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想定外の依頼

「冥琳ー?話しってなに?」


俺は冥琳に呼ばれ、冥琳の元を訪れていた


「来たか…実はお前に依頼が来ていてな。」


「ん?俺に依頼?なんの?」


「それが…だな…曹操からの依頼なのだ。」


「はぁ!?曹操からの依頼?な、なんの?」


「曹操は今、少帝の元で洛陽を拠点とし、活動しているのは知っているな?」


「あー。うん。」


「そこで洛陽にもお前の店を開いて欲しいとの依頼があってな…」


「でも、曹操って南下策取ってなかったっけ?それで孫呉に所属している俺を呼ぶって何か裏があるんじゃ…」


「確かに曹操は北を制し、次は南下してくるだろう。しかし、曹操からはお前が洛陽に店を出している間は孫呉に一切介入しないと言っているのだ。曹操からの直筆の手紙と印もあった。曹操は反故にすることはないだろう。」


「確かに…あの曹操だ。反故にはしないだろうけど…俺の身の安全は?」


「それも曹操からお前には護衛を付けると言っている。」


「何から何まで…手回しの早い…」


「ここまでされてはこちらとしても断れんのだ。すまんが行ってくれるか?」


「まぁ…いいけど…またコッチの店閉めるのか…」


「仕方ないだろう?まぁこちらは任せてくれ。」


「はぁ…曹操からの直々の指名なら仕方ないか…しかも漢の丞相からの指名なら余計だよなぁ…」


「うむ…」


「よし、じゃあ行くよ。」


「すまん、こちらとしてもお前が行ってくれるのが1番なのだ。」


「分かってるって。んじゃ、支度してすぐ出るよ。」


「頼んだ。」


そうして曹操からの依頼を受け、すぐさま出発する。


それから数日…


「着いた…洛陽に来たのは反董卓連合以来だけど…賑わってるなぁ…」


そのまま来た足で城に向かい衛兵に声をかけるとすぐさま城内の客室だろうか、そこに案内される。そしてどのくらい時間が経過しただろう…体感ではそんなに時間は経っていないと思うが…すんなりと曹操の元へと案内される。


曹操のいる場所はとにかくデカく広かった建業の城とは大違いだ…しかも曹魏の重臣が勢揃いだ。


「三船玄助、曹孟徳殿の要請により参上致した。」


「よく来たわね。ご苦労。あなたが劉備の元で店を開いていたと聞いてこちらでも呼ばせて貰ったわ。」


「そりゃ光栄だ。この前の買い物では何か気に入った品があったかな?」


「ええ、あなたの取り扱う品は全てが素晴らしかったわ。」


「そりゃ下手なモンは売れねえよ。コッチも商売だしな。」


「良い心がけね。だからこそ天の御使いの名前が売れるのでしょうね。」


「それで?俺はどこで店を開けば良いんだ?」


「もうすでに支度はしてあるわ。でも、そうね…前、私の使いで秋蘭が買い物した物の他にも取り扱うのでしょう?貴方が取り扱う商品を見たいわ。見せてもらえるかしら?」


「えーっとそれはここで?」


「えぇ、もちろん。」


「分かった、じゃあ準備をするよ。」


「悪いわね。」


「なに、これくらい平気だ。」


軍議等で使う大きなテーブルに次々と商品を並べる。これくらいあれば大丈夫だろう…


「これが主な商品だな。」


「そう…コレが貴方の扱う商品なのね…」


「なにか不都合でもあったかな?」


「いいえ、少し圧倒されただけよ。こんなに天の国の物を扱うのだもの。」


「そりゃそうか…みんな見慣れないよな。」


「なあなあ兄やん?火の出る絡繰ってどれやの?」


「ん?キミは?」


「ウチは李典や!大陸一の絡繰師やで!」


「おお、そうか。んで、火の出る絡繰だったな…えっとコレだな。ほれ」


ライターを手渡す


「コレどうやって使うん?」


「コレはこうやって…」


「おお!凄いなぁ、コレ。ウチでも思いつかんかったわ。しかも簡単に火が付くし、最高やんか。」


「気に入ったならソレはやるけど。」


「え?もらってええんか?」


「まぁ…いいけど。」


「よっしゃ!やったでぇ!」


「真桜…ここにあるのは全て三船殿の商品だ。しかるべき金額を払うべきではないか?」


「なんや凪ー。ンな固いこと言わんでなー」


「そうなのー。お兄さんもあげるって言ってるしー。沙和的には良いと思うのー」


これが魏の三羽烏か…確かに賑やかだ…


そしてあらかた商品の説明が終わり、俺は宛てがわれた部屋に行く。ようやく一息つける…。即座にポケットからタバコを出し咥える。


「ふぅー…しかし、なんで今になって俺を呼んだんだろう…」


紫煙を吐き出しながら疑問を口に出す。そうして居ると外から声を掛けられる。


「三船。私だ。夏侯淵だ。」


「おう。居るぞ。」


「失礼する。」


「えっとそちらさんは?」


「これはこれは、自己紹介がまだでしたねー私は程昱と申しますー。」


「程昱…軍師か…中々のやり手だと聞いてる。」


「おお、お兄さんの耳にも入ってましたかー」


「しかし、夏侯淵に程昱とは…なんだ?情報でも欲しいのか?」


「大当たりですよー。本題に入りますが、劉備を襲った謎の軍についてお聞きしたいなと。」


「悪いな…それはコッチでも不明なままだ。」


「ふむ…お兄さんでも掴めていない情報と言うことですか…」


「しかし、なんで俺が情報を持ってるだろうと思ったんだ?」


「お前の店には大陸中から客が来るだろう?それで少なからず謎の軍の情報が入っているのでは…と思ってな。」


「それはすまん。俺も全く検討がつかん。」


「そうか…」


「そっちこそ、なにか掴んでるんじゃないか?」


「いや、こちらも不明でな…」


「そうか…」


「すまん、失礼した。お前は店に集中してくれ。城内であれば一部を除きお前は好きに過ごしてくれて構わない。」


「そりゃ高待遇だな。ついでに客として来てくれても嬉しいんだが…」


「早速商売か?ふ、ちゃんと店には顔を出すさ。」


「ではではー。お邪魔しましたー。」


そうして出ていく2人。魏でも掴んでないか…一縷の望みをかけてきたが…ハズレか。しかし、店を開くことが条件だ、なにもせずに帰るワケにもいかないしそんな不義理はしない。あー…前、劉備には厳しいことをしてしまったし…今度会ったら謝罪しとくか…。そんなことを考えながらまた一服するのであった



なんか久しぶりの投稿です

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