ?」
「すまん、助かる…頼れる宛がないからそう言ってもらえるとすごく助かる。」
「いえいえ。三船さんもお1人で洛陽までいらっしゃったんですから頼る宛がないのは当然なので…それにこちらからお呼びしたのですからコレくらいはしないと…」
「ありがとう。曹仁、曹純。こうなったらサービス…じゃなくてオマケだ。タバコもやろう。」
「え?いいんすか?」
「タバコは高級品と聞いてますが…」
「まあ、吸えるかどうかは置いておいて、コレは俺からの気持ちだ。受け取ってくれ。」
そうして比較的吸いやすいタバコを渡す。
「やったっす。柳琳コレは上物っすよ?」
「こんなに高そうなモノ頂いてよろしいのですか?」
「ああ、コレくらいならお礼になるか分からないけど…受け取ってもらえたら嬉しいな。」
「ありがたく頂戴するっすよー」
「ありがとうございます。」
「こちらこそ、名前を使わせて貰うんだそれなりのお礼はするさ。ゆっくり吸ってくれ。」
「では姉さん、そろそろお暇しましょう。三船さんの休憩時間ですし…」
「あ、そうだったっすねーそれじゃご馳走様っす」
「ご馳走様でした。」
「いやいや、こっちこそなにもおもてなし出来なくて悪かったな。」
「それじゃ、また来るっすよー」
「ああ、いつでも来てくれ。」
「次はお店をやってる時にお邪魔しますね?」
「おう。」
そうして曹仁、曹純を見送り午後の営業に向けて準備するのであった。もちろん2人の名前は即使わせてもらった。
そこそこ長いお休みをしていたので上げられるだけ上げます




