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たまにはこんな夜…

たまにはね?

「ん…?んー…。」


夜中に目が覚めてしまう。隣りには寝息を立てている梨晏が居る。


「そうだった…昨日は…」


思い出して恥ずかしくなる…あんなに愛し合ったのに未だに恥ずかしくなるのは梨晏に申し訳なくなるな…


「しかし…目が覚めてしまった…んー…」


ゆっくり寝台から降りてタバコを持ち部屋の外に出る。


「さすがに人が寝てる部屋でタバコは吸えないよな…」


廊下で外を見ながら一服する。


「しかし、今日は月が綺麗だな…月見酒をしても良かったかもな…」


ゆっくりタバコを楽しみ部屋に戻る。そして、ウイスキーを取り出し、グラスに注ぐ


「ふぅ…寝酒かな…んく…」


すー…すー…と梨晏の寝息を聞きながらグラスを傾ける


「よく寝てるな…やっぱり昨日は激しかったかな…?」


さすがに何回もしたんだ。疲れていてもおかしくない。空になったグラスを置き、ゆっくり寝台に戻る。そして、梨晏の寝顔を見る


「全く…こんな幸せそうに寝て…」


ついついニヤケてしまう…汗で顔に張り付いた髪を整えてあげると


「ん…?玄助…?」


「あ、悪い…起こしたか…?」


「ううん…大丈夫…。玄助…起きてたの…?」


「ちょっと目が覚めてな…梨晏は疲れてるだろ?寝ていいんだぞ?」


「えへ、私も少し目が覚めちゃった…」


「とか言って、甘えたいだけだろ?」


「ダメ?」


「ンなことはない。いいぞ」


「えへへ、やった。」


そう言って梨晏が胸に潜り込んでくる


「すぅー…玄助の匂いだ…」


「俺から俺じゃない匂いしたらダメだろ…」


「確かに…クンクン…玄助、タバコ吸った?」


「あー…うん。臭う?」


「大丈夫…この匂いが玄助の匂いなんだよ…いい匂い。」


「すぅー…うん。梨晏も良い匂いだ。」


「ちょ、恥ずかしいよ…」


「俺ばかり嗅がれるのは不公平だ。俺だって梨晏を堪能したいからな。」


「あれだけやっといて?」


「アレは可愛い反応をする梨晏が悪い。」


「違うよ。アレは玄助が…その…いい所ばかり責めるから…」


「梨晏の鳴き声は興奮するよ。」


「変態っぽいなー…」


「その変態を好きになったのは誰だ?」


「あは、私。」


「だったら俺のこと言えないな。」


「ふふ、そうかも。」


「しかし、梨晏、汗かいてるな…暑いか?」


「んー…少し?くっついてるから余計かも。」


「何か冷たいものでも飲むか?」


「何かあるの?」


「んー…そうだな…サッパリするのがいくつかあるな。」


「じゃあ飲みたいかも。喉乾いたし。」


「了解。」


そう言ってまた寝台から降りてグラスに氷を入れてジュースを注ぐ。ソレを持って梨晏の元に行き


「ほれ。」


「ありがと…ん…コク…甘酸っぱい感じで美味しい。」


「オレンジジュースだからな。ミカンの仲間だ。」


「そうなんだ?」


「ああ、そうだぞ」


「ねぇ…玄助…?」


「ん?ん。ちゅ…」


「ん…。えへへ。」


「いきなりだなどうした?」


「んー…なんとなく…?こんな機会じゃないと出来ないし…」


「確かに…梨晏を独占出来るのは特権だな。」


「私だって玄助を独占出来てるのは嬉しいよ?」


「そりゃ光栄だ。」


コトリと梨晏がグラスを寝台の横にある台に置き。


「ねぇ、玄助…もう1回しよ?」


「おっと、俺のセリフを取られた。」


「玄助も同じ考えだったんだ?」


「当然だろ?今の梨晏はいつになく魅力的だ。」


「な、なんか…恥ずかしい…」


「今更だろ?」


「そうだけど…そんな真っ直ぐ言われると照れちゃうよ…」


「はは、そうか。ならもっと照れさせたら梨晏の可愛い顔が見れるな。」


「もー…玄助のイジワル。」


そうして真っ赤になりながら口付けをしてくる。そこからは言葉は要らないお互い求め合うだけだ…。そうして、俺たちは朝方まで愛し合うのだった。

梨晏とは1回だけじゃ無いみたいですね…全く…この女たらしめ!

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